「女性チャレンジ支援賞」に産後ケアやわらかい風 代表 川口映子さんが選ばれました!登録日:
1 女性チャレンジ支援賞とは
女性のチャレンジについて、積極的な支援を行い、男女共同参画社会の形成の促進に寄与したと認められる個人や団体に対し、内閣府から贈られる賞で、令和5年度は、本市より川口映子さんが選ばれました!
2 川口 映子さんの主な活動内容
〇鳥取市内の産婦人科医院で勤務する傍らNGOの母子保健専門家として、ネパール‧インドを中心に主にアジア諸国で母子保健専門家として活動
〇2016年8月に産後ケア施設「やわらかい風」開設
〇2016年12月から「やわらかい風」スタッフとボランティアで「子ども食堂」開始
〇2018年2月から全国で初の試み「赤ちゃん夜泣き保険 すやりんこⓇ」をスタート
〇2018年9月から望まない妊娠の相談窓口「とっとり妊娠SOS」を鳥取県より受託
〇市内中心部に温泉を有する鳥取県の利点を生かし、産後自分のための時間がとりづらい母親のため、温泉でリラックスしてもらう間子供を預かる「いいお風呂の日」イベントを定期開催
3 受賞コメント
この度は、身に余る賞をいただき、大変光栄に存じます。
私は、今から七年前、勤めていた産婦人科医院を退職し、産後ケア施設を立ち上けました。当時は、「産後ケア」って何ですか?お産は病気じゃないのに一体どんなケアが必要なのですか?と多くの方に聞かれました。
岸田内閣は、「次元の異なる少子化対策」の主要テーマとして「産後ケア」を掲げ、4月創設の子ども家庭庁の基本方針にもその環境整備を明記しています。核家族化やコロナ禍を背景に、子育ての孤立化が懸念される中、産後うつや児童虐待の予防も見据えた「産後ケア」の需要が、ますます高まっていると感じます。
そのような中、鳥取県が、全国に先駆け、「産後ケア無償化」を掲げたことは、本当に誇らしく素晴らしいことと思います。実際に利用された方からは、「出産後、初めてゆっくり休めました」「睡眠不足で、我が子が可愛いと思えなかったのですが、改めて可愛いと思いました」との声を多数いただいています。
しかし、ある調査では、子育て女性の約9割が産後ケアサービスを利用したことがないと回答しており、その理由の第一位は、産後ケア施設の存在を知らなかったというものが、約43%でした。
こんな残念なことはありません。私は、すべての産後女性に、産後ケアを利用していただきたいと思っています。その思いは、開設当初から変わっていません。
今は、夜泣きの赤ちゃんとお母さんのための宿泊支援である「赤ちゃん夜泣き保険すやりんごⓇ」、山陰ジオパークの豊かな温泉資源を活用した「いいお風呂の日サービス」、これから子どもを持つ男性のための「未来のパパ鳥取塾」、いのちを感じることのできる場所である「子宮のお部屋」などに取り組んでいます。子どもを産むことの出来るのは、女性だけです。女性がもっと子どもを産みたい、と思えるような社会作りが重要と思います。そのための活動をこれからも精力的に行なっていきたいと思います。ご支援とご理解をいただければ幸いです。
〇県庁にて受賞報告〇
左:亀井一賀 副知事
右:産後ケアやわらかい風 代表 川口映子さん
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