梅毒(ばいどく)の感染者が増えています!更新日:
近年、全国的に梅毒の感染者が増加していますが、鳥取県内でも増加傾向です。
鳥取県東部圏域において、令和6年は18件、令和7年は既に13件の報告があり、今年も感染者は多い状況です。(令和7年11月30日時点)
感染経路の約8割が性的接触であり、感染していない事が確実に確認出来ている相手以外と性交渉する場合は、感染のリスクがあることを知っておきましょう。また無症状の場合もあるため、気づかないうちに進行していたり、パートナーに感染させてしまうこともあります。
気になる症状があれば医療機関を受診しましょう。
症状がなくても、心当たりがあれば保健所検査(無料・匿名)を受けてみましょう。

(出典)感染症発生動向調査(H25~R5)、感染症発生動向調査(R6~R7)※暫定値


(出典)一般社団法人 性感染症学会
梅毒とは
梅毒は、梅毒トレポネーマという病原菌によって生じる性感染症です。性行為の際、性器の粘膜や皮膚が病変部位に接触することで感染し、病変が口にあればキスでも感染します。非常に感染力が強いため、1回の性行為でも高い確率で感染します。
症状
初期には口唇や陰部のまわりにしこりや潰瘍ができたり、リンパ節の腫れなどの症状が出ます。しかし、「痛い」「かゆい」などの症状がないことが多く、途中で症状が自然に消えることがありますが、決して病原体がなくなったわけではありません。
また、無症状の場合もあり、気づかないうちに進行していたり、パートナーに感染させてしまうこともあります。
治療せずに放置していると、心臓や脳など全身に症状が現れ、生命に危険が及ぶ場合もあります。
治療
一般的に、抗菌薬(飲み薬・注射)で治療します。
感染の可能性がある方(パートナー等)と一緒に検査を受け、必要に応じて、一緒に治療を行うことが重要です。
すでに治療法が確立している病気なので、早い段階で適切な治療を受ければ、必要以上に怖れることはありません。
予防
・感染部位と粘膜や皮膚が直接接触しないように、コンドームを適切に使用しましょう。ただし、コンドームに覆われていない部分の皮膚などでも感染がおこる可能性があるため、コンドームで100%予防できるとは過信せず、皮膚や粘膜に異常を認める場合は、性的な接触を控え医療機関を受診しましょう。
・不特定多数との接触を避け、お互いに感染していない決まった相手であれば感染のリスクが低くなります。
・検査を受け、自分の健康状態を確認しましょう。感染が分かった場合は、速やかに治療開始をしましょう。
梅毒は治っても、感染の機会があれば何度でも感染を繰り返す可能性のある病気です。そのため、予防行動の継続が大切になります。
性感染症検査のご案内
感染しているかどうかは、血液検査を受けなければわかりません。
症状がなくても、心当たりがあれば一度検査を受けてみましょう。
保健所では、梅毒検査を無料・匿名で行っています。※性感染症に関する相談もお受けしています。
保健所検査については「保健所でできる検査」をご確認ください。
梅毒に関する情報
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