鳥取市

令和6年1月4日市長年頭記者会見録登録日:

令和6年1月4日午前9時30分から、麒麟Square2階多目的室1

令和6年1月4日市長年頭記者会見

 

新年を迎えて

質問項目

1 今年の市政の方針について

2 能登半島地震について

3 県立中央病院の特定行為の指示要請拒否問題について

 

 

新年を迎えて

 

市長

 皆さん、新年明けましておめでとうございます。

 市民の皆様におかれましては、輝かしい新年をお迎えになられたことと、心よりお喜び申し上げます。

 皆様御承知のように、能登地方を震源とする大変大きな地震が発生し、甚大な被害が発生しています。現在も被害の状況等、まだ十分に把握し切れていない、また、余震と思われる地震も頻発し、予断を許さない状況です。この地震によりお亡くなりになられた皆様の御冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、被災された皆様の一刻も早い生活の復旧・復興を心より願ってやまないところです。

 本市においても、当日16時10分に震度4が市内で観測されるとともに、16時12分には津波注意報が発令され、発災直後に第1配備体制を取って対応に当たったところです。

 本市においては、現在のところ被害は確認されていませんが、大変大きな災害ですので、今後も関係機関、関係自治体等ともしっかりと連携を図りながら、本市としてもでき得る限りの支援を行いたいと考えています。

 昨年を振り返ってみても、年明けの大雪から始まり、7月13日の大雨、また8月15日の台風第7号の襲来による甚大な被害が発生するなど、今まで鳥取市として経験したことのないような災害に見舞われた年であったと改めて思っています。気候変動、また我が国の自然災害が多発するといった国土の特性も十分に認識しながら、しっかりと対応していかなければならない、市民の皆様の暮らしを守る、安全・安心なまちづくりを進めていく、そして、この鳥取の地域の防災力をさらに高めていかなければならないと強く感じています。これらについては、しっかりとこれから取り組んでいきたいと思っています。

 また、昨年は、5月8日に新型コロナウイルス感染症が2類相当から5類に移行し、この3年余にわたって続いた未曽有のパンデミックも、ようやくここに来て収束に向かっていると思っているところです。新しい時代、新しい局面を今迎えようとしています。

 鳥取市では、令和3年にスタートした現在の第11次総合計画が4年度目となり、この総合計画に掲げている様々な目標について、しっかりと対応しながらその実現を図っていく、そのような飛躍の年であると考えています。

 今年はしゃんしゃん祭も大きな記念すべき節目の第60回を迎えることとなりますし、ねんりんピックも今年、全県で開催されます。こういったことを通して、人を呼び込み、またにぎわいを創出していきたいと考えています。また、今年4月には砂丘西側のキャンプ・グランピングの拠点であるヤマタ鳥取砂丘ステイションもオープンしますし、長年の課題であったリゾートホテル、マリオット・インターナショナルのホテルも開業することが決定しています。こういったことを契機にして、インバウンドはもとより、観光環境の上質化、充実を図っていきたいと考えています。また、従来からの取組である脱炭素の取組、鳥取駅周辺の再生等についても、市民の皆様の協力もいただきながら、一層力を入れていきたいと考えています。

 大変な状況からこの1年がスタートしましたが、コロナ禍が収束し、新しい時代を迎えようとしている、そのような年であると思います。折しも今年は、たつ年ということで飛躍の年ですので、そのような思いで市政の推進に全庁一丸となって当たっていきたいと考えていますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

 

質問項目

 

1 今年の市政の方針について

 

清野記者(朝日新聞)

 それでは、幹事社から1点だけ、今、幾つか例を挙げていただきましたが、鳥取市の今年の市政の方針として、市長として特にここに力を入れてやっていくというものがあれば教えていただけますか。

 

市長

 先ほど申し上げたように、第11次総合計画の4年度目となり、第11次総合計画の目標に掲げている様々な取組を進めていくこと、また、次期、第12次の総合計画の策定にもかかっていく時期になります。やはりこのコロナ禍からの復興・復旧に力を入れていくことと、自然災害が地震を含めて全国で頻発している状況があり、改めて地域の防災力をさらに高めていく、充実強化を図っていく、このようなことも市政の重要課題の一つとなると思いますので、しっかりとその辺りに取り組んでいきたいと思っています。

 また、子育て支援ということで、今年4月には駅南庁舎に母子保健と児童福祉の拠点として、こども家庭センターを設置したいと考えており、子育て支援の一層の充実強化を図っていきたいと考えています。総じて今年は飛躍発展していく、その具体的な取組を鳥取市として打ち出していく、そんな年にしていきたいと考えています。

 

2 能登半島地震について

 

大本記者(NHK)

 先ほど、能登半島地震の関係で、関係機関と連携を図っていきながら、でき得る限りの支援を行っていきたいというお話がございました。具体的にどのような支援が今後考えられるのかと、地球沸騰化と言われる中で、今回の地震もそうですが、様々な自然災害が今後頻発してくることが予想されると思いますが、鳥取市として今後、去年の台風ですとか、様々な激甚災害を踏まえて、今後どのように自然災害の対策に当たっていかれるのか、お考えをお聞かせいただきたいです。

 

市長

 まず、このたびの地震に関連して、どういった支援を考えているのかというお尋ねだったと思います。発災直後から庁内でも第1配備体制を取り、情報収集等、現在まで引き続き努めているところです。

 発災直後の支援と、数日間、それから中長期的な支援とか、それぞれ時系列で考えたら様々な支援が考えられますが、特に市町村については、被災された家屋の調査等、様々な実務が考えられますので、具体的にそういったことを担当する職員の派遣等が要請される可能性があると考えており、迅速に対応できるよう共通理解しておこうと、先ほど庁内会議でも話し合ったところですし、また、物資等の搬送もあろうかと思います。その辺り、現地の状況もしっかり見極めながら、具体的には、市長会あるいは中核市市長会等との情報共有を図りながら、必要、適切な支援を鳥取市としてもでき得る限り行っていきたいと考えています。今は、そんな状態です。

