つながりサポーター募集中
深刻化する「孤独・孤立」問題に対応するためには、まずは「つながる」ことが支援の第一歩になります。あなたの第一歩が、生きづらさを感じる人の未来につながります。今年度も、つながりサポーター養成研修を実施する予定です。興味のある人は、ぜひお問い合わせください。
望まない「孤独・孤立」の状態にあり、生きづらさを抱えながらも「助けて」と言えない人たちがいます。「孤独・孤立」には、家族や集団、制度や社会的役割からの孤立など、さまざまなケースがあり、最悪の場合、「自殺」「孤独死」の引き金となってしまうのです。
「孤独・孤立」は、人生のあらゆる場面で誰にでも起こり得るもので、社会全体で対応しなければならない問題です。
現代社会では、人と人とが寄り添い、支え合うことが難しくなってきており、この「孤独・孤立」が大きな問題としてクローズアップされています。昔に比べ、家族間の関わり、地域との関わりが希薄になり、職場では、若い人の非正規雇用が増えています。「孤独・孤立」となる大きな原因の一つは、このような家庭や地域、職場における「環境の変化」だと言われています。
長引くコロナ禍の影響で、孤独・孤立は、さらに深刻な社会問題となっています。令和2年には、全国の自殺者数が11年ぶりに増加しました。新型コロナウイルス感染症の拡大により、生活環境が変化して、「孤独・孤立」の状態となり、心理的に不安定になったことが影響していると推測されます。
こうした現状を受け、政府は、令和3年2月に孤独・孤立対策担当大臣を指名しました。この大臣が司令塔となり、内閣官房に孤独・孤立対策担当室を立ち上げ、政府一丸となって、孤独・孤立対策の取り組みが始まりました。
一人でいること自体が悪いのではありません。ただ、何か問題が起こったとき、生活のしづらさや困難に直面したとき、誰にも相談ができない、どこにもつながらない、一人で抱えて苦しんでしまう人がいます。そのときに誰かに相談ができたり、気にかけてもらえる「つながり」のある社会に作り直していく取り組みが求められています。
孤独・孤立支援についての研修を実施し、生きづらさを感じる人のSOSに気づける人材(つながりサポーター)の養成に取り組んでいます。
第1回養成研修は昨年12月に行いました。地域のボランティア団体のメンバー、民生委員や大学生など約50人が参加し、「孤独・孤立」問題の対策に取り組む専門家の講義や、グループワークを通して、つながることが支援になる「伴走型支援」について学びました。
今年2月、孤独・孤立の問題を広くみなさんに知っていただくため、「孤独・孤立対策官民連携プラットフォームシンポジウムin鳥取」を開催しました。会場にはおよそ300人が集まり、「つながる」ことの大切さについて考えました。
深刻化する「孤独・孤立」問題に対応するためには、まずは「つながる」ことが支援の第一歩になります。あなたの第一歩が、生きづらさを感じる人の未来につながります。今年度も、つながりサポーター養成研修を実施する予定です。興味のある人は、ぜひお問い合わせください。
高齢、障がい、子ども、生活困窮といった分野別に分かれた福祉施策のはざまで、社会的に孤立する人の支援が課題となっています。こうした人を早期に把握し、支援につなげるためには、行政だけでなく、市民、事業者が連携して対策を進める体制づくりが必要です。
そこで、本市では、「孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム」を立ち上げました。このプラットフォームでは、行政だけでは把握できない孤独・孤立問題を把握し、支援を必要とする人をスムーズに支援できるよう、官民が連携して取り組んでいきます。