犬を飼っている方へ登録日:
世の中の全ての人が、犬が好きというわけではありません。
あなたにとっては、些細なことでも、犬を嫌いな人にとっては、許すことのできない重大な事件と考えられることもあります。
そのような方にも理解され、迷惑がかからないように飼うという心配りも必要です。
飼い方
- 鑑札と狂犬病予防注射済票は、かならず犬につけましょう。
- 放し飼いはやめましょう。(犬の咬傷事故のほとんどが、放し飼いによるものです。)
- 無駄吠えをなくしましょう。(吠えたら叱るのではなく、吠えてしまう原因から取り除くことから始めましょう。)
- 犬の周辺は常に清潔にしておきましょう。
- 散歩中にしたフンは、必ず持ち帰りましょう。
餌の与え方
基本的な事項
生後3~8ヶ月は1日3~4回、それ以降は1日1~2回くらいです。
1日に与える量の目安は、犬の頭の大きさです。(1日3回与える場合、1回分は、その犬の頭の大きさの3分の1となります。)
いつも清潔にしましょう。
水はこまめに交換し、食べ残しは捨てるようにしましょう。
注意すべきもの(代表的なもの)
-
ネギ、タマネギ
⇒ ネギ中毒になり、貧血を起こします。 -
鳥の骨、タイの骨
⇒ とがった部分で胃腸を傷つけるおそれがあります。 -
エビ、イカ(するめ)、タコ、貝類、油分の多い魚
⇒ 消化不良を起こすおそれがあります。 -
ヒトが食べているものと同じもの
⇒ 動物にとっては味が濃すぎて、よくないです。 -
熱いもの、冷たいもの
⇒ 丸飲みするので、胃によくないです。 -
甘いもの、辛いもの
⇒ 虫歯になるおそれがあります。
健康管理
毎日、健康状態をチェックし、異常に気づいたら、すぐに動物病院で診てもらいましょう。また、定期的に健康診断を受けましょう。
1 チェックポイント
- 体全体 … やせすぎ又は太りすぎではないか、元気はあるか
- 呼吸 … 苦しそうではないか
- 食欲 … 食欲はあるか
- 便 … やわらかすぎないか、色は正常か
- 歩行 … 歩き方は正常か
2 各部位
- 耳 … 耳アカなど
- 目 … 目やに、流涙など
- 鼻 … 鼻水など
- 口 … よだれ、口内炎など
- 腹 … はりすぎていないか
- 皮膚 … 発疹、色、ノミ、ダニなど
- 毛 … 色つや、抜け具合、脱毛など
- 爪 … のびすぎていないか
熱中症に注意
犬の汗腺は主に肉球にしかないため、人のように汗をかいて体温を調節することができません。
舌をハァハァ出して早く浅い呼吸により体温を調節しますが、蒸し暑い環境では、熱の放出がうまくいかず、熱中症にかかりやすくなりますので、注意しましょう。
受動喫煙に注意
タバコの副流煙は人だけでなく、一緒に暮らす犬や猫などのペットの健康にも悪影響を与える可能性があります。動物たちは人間以上ににおいに敏感で、想像以上に大きなストレスになる可能性がありますので、ペットにとっての受動喫煙の害にも配慮してください。
また、タバコ以外にも消臭剤や殺虫剤などの化学薬品も注意して、近くで使用することは控え、使用したら十分に換気しましょう。
伝染病等
犬も人と同様に、様々な病気に感染します。
その中でも特に、以下のような伝染病は、症状が重く、さらに他の犬にもうつりやすいため、犬にとって非常におそろしい病気です。
ワクチン接種や予防薬の投与により、飼い犬を伝染病から守りましょう。
病名 | 原因 | 感染 | 症状 | 予防 |
---|---|---|---|---|
犬ジステンパー | 犬ジステンパーウイルス | 犬からの直接感染だけでなく、食器や飼育者を介しての間接的な感染もみられる。 | 高熱、元気・食欲低下、嘔吐、下痢、目やに、鼻みず、震え、激しい痙攣。神経症状により、非常に高率で死亡する。 | ワクチン接種 |
犬伝染性肝炎 | 犬アデノウイルス1型 | 犬からの直接感染だけでなく、食器や飼育者を介しての間接的な感染もみられる。感染犬の尿によっても感染する。 |
元気消失、嘔吐、下痢。回復期に目が濁る場合がある。 軽度のものから急性に死に至るものまであるが、子犬では死亡率が高い。 |
ワクチン接種 |
ケンネルコフ |
犬パラインフルエンザウイルス 犬アデノウイルス2型 など |
接触感染、咳・くしゃみによる飛沫核感染。伝播力が非常に強く、集団での発生が多い。 | 激しい咳・鼻水、肺炎・気管支炎。他の病原体と混合感染すると重篤化する。 | ワクチン接種 |
犬パルボウイルス感染症 | 犬パルボウイルス | 感染犬の糞便、糞便に汚染された食器、人を介した感染。 | 嘔吐・下痢(粘血便、血便)、子犬で心不全による突然死。子犬で症状が重篤化する場合が多く、死亡率も高い。 | ワクチン接種 |
レプトスピラ | レプトスピラ菌 | 汚染された水(川や水たまり、田)、感染犬の尿 | 元気・食欲低下、嘔吐・血便、黄疸、口臭。死亡する場合もある。 | ワクチン接種 |
フィラリア | 犬糸状虫 | 蚊に咬まれることで、子虫(ミクロフィラリア)が体内に入り、体内に入った子虫が成長し、心臓に寄生することで症状が出る。 |
咳、元気・食欲低下、腹部や胸部に水がたまる。 激しい運動に耐えられない。 |
予防薬の投与 |
詳しくは、最寄りの動物病院にご相談ください。
ワクチン接種のポイント
生まれたばかりの子犬には母犬譲りの免疫があり、それがある間はワクチンを接種しても免疫力がつきません。確実な免疫力をつけるためには何回かの接種が必要です。
また、ワクチンによってできた免疫は、生涯続くものではないので、成犬になっても年1回のワクチン接種が必要です。
犬のしつけ
犬のしつけについては、色々な考え方や方法があります。
それぞれの犬にあったしつけ方法を探しましょう。
おしっこについても決まった場所でするようにしつけ、ペットボトルの水で流す等、始末を行いましょう。
問題行動が改善しないようであれば、犬の訓練士や開業獣医師等に相談しましょう。
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