鳥取市

令和6年2月16日市長定例記者会見録登録日:

令和6年2月16日午前10時00分から、麒麟Square2階多目的室1

令和6年2月16市長定例記者会見

 

はじめに

会見項目

1 DXでますます身近で便利な図書館へ!

資料1(PDF/136KB)

2 「地域食堂フォーラムin麒麟のまち」の開催について

資料2(PDF/387KB)

3 株式会社セブン-イレブン・ジャパンとのペットボトルリサイクル事業について

資料3(PDF/74KB)

質問項目

4 自動運転バス実証事業について

5 鳥取県議会議員補欠選挙について

6 鳥取県立中央病院前センター長が未確認情報を遺族に伝えた件について

 

 

はじめに

 

市長

 会見項目に入る前に3点ほど触れさせていただきます。

 まず、ヤマタ鳥取砂丘ステイションのオープンについてです。

 これについては、旧サイクリングターミナル、旧柳茶屋キャンプ場、鳥取県の旧こどもの国キャンプ場の3施設について、公募型プロポーザルで選考した株式会社ヤマタ鳥取砂丘ステイションと、本市、また県が昨年7月に基本協定を締結し、現在、改修工事を進めていただいていますが、いよいよこの3施設がリニューアルされ、今年の4月27日にオープンすることが決定しました。

 本日、2月16日より、このグランピングの先行予約受付が開始されましたのでお知らせします。予約の申込みは、本事業の協力事業者である株式会社ブッキングリゾート様の予約サイト「リゾートグランピングドットコム」というサイトに専用のページが開設されていて、こちらから予約受付となります。

 また、このオープンに先立ち、4月19日金曜日の午後に完成記念式典が開催されます。詳細は、ヤマタホールディングス株式会社様が昨日リリースされた資料、また、同社のホームページを御覧いただきたいと思います。多くの皆様に御利用いただきたいと思っています。

 次に、中心市街地における文化施設の再編の取組についてです。

 本市は、文化芸術の薫りあふれるまちづくりを掲げており、文化芸術に関する活動支援、普及啓発、次世代の育成、また環境整備の取組を進めているところですが、この中の環境整備に関して、市民会館などの老朽化に対応するため、文化施設の再編の取組を推進したいと考えています。

 市民会館は昭和42年に建設され、そのほか、いずれの既存施設も老朽化が年々進んでおり、耐震対策など、利用者の皆さんの安全・安心、またバリアフリーなど利便性の確保、修繕・維持管理経費などの負担抑制といった観点から、スピード感を持って進めていくことが求められていると考えています。

 令和6年度は、このたび策定した、ホール等文化施設のあり方に関する基本方針に基づき、中心市街地における既存施設の縮減と、本市の文化芸術振興の拠点となる新たな文化施設の整備に向けた基本計画の策定に取り組むことにより、本市の文化芸術活動の持続・発展と、市民の皆様の文化芸術に対する意識の高揚につなげていきたいと考えています。新年度にしっかりと取り組んでいきたいと考えています。

 3点目に、自動運転バスの実証事業について触れさせていただきます。

 既に中心市街地での自動運転バスの実証運行が始まっていて、報道関係者の皆様にも既に乗車していただいていますが、私も昨日、乗車体験をさせていただきました。車両に搭載されているセンサーやカメラが道路状況や信号の状況等を認識して、まるで運転手が運転しているかのように加速や減速、右折、左折、停止などもされていると感じたところです。電気自動車なので車内は非常に静かで、動き出しも滑らかであったと感じました。

 1月29日から試乗に関する公募を開始し、昨日までに620人を超える予約をいただいており、ほぼ満席に近い状況になっています。市民の皆様の、この自動運転に関する関心度は非常に高いと感じています。ぜひ多くの市民の皆様に、この最先端の自動運転技術を体感していただきたいと思っています。

 国においては、2025年度までに全国の50か所でレベル4の運転を実施していきたいと、目標を持っておられますので、そういった一つのきっかけになるものと考えています。

 

会見項目

 

1 DXでますます身近で便利な図書館へ!

 

市長

 このたび鳥取市立図書館の情報管理システムの更新に合わせて、本を借りていただくときの利便性をさらに向上させ、また、本を読むことが面白くなる最新の機能を搭載したホームページの運用を、来月、3月1日から運用します。ますます図書館が便利になっていくと思っていますので、ぜひ多くの皆様に御利用いただきたいと思っています。

 大きく4点について触れさせていただきます。

 まず、スマートフォンやマイナンバーカードが貸出カードになります。現在は、図書館の貸出カードを発行し、図書館にカードを持参して本を借りていただいていますが、スマートフォンやマイナンバーカードがあれば、本を借りていただけるようになります。

 また、2点目、これは県内で初めての導入となりますが、オーディオブックの利用で読書バリアフリーへということで、ホームページの蔵書検索後に本の詳細ページからオーディオブックにアクセスしていただけるようになります。このオーディオブックは、声優やナレーターが読み上げた音声を耳で楽しむ、耳で聞く本とも呼ばれる音声のコンテンツです。パソコンやスマートフォンを利用して、名作文学から落語、教養など、様々なジャンルの本を7,000タイトル以上、同時視聴の制限がないので多くの皆さんに視聴していただけることと、待ち時間がなく、いつでもどこでも体験し、楽しんでいただける優れたものです。

