鳥取市

鳥取市脱炭素先行地域キックオフセミナーを開催しました!更新日:

           

 令和5年8月26日(土)、「脱炭素でめざす!地域の進化・再生」と題し、鳥取市脱炭素先行地域キックオフセミナーを開催しました。
 セミナーでは、デンマーク王国大使館 エネルギー担当官の高橋叶様をお迎えし、デンマークのエネルギー政策など先進的な取組についてご講演いただきました。また、公立鳥取環境大学の堀准教授にもご参加いただき、「地域共生型再エネを活用した持続可能なまちづくりの可能性」をテーマにパネルディスカッションを行いました。地域の皆さまをはじめ中高生、大学生にも広くご参加いただき、様々なポテンシャルを秘めた再エネ活用の取組を通じた持続可能な地域の明るい未来づくりについて考えました。

セミナー資料

基調講演「デンマークが見据える化石燃料を一切使わない社会」(PDF/4MB)
講師
:デンマーク王国大使館 エネルギー担当官 高橋 叶 

 

鳥取市脱炭素先行地域選定モデルについて「RE:Birth(再エネ創出)で進める地域のRebirth(進化・再生)」(PDF/1MB)

 

セミナー

 

開会あいさつ(鳥取市長 深澤 義彦)

 

 

 

 

基調講演「デンマークが見据える化石燃料を一切使わない社会」
 (講師:デンマーク王国大使館 エネルギー担当官 高橋 叶 様)

 講演の導入として、かつて日本よりも一人あたりのCO2排出量が多かったデンマークが、着実に温室効果ガス排出量を減らし2030年には電力を再生可能エネルギー100%でまかなおうと計画を立てている背景について解説いただきました。このような政策に舵をきった源泉として、気候変動がもたらす脅威(気温上昇や干ばつや山火事など)、経済的側面での利点(安定的で安価なエネルギー調達、ビジネス社会からの要請など)が挙げられ、何よりも「エネルギーの効率化」の考え方が非常に重要であることを指摘されました。デンマークでは、建物の断熱・気密に真っ先に取り組み、発電設備も大規模集中型から小規模分散型へと変化し、発電側と消費側との間で賢くコントロールする需給システムを構築するようになってきたといった施策の経過を説明いただきました。一般市民も電気の節約の恩恵を受けられ、需給調整にも貢献できるスマートフォンアプリ(電力価格の増減予測や、家電の稼働時間の予約など)についてもご紹介いただき、今後のデンマークの描く展望として、電力を主力電源としながら、水の電気分解を経て水素を作るなどの電力変換技術(Power-to-X)について説明いただきました。最後に、地域脱炭素のような革新的な変革には強大な逆風も伴うが、社会の要請や持続可能な未来社会の構築に向けて対峙し続けていく姿勢は大切にしていってほしいとエールを頂戴しました。

 

 

鳥取市脱炭素先行地域選定モデルについて「RE:Birth(再エネ創出)で進める地域のRebirth(進化・再生)」
(説明:鳥取市スマートエネルギータウン推進室 室長 大角 真一郎)

 

 

 

パネルディスカッション「地域共生型再エネを活用した持続可能なまちづくりの可能性」
 <パネラー>
デンマーク王国大使館 エネルギー担当官 高橋 叶 様
公立鳥取環境大学 人間形成教育センター 准教授 堀 磨伊也 様
鳥取市スマートエネルギータウン推進室 主査 保木本 淳

 環境省では、「地域における合意形成が図られ、環境に適正に配慮し、地域経済の活性化や防災などの課題解決が可能な、地域に貢献する再生可能エネルギー」を「地域共生型再生可能エネルギー」として導入を推進しています。冒頭、この「地域共生型再生可能エネルギー」の意義や効果について、ディスカッションを行いました。

 高橋先生からは、アマー資源センター「コペンヒル(※コペンハーゲンの海辺の工業地帯、アマーに2019年に誕生した「都会の丘」をイメージさせる巨大施設。廃棄物エネルギープラントで、約3万世帯分の電力と約7万世帯分の温水を供給する。屋根には人工スキー場を設け、ジョギングやハイキング、ボルダリングもできるレクリエーションセンターの機能も兼ね備える。)」についてご紹介いただきました。これまで迷惑施設として捉えられてきた社会インフラに新たな価値を見出し、人々が集う都心のにぎわいスポットや憩いの場といった「地域共生型の施設」として再生する持続可能な都市デザインを参考に、再エネ発電設備と地域との共生の可能性について解説いただきました。

