鳥取市

令和4年11月4日市長定例記者会見録登録日:

令和4年11月4日午前10時00分から、麒麟Square2階多目的室1

令和4年11月4日市長定例記者会見

 

はじめに

1 鳥取市電子図書館サービスを開始します!

資料1 (PDF/170KB)

2 ONSEN・ガストロノミーウォーキングin鳥取砂丘コナン空港・鳥取吉岡温泉の開催について

資料2 (PDF/225KB)

3 旧美歎水源地フェスティバル2022について(水源地復興100周年事業)

資料3-1 (PDF/127KB)

資料3-2 (PDF/404KB)

質問項目

4 鳥取市電子図書館サービスについて

5 旧美歎水源地の活用について

6 鳥取市議会議員選挙について

 

 

はじめに

 

市長

 会見項目に入る前に、3点について触れたいと思います。

 まず1つ目は、新型コロナウイルス感染症についてです。

 既に、11月2日、県と市で合同の緊急会議を開き、状況については報告していますが、鳥取市保健所管内においては、11月1日分でしたか、9月5日から2か月ぶりに227件と、約2か月ぶりに1日当たりの陽性例の数が200件を超えました。また、県内でもこのときに400件を超えて、この第七波と言われる状況で、陽性者数の下げ止まりという状況が続く中、少し増加傾向にあるのではないかと懸念される状況でしたので、県と緊急会議を開かせていただいたところです。特にこれから冬を迎えて、インフルエンザの流行期に入ります。いま一度、これまで取り組んでいる感染防止対策を励行していただきますよう、改めてお願いします。エアロゾル感染等が発生しないように、換気を小まめに行っていただき、もちろんマスクの着用や手指消毒等、また検温など、少しでも体調に変化がある場合は無理をせず、勤務や通学等を控えていただくことも併せてお願いしたいと思います。また、ワクチン接種についても、感染防止効果、予防効果がありますので、ぜひ接種についても改めて御検討いただきたいと思っています。

 2点目は、日本遺産麒麟獅子舞フェスタ2022の開催です。

 明後日、11月6日日曜日、午前10時から午後4時半まで、とりぎん文化会館にて日本遺産麒麟獅子舞フェスタ2022が開催されます。令和元年の5月に麒麟のまち圏域、鳥取市1市、そして6町の文化財で構成されるストーリーが日本遺産に認定されました。これを受けて、鳥取市は圏域の行政関係の皆さんとともに日本遺産「麒麟のまち」推進協議会を設立し、日本遺産認定を生かした圏域の活性化に向けて、官民連携による取組を進めています。

 このような中、保存団体である因幡麒麟獅子舞の会や鳥取商工会議所青年部の皆さんなどで構成する実行委員会が設立され、このフェスタが開催されることとなりました。改めて日本遺産認定をきっかけとした地域の盛り上がりを圏域内外にお示しするものです。

 このフェスタでは、未来を担う子どもたち、また麒麟のまち圏域内の保存会など23団体が一堂に会して、それぞれの舞を披露していただくと伺っています。獅子頭や舞の作法、踊り方がそれぞれ地域ごとに特徴があり、異なっています。それを比較して見て楽しんでいただける大変貴重な機会ではないかと思っています。また、今後、新たな鳥取の観光資源として定着していくことも期待していますので、ぜひ多くの皆さんに会場を訪れていただきたいと思います。

 次に、3点目は地域共生社会推進研修会の開催についてです。

 少子高齢化、人口減少が進展する中で、地域や家族等のつながりが少し希薄化してきているように思えるところであり、その中で地域住民の皆さんが色々な課題を抱えています。その課題も複雑化、複合化、多様化してきており、社会的な孤立が深刻化しています。

 こうした中で、地域においてコミュニティーを育成していくため、地域住民の皆さんが世代や背景を超えてつながり、相互に役割を持って、支え手・受け手といった関係を超えて、我が事・丸ごとつながり合う地域共生社会の実現が求められています。

 この地域共生社会の実現に向けた取組については、私も公約で掲げており、鳥取市政の重要課題の一つであると考えています。明日、11月5日、この本庁舎市民交流棟で開催する研修会では、地域共生社会とはどういうものか改めて御認識していただきたいと思っていますし、また、その取組を進めていくための気づき、機運の醸成等も図っていくきっかけになればと考えています。地域の自治会の皆さん、まちづくり協議会、地区社会福祉協議会の皆さんが対象の研修会として、鳥取市社会福祉協議会と共催で開催します。

 当日は、日本福祉大学の原田教授の基調講演とパネルディスカッションで、地域で実践されている方に交じって、私も参加させていただきます。また、同時に市内13の公民館等を会場に開催します。今後の地域共生社会の実現に向けた具体的な第一歩となると考えています。

 

1 鳥取市電子図書館サービスを開始します!

