鳥取市と東部4町における在宅医療・介護連携推進事業、因幡・但馬麒麟のまち連携中枢都市圏での連携更新日:
事業の目的
いわゆる団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築に取り組んでいかなければなりません。
医療と介護の両方を必要とする状態の高齢者が、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう、地域における医療・介護の関係機関が連携して、包括的かつ継続的な在宅医療・介護を提供することが重要です。
このため、関係機関が連携し、多職種協働により在宅医療・介護を一体的に提供できる体制を構築するため、地域の医師会等と緊密に連携しながら、地域の関係機関の連携体制の構築を推進するものです。
事業の推進体制
鳥取市を含む東部1市4町のエリアは、鳥取県保健医療計画で二次保健医療圏とされ、また鳥取県東部医師会、東部広域行政管理組合消防局も同一エリアとなっています。
本事業を効果的、効率的に実施していくには、
- 急性期医療(鳥取市内の病院が中心)の入退院時から連携する必要がある。
- 在宅医のバックアップや在宅患者急変時の後方支援、24時間体制の構築等は、医療資源の地域間格差があるため単独市町では困難であり、圏域全体で考えていく必要がある。
という観点から、東部1市4町が連携して取り組んでいます。
平成30年4月1日に、鳥取市、岩美町、若桜町、智頭町、八頭町および兵庫県の新温泉町の1市5町で「因幡・但馬麒麟のまち連携中枢都市圏」が形成されました。在宅医療・介護連携推進事業についても連携・協力して取り組むこととなりました。
さらに令和2年度からは、この圏域に兵庫県香美町が加わり、因幡・但馬の1市6町による麒麟のまち圏域の連携を進めていきます
地域住民向けの啓発活動として、1市6町で作成した「ACPノート~わたしの心づもり~」を活用し共通した内容で、地域包括ケアシステムやACP(アドバンス・ケア・プランニング)について、住民啓発を行っています。
鳥取県東部医師会との協働
医療や介護の専門職との連携を効果的・効率的に進めるため、鳥取県東部医師会に「在宅医療介護連携推進室」を設置し、本市行政職員と医師会の専任専門職員で一体的に取り組んでいます。
東部医師会 在宅医療介護連携推進室(外部リンク)
事業の内容
厚生労働省が示す「在宅医療・介護連携推進事業の手引き」の8項目を実施しています。
その他、保健所とも連携し、多職種研修や住民啓発の推進役「ファシリテーター」を養成しています。