鳥取市

佐治川ダム登録日:

佐治川ダムの沿革

 昭和47年(1972年)4月12日、八頭郡佐治村(現鳥取市佐治町)尾際地内に県営佐治川ダムが完成しました。このダムは、鳥取県内で最初の治水ダムです。
 佐治町中集落あたりから北に向かって伸びている山王谷は、かつては手つかずの原生林でした。家具材として最適のトチやブナの宝庫であったことから、戦後や好景気の木材需要に応えるためにそれらが大量に切り出されました。伐採のための森林軌道が敷設されたほどです。
 しかし、乱伐により山は荒廃し、急速に保水力が失われました。昭和30年代後半から佐治川はたびたび洪水を起こすようになりました。そして、昭和40年(1965年)9月の台風23号による大洪水で佐治村内に大きな被害が出ました。
 こうした事態を受け、昭和41年(1966年)県営佐治川治水ダム建設事業が計画されました。

佐治川ダムの建設

 佐治川は中国山地の三国山(標高1,252メートル)に源をもち、佐治地区を約25キロメートル東流して用瀬町用瀬で一級河川である千代川に合流します。
 流域の地質は変成の進んだ古生層で、地形は急峻。中下流部には小規模ながら恵まれた沖積平野があり、人家や農耕地が連担しています。一方、水源一帯は梅雨期、台風期の多雨で洪水や流下土砂による被害が多く、昭和40年(1965年)の台風による災害は甚大で、激甚災害の指定を受けました。

 佐治川流域の災害を防ぐため、ダムによる洪水調節方式の採用を決め、佐治川ダムの建設が計画されました。事業主体は鳥取県です。事業費は12億6000万円。洪水を予防するとともに、貯留した水を灌漑用水として利用することを目的としていました。

 昭和42年(1967年)に着工し、昭和47年(1972年)に完成しました。氾濫防止面積は75ヘクタール、灌漑効果は221.3ヘクタールでした。

ダム完成前(昭和46年9月30日) ダム完成後(昭和52年2月28日)

 ※国土地理院「5万分の1地形図」をもとに作成

ダム完成前(昭和43年)

ダム完成後(昭和48年)

<参考文献>
佐治地区公民館編「知っておきたい佐治のお宝」(佐治地区公民館)
鳥取県「佐治川ダム」

ダム諸元

ダム

 河川名  千代川水系佐治川
 位置  鳥取県鳥取市佐治町尾際
 形式  重力式コンクリートダム
 堤高  46.50m
 堤頂長  105.00m
 堤頂幅  3.00m
 堤体積  56,000m3
 非越流部頂標高  EL 400.50m
 越流部頂標高  EL 390.50m
 

放流設備

 クレスト余水吐  クレストテンダーゲート
 9.00m×8.30m 1門
 主放流設備  コンジット高圧テンダーゲート
 2.15m×2.15m 2門
 排水設備  ホロージェットバルブ1条
 φ0.75m
 

貯水池

 流域面積  21.4k平方メートル
 湛水面積  0.156k平方メートル
 総貯水容量  2,310,000トン
 有効貯水容量  1,880,000トン
 洪水調節容量  洪水期  1,476,000トン
 非洪水期   150,000トン
 不特定容量  404,000トン
 発電容量  洪水期(従属) 404,000トン
 非洪水期  1,730,000トン
 (内専属容量1,326,000トン)
 堆砂容量  430,000トン
 サーチャージ水位  EL 398.50m
 常時満水位  EL 397.50m
 洪水期制限水位  EL 385.50m
 計画堆砂面  EL 379.70m

※「佐治川ダム/とりネット/鳥取県公式サイト」より

地図

 

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佐治町総合支所 地域振興課
電話番号:0858-71-1912
FAX番号:0858-89-1552

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