鳥取市

はじめませんか エシカル消費 更新日:

 皆さんは「エシカル消費」という言葉を知っていますか。この「エシカル消費」は、皆さんの日ごろのお買い物を、地域や社会をよりよく変えていくことにつなげる、素敵な方法なんです。

エシカル消費ってどんな意味?

 エシカル消費という言葉は、「エシカル(ethical)」という言葉と「消費」という言葉が一つになった言葉です。

 この「エシカル(ethical」は英語で、「倫理的な、道徳的な」という意味の言葉です。最近では、エシカル消費をはじめ、エシカルファッション、エシカルジュエリー、エシカルメタル、エシカル携帯といった言葉で使われており、そこから派生して、「人や社会、地球環境、地域に配慮した考え方や行動」を指すようになりました。

  「消費」は、「物・時間・エネルギーなどを、使ってなくすこと」を意味する言葉です。消費者とか消費生活、消費者物価、消費税などの言葉で使われており、一般的には「消費」とは、「お金を払って物やサービスを購入し使用すること」を指すことが多いです。

  つまりエシカル消費とは、「社会、地球環境、地域に配慮して、物やサービスを購入し使用すること」を意味すると考えられます。こうした意味から、エシカル消費のことを、「思いやり消費」と言うこともあります。 

 関連リンク エシカル消費とは(消費者庁ホームページ) 

 

なぜ今エシカル消費が必要なの?

 私たちが毎日生活するうえで、いろいろな食べ物や衣類、生活用品など様々な商品やサービスを消費しています。でも、それらが、いつ、誰が、どうやって作り、どうやって運ばれてきたかといった”商品の向こう側”は、ほとんどの場合知らないと思います。しかし、この”商品の向こう側”では、低賃金や劣悪な環境下での強制労働や児童労働、自然林の大量伐採や農薬の大量使用による環境破壊や天然資源の減少、貴重な資源を求めての紛争による生命の危機など、深刻な社会問題が発生しています。これから将来に向かって、地球の環境や人々の暮らしを守るためにも、こうした問題を解決していくことが必要です。このような課題を解決し未来をよりよく変えるため、世界が一丸となって取り組むための目標が「持続可能な開発目標(SDGs)」です。SDGsには世界の国々が取り組むべき17の目標があり、様々な取組みが始まっています。

 また、災害に遭った地域の復興や、地元の活性化など、我々が暮らしている地域にも、よりよいまちづくりのために解決しなければならない身近な課題があります。

 このような、社会的な目標達成や、地域の問題解決のため、私たちができる取組みの一つが、普段の買い物のときに、社会、地球環境、地域に配慮して、物やサービスを選ぶこと、つまり「エシカル消費」なんです。

 関連リンク 2030アジェンダ 持続可能か開発目標とは(国際連合広報センターホームぺージ)

       Japan SDGs Action Platform (外務省ホームページ) 

 

エシカル消費の事例

 エシカル消費は難しいことではありません。実は気づかないうちに皆さんが取り組んでいます。エシカル消費と言われる身近な事例をいくつか挙げてみましょう。

地元の生産物を購入する(地産地消)

 野菜やお肉、海産物など、地元で生産された商品を選んで購入することを「地産地消」と言います。地産地消は、新鮮なものが手に入ることや、生産者が見えるので安心なことなどから既に多くの方がはじめています。

 この地産地消を積極的に行うことは、地元の生産者の収入につながり、地域の元気につながり(地域に配慮した消費)、また、他の地域から運んでくる必要がないため、輸送に伴うエネルギーの消費や、CO2の排出の減少につながる(環境に配慮した消費)取組みです。

  関連リンク 地産地消の取組み(鳥取市ホームページ)       

被災地や困っている地域の商品を購入する(応援消費)

 応援消費とは、自然災害にあった地域の産品を積極的に購入して応援するものです。応援消費をすることで、直接被災地に行かなくても、地域の復興につなげよう(地域に配慮した消費)とする取組みです。

 応援消費は東日本大震災をきっかけに広く使われるようになった言葉です。いま、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で困っている飲食店のテイクアウトを利用したり、観光客の減った果樹園等の商品をお取り寄せを利用するなど、応援消費が広がりを見せています。

