小惑星探査機「はやぶさ2」と「カプセル」をとらえた!登録日:
小惑星「リュウグウ」の砂などが入ったカプセルを地球に送り届けるため、地球に接近している小惑星探査機「はやぶさ2」を、鳥取市さじアストロパークにある103cm反射望遠鏡(愛称:キラット望遠鏡)で、12月5日(土)18時過ぎにとらえました!
そして、その近くに「カプセル」もいることが確認できました!
地球からの距離は約16万km。はやぶさ2本体の明るさは概略での測定で17.3等(V等級)、カプセルの明るさは19.6等(V等級)でした。
これからさらに地球に近づき、日本からは日が変わって6日(日)深夜2時前まで撮影可能です(撮影には少なくともアマチュア天文家クラスの撮影技術が必要です)。これ以降も、鳥取市さじアストロパークでは、はやぶさ2とカプセルの観測を深夜まで続ける予定です。
下の画像は、103cm反射望遠鏡に短焦点化レンズを付け(焦点距離4750mm)、天文用デジタルカメラ(冷却CCDカメラ)で18時30分頃、4分露出で撮影したものです。※本観測は、JAXAはやぶさ2プロジェクト、日本惑星協会、日本公開天文台協会の主催による「おかえりはやぶさ2観測キャンペーン」の一環として実施しています。
継続して観測中ですが、21時3分に撮影した画像を公開します。はやぶさ2本体とカプセルがだんだん離れてきました。本体は16.8等、カプセルが18.9等でした。
観測を継続していますが、22時3分現在、はやぶさ2本体の明るさが16.2等、カプセルが18.2等です。以下はその時に60秒露出でとらえた画像です。
23時5分現在、はやぶさ2本体が15.5等、カプセルが18.0等です。(カプセルの光度があまり増加しなくなってきたような・・・)以下は30秒露出で撮影した画像です。
24時5分現在、本体が14.8等、カプセルが17.4等です。その時に30秒露出で写した画像が下のものです。
25時11分、本体が13.6等、カプセルが16.1等でした。
そして、25時57分の数秒前、地球の影に入り、はやぶさ2はすーっと消えていきました!
先ほど、オーストラリアのウーメラ砂漠に無事に帰還したようです!!
なお、はやぶさ2とカプセルは動画撮影も成功しました。公式Youtubeにアップしましたので
こちらをご覧ください。
(当日の観測風景:鳥取市さじアストロパーク4階観測室にて)
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