第47回(令和4年度)鳥取市文化賞受賞者登録日:
昭和51年から鳥取市の芸術・文化の振興に顕著な業績を上げた個人または団体に対し、文化賞を贈呈しています。
このたび、5名の受賞(文化賞3名、文化賞奨励新人賞2名)が決定しました。
なお、今回から、若手芸術家の発掘と育成を目的として、新たに「文化賞奨励新人賞」を創設しました。
1 鳥取市文化賞の種類
(1)文化賞
ア 美術・音楽・芸能・文芸・学術等の発展に貢献し、特に最近の活動が顕著であったもの
イ その他とくに著しい業績があったと認められるもの
(2)文化賞特別功績賞(平成25年~)
主な活動拠点が鳥取県外にあって、その活動が全国的に高く評価され、本市の美術・音楽・芸能・文芸・学術等の発展に大きな功績があると認められるもの
(3)文化賞奨励新人賞(令和4年度~)
ア 美術・音楽・芸能・文芸・学術等において、特に最近の活動が顕著であり、将来活躍が期待されるもの
イ 年齢が概ね40歳以下であるもの
2 鳥取市文化賞の受賞者
【文化賞】
1 言水 抱泉(ごんすい ほうせん)氏 〔書道〕
【受賞理由】
長年、書道教諭として高等学校に勤務する中で、多くの書道人を育成しており、平成20年に第1回全国高校生大作展大作準大賞をはじめ、各全国書展において多数の入選者を送り出している。また、書道パフォーマンスでは、鳥取県における先駆的指導者として活躍し、平成24年の全国高校書道パフォーマンス選手権大会で初の全国優勝を達成するなど輝かしい成績を収めている。
個人としても、(公財)独立書人団主催の令和4年独立選抜書展において準会員賞を受賞するとともに、会員に推挙されたほか、(一財)毎日書道展でも毎日賞をはじめ秀作賞等々を受賞している。
2 鈴木 公弘(すずき きみひろ)氏 〔文芸(川柳)〕
【受賞理由】
40年近く川柳などの実作と研究、指導にあたり、県内外に広く知られる。
43歳の頃、日本海新聞柳壇に初投句、いきなり天位(第一位)を取る。その後、県内外の大会に投句、次々に入賞。作品は「真・情・美」に基づいた社会性のある作風が特徴。
平成3年には「くろぼこ川柳会」を立ち上げ、平成11年には日本海新聞柳壇選者、茗人賞選考委員となる。平成22年には全日本川柳鳥取大会の実行委員長を務め、全国から約600人の参加者があった。その後も、国民文化祭・きょうと大会や川柳展望全国大会(大阪)の選者を務める。
個人句集として「川柳作家全集・鈴木公弘」(新葉館出版)があるほか、総合雑誌「川柳マガジン」(平成27年)に作品100句と川柳論の特集が組まれるなど、全国で活躍している。
3 花房 睦子(はなふさ むつこ)氏 〔文芸(詩)〕
【受賞理由】
幼いころから詩が好きで、気が付いたら詩を書いており「文学少女」と呼ばれていた。小学6年生の時、講談社発刊の「月刊少女クラブ」詩の部に投稿し、最優秀賞を受賞した。50年以上続く詩誌「菱」同人。また、日本海新聞「詩壇」の選者を15年務めるとともに、「鳥取文芸」など様々な選者として活躍している。平成元年より、一般社団法人日本詩人クラブ会員。
作品は、女性特有の繊細でナイーブなものとなっており、どの詩も言葉を見つめ、自身の経験や見てきたことを深い精神性で表現している。
【文化賞奨励新人賞】
4 佐々木 友輔(ささき ゆうすけ)氏 〔映像〕
【受賞理由】
東京藝術大学大学院美術研究科博士課程修了。博士(美術)。
映像作家、企画者として、映画による場所論、風景論、郊外論を研究。映画制作を中心に、論考や脚本の執筆、展覧会や出版の企画など領域を横断的に活動している。主にドキュメンタリーを手がけ、現在までに十数点の作品を制作してきた。最新作『映画愛の現在』は、オランダで開催された「第50回ロッテルダム国際映画祭」でも上映され、世界的な賞を得たことは評価に値する。
映画制作や自身の研究を通じて、鳥取のような地方のまちで映画文化が果たす役割の大切さを訴えており、鳥取市から映画を通して世界に発信できる人材として、今後の活躍が期待される。
5 竹田 詩織(たけだ しおり)氏 〔音楽〕
【受賞理由】
高校卒業までの18年間を鳥取市で過ごし、現在は東京に在住している。
東京藝術大学へ進学し、在学中様々なコンクールに上位入賞。
卒業後はフリーランスを経て平成24年東京交響楽団に入団。オーケストラ奏者としてのほか、ソロ・室内楽でも国内外において幅広く活動を行っている。
また、故郷での演奏活動も行っており、「もっと気軽にクラシック♪ワンコインコンサート」という、親しみやすい曲からハイレベルな曲まで手軽に聞けるクラシックコンサートを平成29年から開催。故郷鳥取市の未来を担うこどもたちのために音楽のすばらしさを伝える活動を続けている。
3 贈呈式
日時:令和4年11月3日(木・文化の日) 午前10時~11時
場所:仁風閣 1階 随員控室
4 歴代受賞者
昭和51年から第46回までに、125名と6団体が受賞されています。
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