 3点目は、電子図書館のアクセスがスムーズになります。これまで別々のパスワードでホームページと電子図書館を利用していただいていましたが、連携して運用できるようになり、ホームページの蔵書検索で電子図書館の電子書籍も検索して利用していただけます。

 そして4点目は、ホームページの蔵書検索後に、検索した本の詳細ページから読書コミュニティーサイト「読書メーター」、これは外部のサイトですが、この「読書メーター」のサイトにアクセスができるようになります。この「読書メーター」は、本を読んだ感想やレビューを投稿したり、また、ほかの方が投稿されているので、本を選ぶときの参考に御覧いただけます。また、御自身の読書量などをグラフで示していけますし、読んだ本を画面上の本棚で整理していただくこともできます。とても便利で、楽しく利用していただける図書館になっていきますので、これを機に、また多くの皆さんに御利用いただきたいと思っています。

 

2 「地域食堂フォーラムin麒麟のまち」の開催について

 

市長

 地域食堂については、鳥取市は以前より力を入れてきており、地域食堂(こども食堂)は現在、鳥取市内に33か所開設されています。また、麒麟のまち圏域では41か所開設されていて、鳥取市での充足率となると、中学校区では88%、小学校区で73%と、これは全国的に見ても非常に高い水準にあると考えています。地域食堂が子どもたちの安全・安心な居場所として、運営者、また支援企業、団体の皆さんと行政が三位一体となって取り組む中で見えてきた成果、課題を改めて検証し、今後、食を通じたつながりの輪を麒麟のまち全域に広げていく機会として、このフォーラムを開催させていただきます。

 3月6日の14時から、とりぎん文化会館小ホールで基調講演、パネルディスカッションを内容としたフォーラムを開催させていただきます。このフォーラムは、こども家庭庁のNPO等と連携したこどもの居場所づくり支援モデル事業の採択を受けて開催させていただくものです。

 また、既にお知らせしていますが、来週2月20日、同じくとりぎん文化会館の小ホールで、14時から、「孤独・孤立対策官民連携プラットフォームシンポジウムin麒麟のまち」も開催させていただきますので、こちらにも多くの皆様に御参加いただきたいと思っています。

 

3 株式会社セブン-イレブン・ジャパンとのペットボトルリサイクル事業について

 

市長

 令和4年4月に施行されたプラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律により、全国の地方自治体は国内における資源循環の実現を目指しています。特に使用済ペットボトルを原料に、新たなペットボトルを生産するペットボトルの水平リサイクル、ボトルtoボトルの取組は注目を集めているところです。

 このたび、鳥取市内に16店舗のコンビニエンスストアを展開されている株式会社セブン-イレブン・ジャパンから、市内各店舗にペットボトル回収機を店頭に設置するペットボトルリサイクル事業実施に関する協力依頼があり、本市は山陰初となるこのペットボトルリサイクル事業に係る協定を締結させていただく運びとなりました。

 この事業のスタートに合わせて、協定の締結、また記念式典を予定しています。協定の締結は4月1日月曜日、これは文書による締結として、調印式は行いません。

 また、記念式典は4月17日水曜日、13時30分から市内のセブン-イレブンの店舗前ということで、まだ具体的な式典を行う店舗は決まっていませんが、当日までには決定されると聞いています。

 本市は、この事業について公式ウェブサイトなどを活用して広報し、このボトルtoボトルの取組に協力していきたいと考えています。

 

質問項目

 

4 自動運転バス実証事業について

 

西田記者(日本海新聞)

 冒頭のほうでもお話しいただいた、自動運転の実証運行のほう、試乗させていただきまして、言われているように、非常にスムーズな、というところもある一方で、やはり若桜街道の特徴の路上駐車の多さなどで、かなりの急ブレーキを踏んだり、手動で切り替えたりという課題も一方であったかなと思うのですが、そこで担当者の方も、路上駐車の専門のスペースがあったらいいなということを、ぽつりと後ろで言っておられたもので、例えば、今回これを通じて色々課題は出ると思いますが、鳥取市さんとして何か、新たに課題に対応した何か検討されているとか、お考えなどはありますでしょうか。

 

市長

 まず、今、実証運行中ですので、まだまだ車両の認識度等のレベルアップ、障害物等の認識、それから対応をどうするのかといった課題もあります。昨日聞いてみますと、大体想定している7割から8割ぐらいの認識度や対応を、車両のコンピューターが学習してきているということで、まだまだ認知能力や対応能力を高めていく途上にあるということですが、やはり路上に駐車している場合に、白線の路肩のほうに寄っている場合は割とスムーズにいきますが、車道に近いと、なかなか運行が困難な場面もありますので、そういったことが課題になっているのかなと考えています。