 

市長

 来月、12月1日に鳥取市電子図書館をオープンします。この電子図書館の取組は、県内初となります。また、利用範囲は因幡・但馬麒麟のまち圏域1市6町の広域利用を図ることとしていて、全国的にも県をまたいだエリアでこの取組を行うのは初めてのケースであると伺っています。スタート時には、小説、料理のレシピ本やビジネス書などの実用書や、子ども向けの本など、約9,500点の書籍を読むことができるように準備を進めています。電子図書館の整備により、大人から子どもまで、いつでもどこでも学べる、そのような環境の充実をこれからさらに図っていきたいと考えています。

 このサービスを御利用いただくには、まず、市立図書館の会員になり、IDとパスワードを設定していただく必要があります。お持ちのスマートフォンやタブレットなどでインターネットを通じて365日24時間、いつでもどこでも電子書籍が利用できるサービスです。ぜひ多くの皆様に御利用いただきたいと思っています。

 また、一つのメリットとして、これまで図書館に来館していた方、また仕事や子育て、介護等で日中の来館が難しい方、身体的に来館が困難な方、最寄りの図書館が遠い方なども、この図書館サービスが受けられるようになります。また、この電子書籍により、文字の大きさを変えたり反転したり、自動で読み上げる機能もありますので、例えば視覚障害者の皆さんにも本を読んでいただく読書環境の向上にもつながるものと考えています。

 では、電子図書館サービスがどういうものか、具体的に、「吾輩は猫である」を読んでみます。文字の拡大・縮小、読み上げ機能がありますので、読み上げをしてみます。

〔図書読み上げ〕

 という感じで、実際に御利用いただきたいと思っています。

 この音声機能については、自動変換ですので、変換ミスなども少しあるようですが、ほとんど正確に変換するということですので、何かをしながら本を読むこともできるかもしれませんし、また、今は9,500点の書籍があり、このコンテンツを取得して数も増やしていき、多くの皆さんに色々な形で御利用いただけるものと考えています。

 貸出しについては、同時に2冊までで、中には複数人が利用できる電子書籍も一部ありますが、原則的にはお一人2冊まですので、ぜひ御活用いただきたいと思います。

 

2 ONSEN・ガストロノミーウォーキングin鳥取砂丘コナン空港・鳥取吉岡温泉の開催について

 

市長

 ガストロノミーとは、通常、辞書等で見ると、美食とか、おいしいものを食べる、そういった翻訳ですが、一方では、食事と文化の関係ということで、その地域に根差した食と文化、そういった関係を指す場合もあり、特に今回は温泉と食・文化を楽しんでいただく、体験していただくウオーキングです。これは、今月13日日曜日に、鳥取砂丘コナン空港を出発点として、また、ゴールもこの空港で、温泉、また鳥取の食をテーマにウオーキングを楽しんでいただく催物です。

 主催は鳥取空港ビル株式会社ですが、鳥取市も協力団体として、この取組に協力します。県内では湯梨浜町、関金に続いた取組になり、当日、定員200人を予定しており、10月末までの募集で参加者は189名です。距離は9キロメートルで、賀露、青島公園、湖山池ナチュラルガーデン等を巡るコースとなっています。ガストロポイントはコースの中に6か所あり、例えばカニ汁やローストビーフ、豆腐ちくわ、また吉岡温泉のプリンや地酒を楽しんでいただける、鳥取ならではの食を提供する取組です。また、しゃんしゃん傘踊り、麒麟獅子舞などで参加者の皆さんをお見送りしたり、ゴール地点の鳥取砂丘コナン空港では吉岡温泉の足湯等も出店していただくことになっています。また、参加者の皆さん全員に市内の温泉施設で使用できる温泉入浴券もプレゼントします。

 

3 旧美歎水源地フェスティバル2022について(水源地復興100周年事業)

 

