2019「すごい!鳥取市」新春座談会
人と人がつながるまち鳥取市!

新年あけましておめでとうございます。

今年の新春座談会は、鳥取市で自ら起業し、地域で活躍する4人をゲストに迎え、吉岡温泉町にあるコミュニティレストラン「パーラー株湯」を会場に、それぞれの活動を紹介していただきながら、鳥取市がさらに魅力あるまちになるにはどうしたらいいか、何が必要なのか、澤澤義彦市長と語っていただきました。

問い合わせ先本庁舎広報室電話0857-20-3159ファクス0857-20-3056
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子どもたちもつながる場所に
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地域の人とつくりあげるワイナリー
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楽しい会話の中からアイデアが!
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西郷工芸まつりでのワークショップ

昨年を振り返って

深澤

新年、あけましておめでとうございます。2019年がすばらしい年となりますことを心から願っています。鳥取市は昨年4月に中核市へ移行し、近隣の5つの町と連携中枢都市圏を形成しました。今年はさらにこの圏域が飛躍、発展する年になると考えております。

また、昨年は災害が大変多く発生した年でもありました。これを教訓として、市民のみなさんと一緒になって、さらに地域の防災力を高めていきたいと思っています。

自身の取り組みについて

吉田

地元が好きな若い世代が中心となり、昔のように活気のある吉岡温泉を取り戻そうとグループを結成して活動していく中で、みんなが集える場所をつくろうという話になり、誕生したのがこのコミュニティレストラン「パーラー株湯」です。誰でも気楽に入れるアットホームな空間を心がけて運営しています。このお店の向かいに新しく「吉岡温泉会館一ノ湯」もできて、お客さんも増えてきつつあります。今後は、今あるものを磨き、地元のよいものをお客さんに喜んでいただき、地元の人にも誇りを持ってもらえるように発信していける場所にしたいと思っています。

深澤

若い世代の人が新しい感覚で情報発信などにしっかり取り組むという姿勢はすばらしいですね。

前岡

私が経営する「兎ッ兎ワイナリー」も、人が集い、つながり、そこでいろいろなきっかけやチャンスをつかめるような場所にしたいと思っています。私が今住んでいる国府町は60年の歴史を持つブドウの栽培地です。私自身ワインが好きなこともあり、ブドウ栽培のノウハウがある国府町で6次産業を興したいと思ったときに、大好きなワインをつくるということはごく自然の流れでした。出会ったみなさんに助けていただいて、地域の人とつくりあげるオール鳥取のワインづくりをしたいと思ってやっています。

深澤

地域での確かなつながりを大切にしながら、お互いに支え合っていく、いわゆる地域共生社会を鳥取市としても今目指していますが、前岡さんはそれを既に実践されていますし、また、6次産業化にも先進的に取り組んでいて、大変すばらしいと思います。

花井

私は福岡の窯元で3年間修行し、独立を考えているときに、鳥取市への移住のお話をいただきました。移住を考えるにあたり、陶芸をする場合は、仕事場として作業場が広い方がありがたいので、一つひとつの家が広く、空き家の物件が多いのは魅力的でした。また、創作活動していくうえでも、周りの自然から得られる情報がたくさんあり作品に生かしていきたいと思います。

また、妻も鳥取市に移住し、以前から描いていた絵をまた描きはじめたのですが、こちらに来てからは、鳥取の因州和紙と日本画の顔料を使っていまして、また鳥取に住んだからこそ出てくるような風合いの絵になっていて、私も毎日それを見て楽しんでいます。

深澤

陶芸と日本画ということで、鳥取市は非常に豊かな自然がたくさんありますし、その中でいろいろな創作活動を取り組んでいただくには適している土地柄ではないかと思っています。

山根

らっきょう女子会のメンバーは、私のようなラッキョウ農家のお嫁さんや娘さんの集まりです。毎回集まって楽しくお話しするうちに、商品をつくろうかということになり、自分たちで栽培したラッキョウを新しい味で漬けて売っていくという活動をしています。新商品の「あなたにパカッとしてほしい」は、個包装になっており、一回ずつ食べ切りになっています。おととしから、女子会用の畑をつくり、みんなでトラクターや機械を使って収穫したラッキョウを使用しています。

深澤

女子会のみなさんならではのすばらしい感覚で新たな商品開発をされており、またラッキョウのさらなる可能性がこれから広がっていくのではないかと、非常に楽しみです。

鳥取市の魅力とは?

