特集 子宮頸がんから命を守る～ワクチン接種をおすすめする個別通知の再開と、キャッチアップ接種を実施します～

日本では毎年1万人以上が子宮頸がんにかかり、およそ2900人が亡くなっています。予防のためのワクチン接種のおすすめと、接種機会を逃した人が接種を受けられるキャッチアップ接種を行います。

駅南庁舎保健医療課 0857-30-8640 0857-20-3962

ウイルス感染が原因

子宮頸がんは、子宮の出口に近い部分にできるがんです。20代後半から40代の若年層に多く、ほとんどがヒトパピローマウイルス（ＨＰＶ）に感染することが原因です。ＨＰＶは主に性的接触によって感染します。感染しても多くは自然に排出されますが、ウイルスが排出されず感染した状態が続くと、前がん病変（がん化する可能性がある状態）を経てがんになります。ワクチン接種と検診を受けることで、このがんを予防することができます。

ワクチン接種には高い予防効果

定期接種として受けられるワクチンを接種することで、子宮頸がんを起こしやすい2つの型のＨＰＶに対する免疫ができ、子宮頸がん全体の50～70％を予防できます。また、少なくともその免疫を12年維持できることが分かっています。

個別通知でのおすすめ再開とキャッチアップ接種

子宮頸がん予防ワクチンは、小学校6年生から高校1年生が対象の定期予防接種として平成25年から実施されていますが、接種後に広い範囲に広がる痛みやしびれなどの症状が報告されたことから、個別通知による接種のおすすめを中止していました。その後、国内外での調査・研究により、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたため、本年4月より個別通知による接種のおすすめを再開します。

また、個別通知が中止されていた期間に接種機会を逃してしまった人に、今年度から3年間無料で接種していただける、「キャッチアップ接種」を実施します。

接種対象者には、今年度中に接種券を郵送します（発送スケジュールは下表参照）。接種券が届いたら、資料をよくご覧いただき、接種をご検討ください。

がん検診を受けましょう

ワクチン接種とあわせて、子宮頸がんの予防・早期発見のためには、定期的に検診を受けることが重要です。本市では、20歳以上の女性を対象に子宮頸がん検診を実施しています。積極的に受診しましょう。なお、検診は7月1日（無料クーポン対象者は6月1日）から始まります。

	対象者（女性のみ）	接種券発送	接種期間
通常の接種	中学3年生・高校1年生	4月末	高校1年生の年度末まで
	中学1・2年生	5月末
キャッチアップ接種	平成16年4月2日～平成18年4月1日生まれ	6月末	令和7年3月まで
	平成14年4月2日～平成16年4月1日生まれ	7月末
	平成12年4月2日～平成14年4月1日生まれ	8月末
	平成9年4月2日～平成12年4月1日生まれ	9月末

※ 学年は相当年齢であることの表記です。

※ 平成18年度・19年度生まれも、順次キャッチアップ接種の対象とします。

※ 小学6年生相当年齢の女性も定期接種の対象となりますが、接種券の発送は中学1年生の春に行います。事前発行を希望する場合は、お問い合わせください。