 それから、2点目のお尋ねですが、自然災害、地球沸騰化ということで多発しているが、鳥取市としてのこれからの対応をどのように考えているのかといったお尋ねであったと思います。先ほど冒頭で申し上げたように、異常気象等、これは地球温暖化等に起因するものと考えられるところですし、それから、そもそも論としては、我が国の国土の特性として、地震をはじめ風水害等が多発しやすい特性があると考えており、国においては防災・減災、国土強靱化の取組を引き続き行っていくことも表明されています。基礎自治体、市町村としても、一番身近な市民の皆さんを守っていく立場にありますので、地域の防災力をさらに高めていく、そのような取組が引き続き重要になってくると改めて考えています。自助、共助、公助について改めて市民の皆さんと共有を図りながら、また、防災備蓄品等の充実についても引き続き考えていかなければならないと思いますし、避難所の在り方、避難所の開設等についても、昨年の状況もひとつ検証しながら、さらに高めていくことも、これから必要になってくると思っています。

 何よりも、私たち公務に携わる者としては、住民、市民の皆さんの生命、財産を守っていくことが第一にあると考えていますので、それをしっかりと改めて認識しながら、様々な取組を行っていく必要があると考えています。

 

3 県立中央病院の特定行為の指示要請拒否問題について

 

山田記者(毎日新聞)

 先日ありました県立中央病院さんが東部広域消防さんからの特定行為の指示要請に応じなかった問題ですが、深澤市長さんは東部広域の管理者なので、ちょっとお尋ねしたいと思います。

 まず、報告がなされていると思うのですが、どのような報告を受けられたかということと、それについての受け止め、所感ですね、まずお伺いできますでしょうか。

 

市長

 このたびの救急搬送に係るこういった事案が発生しました。これについては、まずこういったことが救急搬送の現場ではあり得ない、あってはならないことであると、そんな思いを私は持っています。これについては、昨年末、12月17日、日曜日だったと思いますが、東部広域行政管理組合の消防局長から報告を受けています。救急搬送中に、搬送先の病院の医師からの指示が受けられない、そういった指示をしないといったメールが送信されてきたという報告を受けました。正直なところ、ちょっとこんなことがあるのかなと、私自身は大変驚いたところですが、この報告に先立ち、消防局から県立中央病院、また鳥取県の危機管理部局に対して是正方、要請させていただいたということであり、現在は、指示をしないとか、そういったことはないと報告を受けています。どのような受け止め、どのような所感であったかというお尋ねですが、これも先ほど申し上げたように、こういった救急搬送の現場は、申し上げるまでもなく、患者さんの生命をいかに守っていくか、このような高い志や使命によって救急隊員も日々職務を遂行しており、こういったことがあること自体が、私自身は非常に、何といいますか、あり得ないといいますか、率直に申し上げそんな受け止め方をまずさせていただきました。

 

山田記者(毎日新聞)

 管理者のお立場としては、今もお話がありましたが、あってはならないと。再発防止ですとか正常化、これに向けて管理者の関与といいますか、どのように臨まれるかをお伺いしたいと思います。

 それと、救急隊の皆さんは、この間、非常に言いたいことなどあったと思うのですが、現場はものすごく、もう目の前の命を救おうということに対して真摯に向き合って、迅速にイレギュラーで対応されました。救急隊員の皆さんは普段、色々な市民の方々のクレームを受けることもありますし、このような事態のストレスを結構受ける場面もあるかと思うのですが、真摯に職務に向き合われて、この12月も、大きなトラブルもなく対応されました。現場の救急隊の方に向かって何かメッセージがありましたら、それも併せてお願いします。

 

市長

 大きく2点のお尋ねをいただいたと思います。

 まず、東部広域行政管理組合の管理者として、どのようにこの事案に関与していくのかといった御趣旨のお尋ねですが、これについては、東部広域行政管理組合消防局ということも当然含まれますが、鳥取県の東部地区にメディカルコントロール協議会という組織があり、これについては、鳥取県立中央病院からも、センター長が参画されています。現在は、この協議会にメンバーとして参画しておられるかどうか、ちょっと確認はしていませんが、いずれにしても、中央病院もこの協議会の一員でいらっしゃるわけであり、東部広域行政管理組合だけではなくて、この救急搬送についてしっかりとプロトコル等も定める、このメディカルコントロール協議会のほうで是正方をお願いしたところであり、また、個別に必要であれば、私からもお願いなり要請なり、是正について取り組んでいかなければならないと思っています。現在のところ、消防局を中心に、またこのメディカルコントロール協議会のほうで是正方について要請等を行って改善されていると認識していますので、これから具体的に管理者としての要請や関与は、現在のところは考えていません。

 それから、現場の救急隊員についての、例えばメッセージとしてどのようなことを伝えたいかという御趣旨のお尋ねであったかと思いますが、これについても、先ほど申し上げたように、現場の救急隊員は非常に高い志や、高い意識を持って、日々職務に当たっており、いわゆるこういった一時的なトラブルで少し悩んだりするような状況はあったと報告の中で私も感じ取っていますが、こういったことでめげるようなことはないと考えています。何かあれば、私も最前線の現場で勤務する職員は、やはり第一義的に大切にしていかなければならないと常々思っていますので、そのようなことを改めて広域の消防局の職員と共通認識して職務に当たっていきたいと考えています。また何かあれば、しっかりと現場の職員を守っていきたいと思っています。

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