鳥取市の生活環境が移住定住者の健康に与える影響に関する調査研究結果について登録日:
“鳥取市に移住すると健康!
「暮らしやすさ」”で移住定住者の増加を目指します!
~「精神的安定」「心のゆとり」で体力年齢が1.8歳若返る~
本市では、平成18年9月に、「鳥取市定住促進・Uターン相談支援窓口」を開設して以降、移住希望者に寄り添った、きめ細やかな移住・定住支援の取り組みを進めています。
以前より、本市へ移住された方々から、「精神的・体力的に元気になった」との声を多数お聞きしていたことを受け、平成27年度に移住定住者の心身への効果について、医学的・科学的数値を基にした検証を行うための調査研究を鳥取大学に委託し、このたびその結果が示されました。
1 調査結果のポイント
〈問診調査〉
鳥取の生活環境の良さとして、雑音や騒音が少なく過ごしやすい、緑が多く自然豊かで癒されることなど精神的な安らぎやゆとりに結びつき、そのことはまた移住者が鳥取に望んでいることでした。
〈身体組成調査〉
BMIと体脂肪率の測定は、始めと6か月後では統計的な有意差は認められず、移住後の生活が肥満傾向を改善するということは言えませんでした。
〈体力測定〉
半年間での体力年齢の変化は、上肢筋力、動的平衡感、柔軟性、歩行能力、複合動作能力が向上し、総合評価として体力年齢の若返り(1.8歳)がみられました。移住生活をきっかけにして、運動習慣が定着したとすれば、その後の人生に多大な恩恵を及ぼすことにつながると推察されます。
〈臨床検査〉
臨床検査値では、収縮期血圧の低下、血清脂質の改善、血糖値の改善がみられました。食生活の改善や運動の習慣化がなされた成果と裏付けられます。加えて、血糖値を調整するインスリンというホルモンは、リラックス時に多く分泌されます。精神的な安定や心のゆとりが、十分な休養につながり、ストレスから解放される時間が確保されるようになったことも関係するのではないかと推察されました。
以上により、鳥取の生活環境は「人が少なく」、「自然が豊か」で「水や食べ物が美味しい」と印象深く感じ、その結果「精神的安定」や「心のゆとり」が生まれており、鳥取市への移住は、健康状況を促進する働きがあると推察されました。
(詳細は、「鳥取市の生活環境が移住定住者の健康に与える影響に関する調査研究報告書」を参照のこと)
2 調査方法
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委託先:鳥取大学医学部社会医学講座病態運動分野(加藤敏明准教授・医学博士)
※加藤敏明准教授・・・H16~鳥取しゃんしゃん体操調査研究 - 調査対象者:本市に移住して1年程度の中高年者27名
- 調査内容:問診、血液検査、身体組成、体力測定
- 測定時期:平成27年9月(ベースライン時)と平成28年3月(半年後)に測定
3 調査の流れ
4 調査の様子
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H27年9月6日(日)(Base Line) 採決・体力測定・問診 |
H27年10月4日(日)(1月後) 健康支援講習1 |
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H27年12月6日(日)(3月後) 健康支援講習2 |
H28年3月13日(日)(6月後) 採決・体力測定・問診 |
5 調査結果報告会
- 日時 平成28年4月24日(日) 10時~11時
- 場所 鳥取市役所本庁舎 4階 第2会議室
- 参加人数 19名(調査にご協力いただいた移住者)
- 日程
- 開会
- あいさつ 企画推進部 地域振興局次長兼地域振興課長 竹氏 正順
- 全体結果報告 鳥取大学医学部 社会医学講座 病態運動学分野 准教授 加藤 敏明 様
- 鳥取市移住・交流情報ガーデンの紹介
- 閉会
平成28年4月24日(日)10時から調査結果報告会を開催し、調査研究を委託した鳥取大学医学部の加藤准教授より調査にご協力いただいた移住者に対して報告を行っていただきました。
加藤先生からは全体の調査結果について説明があり、体力年齢で最も差が大きかった人は、マイナス25歳(実年齢72歳に対し体力年齢47歳)であったことや、血糖値が低下する仕組みについて図解で説明されるなど、非常にわかりやすい説明にみなさんが聞き入っていました。
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加藤先生からの説明の様子 |
加藤先生からの説明の様子 |
最後には、鳥取市での暮らしが有意義に過ごせるよう、「鳥取市移住・交流情報ガーデン」の高木リーダーから施設の利用について案内されました。
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鳥取市移住・交流情報ガーデン を紹介する高木リーダー |
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