市長

 美歎水源地は、大正4年、1915年、日本で29番目、この山陰地方では初の近代水道施設として整備されましたが、大正7年の台風により堰堤が崩れてしまい、復旧から3年後、大正11年、1922年に給水を再開して、それから数えてちょうど今年が100周年であり、このフェスティバルは毎年秋に開催されていますが、今回は100周年という大きな節目ですので、乗馬トレッキングや、美歎水源地のダムのプロジェクションマッピング等も行う予定としています。開催は11月12日、13日の土曜日、日曜日です。また、当日は先着2,000名にこの美歎ダムの100周年記念ダムカードを差し上げることになっており、台紙つきは2,000名の方、それからカードのみは8,000名の方、合計1万枚のカードを用意していますので、ぜひ多くの皆さんに御参加いただきたいと思っています。雨天決行です。

 

質問項目

 

4 鳥取市電子図書館サービスについて

 

福間記者(山陰中央新報)

 電子図書館サービスのことで1点お尋ねしたいのですが、この時期にサービスを開始される理由や背景、あと、これはもしコロナ関連だったら、財源としてはどういったものが利用されているのかを教えてください。

 

市長

 今、コロナ禍の中にあり、直接来館していただくのがなかなか困難な場合もあり、そういったことも一つの理由ですが、やはり図書館のバリアフリー化も課題です。視覚障害等のある方に図書を読んでいただけるように、音声で変換する、文字を大きくしたり、反転する機能もありますので、そういったメリットを生かした取組でもあります。

 また、やはりこれからはDX化があり、電子化によって市民の皆さんのサービス向上につなげていく一つの取組でもあります。時期的には、コロナがあり、DX化もあり、それから障がいのある方のバリアフリーもあろうかと思います。何よりも、やはり市民の皆様、住民の皆様の利便性の向上、サービス向上です。

 それから財源ですが、まさに先ほどコロナのお話しをさせていただきましたが、コロナ交付金もこの財源に充てることができますので、一般財源とコロナ交付金を2分の1で行う事業です。

 

南記者(NHK)

 電子図書館サービスの関連でお伺いしたいのですが、今およそ9,500冊を読むことができるということで、これは市立図書館にある本のどれくらいの割合か分かりますか。あと、今後、もし増やしていくとか、何か今後のスケジュール感があれば教えていただければと思います。

 

市長

 9,500冊ですから、割合にしたらまだ僅かです。電子書籍として可能なもの全てではありませんが、徐々に増やしていきたいと考えています。スタート時には9,500冊ですが、市立図書館には約69万冊の本がありますので、69万の中の9,500で、割合的にはまだまだですが、御利用いただけるところからスタートさせていただき、少しずつ増やしていきます。それから、何回か利用すると、ライセンスが切れたり、再度購入するなど色々あり、初めての試みなのでその辺りも検証しながら、そして実際の本を買うより少し割高になっていくことにかかる予算措置も必要となりますので、少しずつ増やしていけるように、状況を検証しながら今後のサービス向上を図っていきたいと思います。

 

奥平記者(朝日新聞)

 図書館ですが、すみません、前提として1市6町の利用とのことなのですが、紙の本を借りるのは市民だけということでよろしいのでしょうか。

 

市長

 いえ、図書館の相互利用についても、この圏域で利用できるようになっています。

 

奥平記者(朝日新聞)

 なっているのですね。

 

市長

 ええ。それに加えて、今回、この電子書籍についてもこの圏域で御利用いただけるようにということです。

 

奥平記者(朝日新聞)

 なかなか大胆な決断だと思いますが、市域を超えて、町の人にも利用してもらえるという、これはどういうところからそう判断されたのでしょうか。

 

市長

 この因幡・但馬麒麟のまち圏域ですが、古くから歴史的にも生活圏を一にする、そのような圏域ですので、例えば通勤圏であり通学圏であり通院圏ですので、こういった文化施設等の相互利用も、この圏域の住民皆さんの利便性の向上につながるものであると考えており、相互に御利用いただける取組がいいのではないかと判断しています。

 

5 旧美歎水源地の活用について

 

小畑記者(中国新聞)

 美歎水源地のフェスティバルの関係でお伺いしたいのですが、こちらの修復工事が、たしか4年ほど前に完了されて、そこから学習や色々な保存と活用を図っていくということだったと思うのですが、これまでの4年間を踏まえて、この場を鳥取市としてどのような場にしていく、どのように活用していくと考えていらっしゃるかというところ、あと活用の現状、その辺りをどう捉えられているかをお伺いしたいと思います。

