とっとり市報 HTML版
2022.12 No.1148

おめでとうございます!第47回 鳥取市文化賞

問い合わせ本庁舎文化交流課(34番窓口)TEL0857-30-8021FAX0857-20-3040

11月3日、市の文化・芸術の振興に功績のあった人をたたえる「鳥取市文化賞」の贈呈式が仁風閣で行われました。このたび受賞された個人・団体をご紹介します。

今回から、おおむね40歳以下の若手芸術家の発掘と育成を目的とし、新たに「鳥取市文化賞奨励新人賞」を創設しました。

言水 抱泉(ごんすいほうせん)さん、竹田 詩織(たけだしおり)さんは代理出席

文化賞

写真
言水 抱泉(ごんすいほうせん) さん【書道】

長年、書道教諭として高等学校に勤務する中で、多くの書道人を育成しており、全国書展において多数の入選者を送り出している。

書道パフォーマンスでは、鳥取県の先駆的指導者として活躍し、平成24年の全国高校書道パフォーマンス選手権大会で初の全国優勝を達成するなど輝かしい成績を収めている。個人としても、令和4年独立選抜書展で準会員賞を受賞し、会員に推挙されたほか、(一財)毎日書道展でも毎日賞をはじめ秀作賞などを受賞している。

令和4年度独立選抜書展準会員賞受賞作「舞」

文化賞

写真
鈴木 公弘(すずききみひろ) さん【文芸(川柳)】

40年近く川柳などの実作と研究、指導にあたり、県内外に広く知られる。

作品は「真・情・美」に基づいた社会性のある作風が特徴。平成22年には全日本川柳鳥取大会の実行委員長を務め、全国から約600人の参加者があった。その後も、国民文化祭・きょうと大会や川柳展望全国大会の選者を務める。個人句集として「川柳作家全集・鈴木公弘」(新葉館出)があるほか、総合雑誌「川柳マガジン」(平成27年)に作品100句と川柳論の特集が組まれるなど、全国で活躍している。

川柳同友会みらい発行「川柳いのちの詩」

文化賞

写真
花房 睦子(はなふさむつこ) さん【文芸(詩)】

幼いころから詩が好きで、気が付いたら詩を書いており「文学少女」と呼ばれていた。小学6年生の時、講談社発刊の「月刊少女クラブ」詩の部に投稿し、最優秀賞を受賞。

50年以上続く詩誌「菱」同人。また、日本海新聞「詩壇」の選者を15年務めるとともに、「鳥取文芸」など、さまざまな選者として活躍している。平成元年より、(一社)日本詩人クラブ会員。

作品は、女性特有の繊細でナイーブなものとなっており、どの詩も言葉を見つめ、自身の経験や見てきたことを深い精神性で表現している。

出版詩集

文化賞新人奨励賞

写真
佐々木 友輔(ささきゆうすけ) さん【映像】

東京藝術大学大学院美術研究科博士課程修了。博士(美術)。映像作家、企画者として、映画による場所論、風景論、郊外論を研究。主にドキュメンタリーを手がけ、現在までに十数点の作品を制作してきた。最新作『映画愛の現在』は、オランダで開催された「第50回ロッテルダム国際映画祭」でも上映され、世界的な賞を得た。

映画制作や自身の研究を通じて、鳥取のような地方のまちで映画文化が果たす役割の大切さを訴えている。映画を通して、本市を世界に発信できる人材として、今後の活躍が期待される。

「映画愛の現在 第Ⅰ部/壁の向こうで」本編より

文化賞新人奨励賞

写真
竹田 詩織(たけだしおり) さん【音楽】

高校卒業までの18年間を鳥取市で過ごし、現在は東京在住。東京藝術大学へ進学し、在学中はさまざまなコンクールに上位入賞。卒業後はフリーランスを経て、東京交響楽団に入団。オーケストラ奏者のほか、ソロ・室内楽でも国内外で幅広く活動を行っている。

故郷での演奏活動も行っており、親しみやすい曲からハイレベルな曲までワンコインで手軽に聞けるクラシックコンサートを平成29年から開催。故郷鳥取市の未来を担うこどもたちのために音楽のすばらしさを伝える活動を続けている。

乳幼児向けコンサート