とっとり市報 HTML版
2021.12 No.1136
贈呈式写真

おめでとうございます! 第46回鳥取市文化賞

11月3日、市の文化・芸術の振興に功績のあった人をたたえる「鳥取市文化賞」の贈呈式が仁風閣で行われました。受賞された3人をご紹介します。

本庁舎文化交流課(34番窓口)
TEL0857-30-8021 FAX0857-20-3040
近影

文化賞

石山(いしやま) ヨシエ さん【文芸(俳句)】

20代初めから作句を始め、現在に至るまで精力的に作り続けている。この間、俳誌「沖」(能村登四郎(のむらとしろう)主宰)、および「門」(鈴木鷹夫(すずきたかお)主宰)に所属。「門」新人賞、同人賞を受賞。

全国組織の俳人協会会員、鳥取県俳句協会会員(選者)、朝日新聞鳥取版俳壇選者、「鳥取文芸」俳句審査員を務める。また、本市内や香川県小豆島の小学生に俳句指導を行うなど幅広く活動している。

作風は、「透明感の中に瑞々(みずみず)しさがあって、うっかり(かじ)ると、その芯の堅さで血が(にじ)むのではないかなどと想像する」(鈴木鷹夫)とあるように、ナイーブで若々しい感性のほか、山陰・鳥取の風土性に満ちた、創造的な作品が多い。

作品写真
近影

文化賞

髙橋 俊子(たかはしとしこ) さん【日本画】

女子美術大学(日本画)卒業、武蔵野美術大学院(日本画)を修了後、日本美術院展(院展)を中心に入選40回を重ね、山種美術館賞展、菅 楯彦(すがたてひこ)賞展佳作、川上賞受賞など高い評価を得ている。

東京銀座「みゆき画廊」などの個展でも数多くの作品を発表するとともに、現在本市で絵画教室を開くなど、鳥取の日本画の振興・人材育成にも力を入れている。

人間の深みと内面にある強さを独特の構成と色使いで表現する作風は、見る人を引きつける。

作品写真
『生きる・年輪』
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文化賞特別功績賞

クラウザー 章悠(しょうゆう) さん【書道】

鹿野町出身。平成11年、チェコの首都プラハに移住し書道教室を開催。日本書道教育学会に所属し、一般の書道育成にまい進。その後、ニュージーランドに移住し、書道教室を主宰。書道教育学会の師範免許を得るまでの生徒を育成するなど、日本の文化、日本の書の普及に尽力している。

令和元年6月には、海外での書道教室開設20周年を記念し、東京上野の日展新会館でチェコ人とニュージーランド人の生徒27人と「(あお)い目の書道家たち展」を開催。

海外での書道教室活動を通して日本文化の推進や後進の育成など国際交流への貢献が評価され、令和2年に在ニュージーランド日本大使より在外公館長表彰を受賞。

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