とっとり市報 HTML版
2022.10 No.1146

特集地下の弥生博物館「国史跡青谷上寺地遺跡」
青谷かみじち史跡公園 整備進む

本市は、鳥取県と共同して国史跡青谷上かみじち寺地遺跡の史跡公園整備を進めており、令和5年秋には、ガイダンス棟と重要文化財棟からなる展示ガイダンス施設などがオープンします。

(写真・図提供 鳥取県とっとり弥生の王国推進課)

青谷上寺地遺跡とは?

国史跡青谷上寺地遺跡は、弥生時代を中心とした集落遺跡で、現在の青谷平野にかつて広がっていた内海(うちうみ)のほとりに繁栄したといわれています。山陰自動車道の建設時に驚くほど保存状態の良い出土品が発見され、日本海沿岸地域との交易が盛んで、ものづくりに関する優れた技術をもつ人々が暮らしていたことが明らかになりました。中でも、弥生人の頭蓋骨とともに脳の一部が出土したことは、世界的にも貴重な発見です。

青谷上寺地遺跡は、多種多様で貴重な出土品が発見されており、「地下の弥生博物館」とも呼ばれています。現在、1353点の出土品が国の重要文化財に指定されています。

どんな施設なの?

山陰自動車道の南北約15ヘクタールを史跡公園として整備します。令和5年には、南側エリアに「展示ガイダンス施設」と「弥生の自然景観体感地区」がオープンし、令和11年度には、北側エリアの整備が完了し、公園全体がグランドオープンする予定です。

〈展示ガイダンス施設〉

ガイダンス棟には、「青谷の里めぐり」をテーマに、遺跡の世界観を分かりやすく紹介する展示室と、遺跡にちなんださまざまな活動に利用できる体験学習室などがあります。また、重要文化財棟では、「弥生の美」をテーマに、重要文化財の出土品が展示され、その美しさを鑑賞できます。

〈弥生の自然景観体感地区〉

弥生時代後半期に湿地が広がり、水田が営まれていた場所に、水田や畑、高床倉庫など当時の自然景観をイメージする環境を設け、当時の暮らしを体験できるほか、さまざまな催しに利用できる広場を整備します。

本庁舎文化財課(58番窓口)
TEL0857-30-8421FAX0857-20-3954
青谷町総合支所地域振興課
TEL0857-30-8692FAX0857-85-1049
鳥取県とっとり弥生の王国推進課青谷かみじち史跡公園準備室
TEL0857-85-5011
史跡公園整備イメージ図

史跡公園オープンプレイベント とっとり弥生の王国青谷かみじちフェスタ

とき
11月13日(日)10:00~15:00
ところ
史跡青谷上寺地遺跡、青谷町農林漁業者トレーニングセンター
※駐車場は青谷中学校グラウンド
内容
  • 「青谷かみじち史跡公園」の工事現場の見学
  • 発掘調査現地の公開、解説、出土品展示
  • 青谷弥生人「青あおやかみじろう谷上寺朗」復顔像の展示
  • 弥生のものづくり、装いなどの体験
  • 青谷上寺地遺跡にちなんだグルメの提供、特産品販売
  • 郷土芸能、子どもたちによる演奏やダンスの発表など

青谷かみじちおもてなしプロジェクト

地元飲食店などが史跡公園オープンを盛り上げようと、新メニューや新商品の開発に取り組んでいます。

写真:新メニューの色々

青谷かみじちスタンプラリー

とき
11月6日(日)~27日(日)
内容
青谷上寺地遺跡に関係する施設や遺跡にちなんだメニューのあるお店をめぐり、スタンプを集めると地元特産品が当たります。

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