 堀先生からは、世界や日本を取り巻くエネルギー動向からすれば、再生可能エネルギー導入は必須の流れになることを指摘した上で、今回の若葉台のPPAモデルなどを通じて今後発電設備の導入が進み、これらの分散型エネルギー設備を最適制御することで、個人にとどまらず地域全体のメリットが高まる可能性も秘めていることについて言及がありました。

 続いて、「規模の経済」という大原則から、これまで不利であると考えられてきた地方でも持続可能なビジネスができる可能性が出てきた中で、堀先生からはVPP(※太陽光発電や蓄電池、EVといったエネルギー設備をまとめて管理し、地域に点在する発電・蓄電設備を一つの大きな発電所のようにコントロールする仕組み)について解説をいただきました。また、高橋先生からは、講演でもご紹介いただいた需給調整にも貢献できるスマートフォンアプリが100万ダウンロードされており、国民それぞれの嗜好に基づく消費行動(「電力を安くしたい」、「できるだけ再エネを使いたい」など)を引き出し、結果的に社会全体のコストを最小化し、皆が満足し、環境にも良い仕組みにつなげていることに触れ、デジタル技術の活用はもとより利用者である国民や事業者に理解してもらい参画いただくことが何より大切であるとコメントをいただきました。

 デンマークにちなみ、パネルディスカッションでは「Yチェア」などデンマークのインテリアを舞台セットとして活用しました。「Yチェア」は、職人によって国内製造され、多くの国々に輸出され国内経済に貢献しており、職人が主役であり、座る人が主役になるように設計されています。デンマークの社会システムや電力システムについても同様で、1つの取組で1つの課題解決や革新に導く「1:1の直線的な革新」にとどまらず、1つの取組で複数の課題解決や革新に導く「1:nの指数関数的な革新」が生まれているからこそ、小さくても持続可能で豊かな社会が実現でき、鳥取市にも応用できるのではという点でパネラーの意見が一致しました。

 最後に、脱炭素先行地域の取組を活用して身近な自然エネルギーを上手に取り込みながら、「豊かで持続可能な暮らし」と「まちの進化・再生」を実現に向けて、地域の皆さまと一緒になって持続可能なまちづくりに一歩踏み出せることの喜びを感じ、パネルディスカッションを締めくくりました。

 

閉会あいさつ(公立大学法人 公立鳥取環境大学 理事長兼学長 江崎(※「崎」は山に立に可) 信芳) 様

 

鳥取市脱炭素先行地域キックオフセミナー
脱炭素でめざす!地域の進化・再生
~デンマークに学ぶコロナ禍を教訓とした新しい社会づくり~

開催日時

令和5年8月26日(土)10:00~12:00

プログラム

10:00~10:05  開会あいさつ(鳥取市長 深澤 義彦)
10:05~10:55  基調講演「デンマークが見据える化石燃料を一切使わない社会」
         (講師:デンマーク王国大使館 エネルギー担当官 高橋 叶 様)
10:55~11:05  鳥取市脱炭素先行地域選定モデルについて「RE:Birth(再エネ創出)で進める地域のRebirth(進化・再生)」
         (説明:鳥取市スマートエネルギータウン推進室 室長 大角 真一郎)
11:05~11:35  パネルディスカッション「地域共生型再エネを活用した持続可能なまちづくりの可能性」
          <パネラー>
                               デンマーク王国大使館 エネルギー担当官 高橋 叶 様
         公立鳥取環境大学 人間形成教育センター 准教授 堀 磨伊也 様
         鳥取市スマートエネルギータウン推進室 主査 保木本 淳
11:35~11:40  閉会あいさつ(公立大学法人 公立鳥取環境大学 理事長兼学長 江崎(※「崎」は山に立に可) 信芳) 様

会場

公立鳥取環境大学 100講義室(鳥取市若葉台北一丁目1番1号)

対象

一般、大学生・高校生・中学生向け

主催

鳥取市脱炭素先行地域づくり事業推進協議会
(事務局:鳥取市役所スマートエネルギータウン推進室内)

このページに関するお問い合わせ先

経済観光部 スマートエネルギータウン推進室
電話番号:0857-30-8288
FAX番号:0857-20-3947

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