とっとり市報 HTML版
2021.07 No.1131
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【特集】
大雨による災害に警戒を!

問い合わせ先本庁舎危機管理課 0857-30-8034 0857-20-3042

新たな避難情報を確認しましょう

今年5月に、災害対策基本法が一部改正され、避難情報の名称などが変更になりました。

避難情報は、本市が気象情報などをもとに、災害発生の危険性が高まったと判断した場合に発令するものです。住民が危険性を直観的に理解し、的確な避難行動をとることができるようにするため、5段階の「警戒レベル」を用いてお伝えします。各警戒レベルの避難情報等は次のとおりです。

警戒レベル4「避難指示」で危険な場所から必ず避難!
~5段階の「警戒レベル」と取るべき行動を確認しましょう!~

警戒レベル新たな避難情報等取るべき行動
緊急安全確保命の危険直ちに安全確保!
<警戒レベル4までに必ず避難!>
避難指示危険な場所から全員避難
高齢者等避難高齢者などは危険な場所から避難
大雨・洪水・高潮注意報(気象庁)自らの避難行動を確認
早期注意情報(気象庁)最新情報を入手し災害に備える

警戒レベル1「早期注意情報」

今後、気象状況悪化の恐れがあります。最新の防災気象情報に注意し、災害に備えておきましょう。

警戒レベル2「大雨・洪水・高潮注意報」

防災マップなどにより、自宅・施設などの災害リスクを再確認するとともに、避難に備えて自らの避難行動を確認しましょう。

警戒レベル3「高齢者等避難」

災害の恐れがあります。避難に時間がかかる高齢者などは、危険な場所から避難しましょう。その他の人も外出を控えるなど行動を見合わせたり、避難の準備をしましょう。

警戒レベル4「避難指示」

災害のおそれが高い状況です。速やかに危険な場所から全員避難しましょう。移動が危険な場合は屋内で上階に避難(垂直避難)して、安全を確保しましょう。

警戒レベル5「緊急安全確保」

災害が発生、または切迫しています。命を守る最善の行動をとってください。これは、本市が災害の発生・切迫を把握できた場合に発令する情報であり、必ず発令される情報ではありません。

危機管理部長に聞くコロナ禍における避難のポイント

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日頃の備えといざというときの決断が命を救う!コロナ禍であっても迷わず避難を!

鳥取市危機管理部部長 乾 秀樹(いぬいひでき)

災害発生前に日頃から確認しておくことはありますか?

防災マップ(下記参照)などでお住まいの地域の災害リスクを確認しておくことが大切です。災害発生時に自宅などでの安全確保が可能な人は、避難所へ避難する必要はありません。平時から水や食糧などを備えたうえで在宅避難をお願いします。自宅が危険な場合は、早めに安全な親戚・知人宅に避難することも考えておきましょう。

防災情報はどのように取得すれば良いですか?

情報を自ら取得する習慣を身につけておくことが大切です。本市が発する防災情報は、ケーブルテレビやFMラジオ、防災行政無線、鳥取市防災ラジオ(下記参照)、本市公式ホームページで発信するほか、お持ちの携帯電話に届く、あんしんトリピーメールなどで発信しています。

避難する際に必要なものはありますか?

非常持出品には非常食のほかに、持病の薬や感染症予防のためのマスクや体温計なども加えていただければと思います。家族が3日間程度は過ごせるよう備えておくと安心です。

コロナ禍において避難所で過ごす際には、どのようなことに気をつければよいですか?

マスクの着用、手指消毒やこまめな洗い、咳エチケット、他の人との距離をとるなどの、基本的な感染症対策を守っていただきたいと思います。

感染症対策以外に避難所での過ごし方で気をつけることはありますか?

避難された人々のお互いの協力が大切です。感染症への正しい理解を持ち、高齢者や障がいをお持ちの人など、支援を要する人への気配りに努め、地域が協力して感染症に備えた避難所運営を心がけましょう。

災害時に体調が悪い場合、避難することがためらわれますが、そういった場合の避難はどうすればよいでしょうか?

まずは、命を守ることが最優先です。在宅避難や、親戚・知人宅への避難が困難な場合は、迷わず避難所へ避難してください。避難所到着時には、避難所内での感染拡大を防止するため、必ず体調を申告してください。他の避難者との接触にも注意していただくようお願いします。

最後に市民のみなさんへメッセージをお願いします。

本市はコロナ禍においても安全な避難所とするため、感染対策を整えています。災害の危険が迫り、本市から避難情報が発令された場合は、新型コロナウイルスへの感染がご心配であっても、差し迫る危機を回避するため、ためらわず危険な場所から避難してください。避難は自分自身の決断と実行にかかっています。自分や大切な人の命を守るために最善の行動をとっていただきたいと思います。

なお、本年5月より、避難勧告の廃止など避難情報の名称などが変更されました。内容をご理解の上、災害時には本市が発信する情報に注意し、命を守る適切な避難行動をとっていただきますようお願いします。

防災のポイントが1冊につまった総合防災マップをご活用ください!

本市発行の防災マップには、お住まいの地域の河川が氾濫した場合の浸水の深さや、土砂災害の危険区域などの情報を掲載しています。また、防災情報の収集や持出品、備蓄品などに関する情報のほか、避難行動についても詳しく紹介し、災害から命を守るために必要な情報をまとめています。

この防災マップを活用して、避難場所までの安全な経路や、非常持出品などについて、日頃から家族や地域で話しあっておきましょう。

防災マップは、市役所本庁舎総合案内などで配布しています。

▲ピンク色の表紙の英語版も発行しています

大人気!発売中!鳥取市防災ラジオ

鳥取市防災ラジオとは

写真:防災ラジオ
販売価格 2,000円(税込)

災害時などに市が緊急情報を発信した際、ラジオ局(FM鳥取)の電波を利用して、自動で放送するラジオです。 避難指示などの避難情報や、緊急地震速報、国民保護情報が放送されます。また、平時は通常のFM・AMラジオとして使用することができます。

電源オフ時、他局聴取時も自動で起動・切り替え!!防災行政無線と同時配信で、迅速な情報収集が可能です!
防災ラジオの販売店は本市公式ホームページや問い合わせ先でご確認ください

鳥取市防災ラジオの特徴

  1. 自動起動機能

    災害時などに、防災行政無線で発信する緊急情報を放送

    ※ 緊急情報の自動起動可能な場所は、FM鳥取の可聴エリアに限ります。

  2. コンパクトで持ち運びが容易

    垂直避難時の部屋移動、避難所への持ち出しに対応

  3. ライトの点灯機能

    緊急情報の受信時にライトが自動で点灯し、光でお知らせ

  4. 緊急放送の録音機能

    放送を聞き逃したときなど、自動録音された緊急情報を再生可能