福祉作業所などの製品を購入する

 福祉作業所や障がい者施設などで障がいを持つ人が作った製品を購入することで、障がいを持つ人の自立や支援につなげよう(人に配慮した消費)とする取組みです。また、障がいを持つ人を支援する活動を応援することにもつながる取組みと考えられます。

 今では、福祉作業所などで作ったパンやケーキ、日用雑貨などが、身近なスーパーや小売店などでも販売されており、誰でも購入することができます。

 

フェアトレード商品を選ぶ

 フェアトレードは、英語で「公平な貿易」という意味です。開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指すための貿易のしくみをいいます。そして、生産時における人権や環境への配慮についても基準を満たしたものをフェアトレード商品として認証する取組みが行われています。

 このフェアトレード商品を選ぶことは、開発途上国の生産者や労働者の自立の支援につながる(人に配慮した消費)取組みと考えられます。

   関連リンク フェアトレード・ラベル・ジャパン ホームページ

環境にやさしい商品を選ぶ(グリーン購入)

  環境への負荷ができるだけ少ない商品や、製造過程で環境負荷の低減に努めている企業の商品を選ぶことは、環境保全につながる(環境に配慮した消費)と考えられます。例えば、「エコマーク」の付いた商品や、森林保全につながる木材製品、リサイクルされた商品などが、環境にやさしい商品として挙げられます。こうした商品を選ぶときには、「環境ラベル」が参考になります。

   関連リンク  環境ラベル等データベース(環境省ホームページ) 

食品ロスを減らす

 エシカル消費は物を買うことだけではありません。上手に使うこともエシカル消費につながります。

 食品ロスとは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことです。日本での「食品ロス」の量は612万トン(※)あり、国民一人当たりに換算すると"お茶腕約1杯分(約132g)の食べもの"が毎日捨てられていることになります。またこの量は、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量(平成30年で年間約390万トン)の1.6倍に相当します。

   食材は必要な分だけ購入し、残さず使い切る、この食品ロスの量を減らす取組みは、大切な資源の有効活用や、廃棄に伴う環境負荷を減らすことにつながる(環境に配慮した消費)ものと考えられます。                                                               ※農林水産省及び環境省「食品ロス量(平成29年度推計値)」より

   関連リンク 食品ロスとは(農林水産省ホームページ)  

         食品ロスポータルサイト(環境省ホームページ)

 

 このほかにも、エシカル消費には様々なものがあると考えられます。一般的には、「環境」、「人」や「社会」、「地域」に配慮した取組みとして」分類されることが多いです。これ以外にも、「動物福祉」に配慮したアニマルウエルフェアなどもエシカル消費の一つと考えられています。  

     (参考)エシカル消費の分類(鳥取市消費生活プランより)

       

 

出来ることからはじめてみましょう

 エシカル消費は実は普段の身近な生活に関連したものです。

 ぜひ、普段の買い物やサービスを選ぶときに、値段やデザイン、機能や好み以外にも、「どこで作られたかな?」とか「環境にやさしい商品かな?」といったことも考えてみてください。そして、無理をせず、出来るところから始めてみることが大切です。

 エシカル消費、始めてみませんか。 

エシカル消費の普及に向けた鳥取市の取組み

 鳥取市では、「鳥取市消費生活プラン(鳥取市消費者教育推進計画)」の中で、「エシカル消費の意義の普及と推進」を重点施策の一つとして挙げ、エシカル消費の普及に向けた取組を行っております。

(取組み事例)

 ○エシカル消費を紹介するイベントの開催

   ・消費者市民まつりやエシカルマルシェの開催

   ・エシカル啓発パネル展の開催

 ○講座の実施

   尚徳大学での講座(エシカル消費について、食品ロスについてなど)

 ○CATVや広報

   市報への記事掲載、CATVやラジオでのエシカル消費の紹介

 

 

 

 

 

このページに関するお問い合わせ先

市民生活部市民総合相談課 鳥取市消費生活センター
電話番号:0857-20-3863
FAX番号:0857-20-3919

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