 

市長

 この美歎水源地は、先ほども少し触れましたが山陰地方では初となる近代水道施設、全国でも29番目で、先人たちは生活用水の確保、また産業振興等を見据えながら、かなり大きな事業だったと思いますが、いち早く取り組まれた施設ですし、昭和53年まで約60年間、実際に稼働していた施設です。近代化遺産の一つですし、色々な施設がフルスペックで残っている水道施設は全国的にもまれであり、2007年、平成19年には国の重要文化財に指定されています。そのような施設ですので、これから保存整備、そして活用も考えていくことが必要であると考えており、良好な状況で残されているこの水道施設を往時の姿に近いように修復し、そして保存しながら、地域の皆さんをはじめ多くの皆さんに御活用いただける施設にしていくことが求められていると思っています。

 様々な形でこの旧美歎水源地について情報発信していきたいと思いますし、毎年、秋のシーズンは、ちょうど紅葉の季節にもなり、非常に風景も美しいです。往時の姿をイメージ、想像していただきながら、歴史を振り返る、そのような施設でもあろうかと思いますので、これからも色々な形で地域の皆さんと一緒に活用策を研究していきたいと思います。

 

6 鳥取市議会議員選挙について

 

中尾記者(毎日新聞)

 13日告示、20日投開票で鳥取市議選がございます。近年の投票率、例えば市長御自身の市長選は投票率30%台、前回の市議選は41%、その間の国政は5割、50%を超えたりはしていますが、この低い投票率を市長はどのようにお考えですか。もしくは、啓発活動など、投票率アップに向けて、今回の市議選でお取り組みになることがあれば教えてください。

 

市長

 前回も40%の前半であり、市長選挙も30%台と、非常に低い投票率でした。これは、市議選にしても市長選挙にしても、市民の皆さんに身近な選挙であるにもかかわらず低い投票率で、非常に懸念しており、選挙管理委員会からも、身近な選挙なのでぜひ投票してくださいと再三呼びかけをしていますが、なかなか投票率をアップさせることが難しい状況にあるのではないかと思っています。呼びかけだけではなく、何か具体的に投票行動を行っていただきやすい状況をつくっていくことも、これから具体的に検討しなければならないと考えています。投票所に出向いて投票していただくことがなかなか困難な方もいらっしゃるかと思いますので、それをどのように改善を図っていくか、具体的にまだアイデアを持ち合わせていませんが、他の自治体で取り組んでいるような、何か先進事例等も改めて研究してみたいと思いますし、何よりも、やはり民主主義の一番根幹に関わる部分ですので、投票率が低下しないように、これからも努めていかなければならないと考えています。

 

中村記者(日本海新聞)

 選挙に関連して、先ほども身近な選挙ということでしたが、この投票率が低い要因というのは、市長としてはどのように考えられますか。

 

市長

 これも、何か要因として具体的にあるということではなく、複合的なものではないかと思います。ずっと過去からの投票率の推移を見てみると、市議会議員選挙については、地元の皆さんが非常に関心を持ち、地域の代表を送り出すといったこともあったのかもしれません。非常に関心が高かった時代があったように思いますが、この何年来かは投票率が低くなっていますし、争点のようなものも何かあまり具体的に実感できるものがないということで、色々なことが複合しているように思います。

 一方では、これから将来に向けて今後の4年間、鳥取市においても、また我が国においても非常に重要な時期に差しかかっているように思っており、そういった中で、これから市政をどのような方向に進めていくのか、非常に重要な時期にあり、その中で議会活動を行っていただく方を選ぶということは、とても大事なことです。ぜひ、そういった現在の状況、これから将来どのようなまちづくりを進めていくのか、いま一度、有権者の皆様にも思いを至らせていただければと思っています。

 何か一つか二つ要因があって投票率が下がっているのではなく、非常に色々なことが重なって、複合的に結果として投票率が上がらない、下がってきている、そのような状態に今あるのではないかと思っています。私自身も何か、これがあるから低いのだということがちょっと思い当たらないのが正直なところです。

 

このページに関するお問い合わせ先

企画推進部 広報室
電話番号:0857-30-8008
FAX番号:0857-20-3040

ぜひアンケートにご協力ください

Q1. このページの内容は参考になりましたか?
Q2. このページの内容はわかりやすかったですか?
Q3. このページは見つけやすかったですか?
Q4. このページはどのようにしてたどり着きましたか?