吉田

私は、周りの人とつながることで新しい発想であったり、いろんな動きが出てきたり、直接は関わらなくても、またそれを知っている人の紹介であったりと、多世代がつながる、それを続けるということが大事だと思っています。

前岡

私も人がつながるということが力になると思っていて、その先に人が育っていくことが大切だと思います。ですから、つながることで私自身も育ちながら若い世代も一緒に応援して育て、ともに育ちたいという思いがあります。

山根

個人的に直接つながってなくても、知り合いのまた知り合いがつながっていて、そこから話が弾んで、新たにいろいろとつながっていく感じがします。やはりそれも都会ではなかなかつながりにくいだろうと思ますが、鳥取だからこそ広がっていくのかなと思います。

深澤

そこが鳥取の一番いいところではないかと思います。人のつながりが少し希薄化してきている中で、いま一度、身近な人との確かなつながり、これを大切にしながらみんなで一緒になって取り組んでいくことで鳥取市の明るい将来が開けていくと思います。

花井

私のような若い作家、創作活動をする人たちは、制作場所が必要ですが、都会では家賃の問題など場所を確保することは簡単ではありません。別の仕事をして、制作時間を削ってまでお金を稼いで、その空いた時間で制作をする、そういうことになると矛盾が生じているのではないかとも思っています。昨年、東京で個展をしたときに、鳥取市での私の状況を説明する機会があり、実はすごくうらやましがられました。そういうふうに私たちのような空き家が必要な人に目を向けると、鳥取市はすごくいい場所だと思います。このような場所を必要とする人がたくさんいると思うので、うまくマッチングできれば、もっと若い人も入ってくるのではないかと思っています。

吉田

この場所も元は空き家でした。空き家といえばやはり古いというイメージがありますが、私はそれがその建物の個性だと思います。あとはもうその個性の磨き方、そのときの流行があると思うので、それをスパイスとして加えながらつくっていくというのがいいと思います。

深澤

まさに鳥取市もリノベーションによるまちづくりを進めています。空き家、空き店舗に少し手を加えてよみがえらせて、さらにまた違った形で活用していく取り組みを続けていきたいと思っています。

また、お話いただいたみなさんの取り組みや、鳥取のすばらしさを共有して、理解していくことが鳥取市の魅力を発信するスタートとなり、非常に大切なことだと思っています。

2019年にかける思い

山根

鳥取市の湖陵高校で独自に作っている「オアシス」という飲み物があります。今年、その「オアシス」をラッキョウの味付けに使い商品化する準備を進めています。子どもたちとコラボした商品を、これからもどんどんつくっていきたいと思っています。

花井

今年は鳥取で個展を開催したいというのが一番大きな目標です。場所はまだ決まっていませんが、鳥取の人たちに私の作品をぜひ見てもらいたいと思います。

前岡

ブドウの品種にこだわり、鳥取にしかないワインということをめざして頑張っていますので、まずその生産量をあげるため、スタッフとともに頑張っていきます。また、人のつながりで育てていただいたワイナリーですので、今日ここでまた新しく出会ったみなさんともコラボして何かできたらいいなと思いました。

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吉田

自分も昨年に続いて、今年もそれ以上に頑張る、ただそれだけです。

深澤

新春にふさわしい素晴らしいお話を伺うことができました。ありがとうございました。

今年は鳥取市が市制を施行し、130年という大きな節目の年となります。鳥取市がこれからさらに将来に向かって飛躍、発展していくよう、みなさんとともに未来を力強く切り開いていきたいと思います。

※座談会の内容は要約しています。

座談会の模様は、いなばぴょんぴょんネット(12ch)で放送します。

日時:
1月1日(火・祝)~5日(土)6:00~、12:00~、21 :00~
ほか、デジタル放送の電子番組表をご覧ください。