 既にレベル4で運転している実例もあるようですが、専用レーンに近い状態の中でということですので、まだ実際に市街地の中での運行はクリアしていかなければならない課題等がたくさんあると思いますので、今回の実証運行でそういった色々な課題等も明らかになっていくと思います。そういったものを具体的にさらに解決し、クリアしていくことについて、事業者の皆さんと鳥取市が一緒に検証していきたいと思っています。まだこれから実証運行が続いていきますので、そういった状況もしっかりと把握しながら検証して対応していきたいと思います。やはり専用レーン等があると、もう少しスムーズにいくのかもしれませんが、まだまだそれは色々な意味で課題があると考えています。

 

西田記者(日本海新聞)

 もう1点だけ、実際に市長が考える今回の課題について、今、現状でいうと、どういうところを感じられますか。路肩に出ている車も一つだと思うのですが、そのほか、何か感じられた部分というのはありますか。

 

市長

 やはり山陰地方は雪が多いという特性があります。この時期を選んで実証事業を行っているのも、そういう一つの意味もあるわけですが、障害物等を正確に認識すること、それからもう一つ、信号等をどう認識するのか。例えばカメラで信号の色を認識して、それで判断することと、信号機にある情報発信をキャッチして、それによって判断していく、色々な方法があるようですので、どういったものが適しているのかもこれから検証していくことが必要だと思います。

 例えば正面で認識できる場合と、斜めで、信号がカメラではちょっと認識しづらいとか、そういったことがあろうかと思いますので、まだまだ進化させていくためには色々な課題があるのではないかと、試乗させていただいて感じたところです。かなり進化しているとは思っていますが、レベル4まではもう少し検証が必要ではないかなと思っています。

 

5 鳥取県議会議員補欠選挙について

 

福間記者(山陰中央新報)

 直接市政に関係あることではないのですが、県議選の補選が15日告示と決まりまして、投票率が年々低下しているということで、市長の見立て、補選でどれぐらい下がるのか上がるのか。あとは、直接市のほうではないのですが、これからどういう取組が必要になっていくのか、また、この補選であえて注目したい点、問われる点みたいなのがあったら教えてください。

 皆さんいずれも、選挙の違反だったり、刑法に違反したりということで辞める理由になっていると思うので、そういうのを含めて、何か問われるもの、注目されている主張などありましたら教えてください。

 

市長

 まず、今、投票率がどうなるかということですが、なかなかこれは予測は難しいと思います。

 まず、今回の補選にどういった方が立候補されるのか、まだ表明されていない状況ですので、なかなかその辺りの予測も、ちょっと私は難しいと思っていますが、最近の傾向としては、全般的に投票率が低下傾向にあるということは、それは事実であると思います。また、補欠選挙ですので、通常の選挙とは異なる状況もあり、そういったことがこの投票率にどう影響していくのかも、なかなか見極めが現段階では難しいのかなと思っています。

 また、どう取り組んでいくと、これは争点とか、それから県政においてのそういった今後の課題等を含めたお尋ねかなと思っていますが、やはりその前に、先ほどお話があったように、色々な不祥事といったことで失職された状況もありますので、有権者の負託を受けた、そういった議員であるという立場からすると、やはり真摯に県政の発展、課題に取り組んでいただくことが、まず今求められるのではないかと感じています。

 県政の課題もたくさんあると思います。例えば人口減少についても、61万人から、今53万人台ということで、ひょっとすると近い将来に50万人を切ってしまうのではないかと。今、社人研も2050年の人口予測を行っていますが、なかなか厳しい状況にあるなと思っています。今でも人口最少の県ですが、この鳥取県が活力のある県として、地域として、これから将来に向かって発展していく、やはり県民の皆さんがここに住んでよかったと心から感じられる、そのような県であり続けるために今何をすべきかを、本当に真摯に考えていく、今、局面にあるのではないかと思います。

 課題はたくさんあります。人口減少に対する対策をどうするのかといったこと等もありますので、そこを真剣に考えていただける、そういった方にぜひ立候補していただいて、県政の場で、県議会の場で活躍していただきたいというのが私の率直な思いです。

 

6 鳥取県立中央病院前センター長が未確認情報を遺族に伝えた件について

 

中島記者(読売新聞)

 市長、東部消防局の管理者でいらっしゃるので、ちょっと質問させていただきます。

 去年の11月に、県立中央病院に搬送された患者さんがお亡くなりになるということがあり、12月に県立中央病院の医師から事後検証を地区のメディカルコントロールに検証要請したということがあって、1月に突然、御遺族から消防局に、中央病院の先生に聞いたのだけれども、喉に傷をつけられたという連絡が消防局にあったということがありました。まだ検証中で、まだ確定していない状況であったのですが、搬送中の出来事であるというような、断定するような話を御遺族にされて、消防局さんも対応に追われるということがあって、結局、その検証結果は、特に救急搬送に問題はなかったという結果が出たと。市長にも報告があったとは思うのですが、この報告について、どんな報告を受けられて、これについての受け止めはいかがでしょうか。

 

市長

 まず、どんな報告を受けてということですが、これについては、消防局から具体的な状況等も報告を受けていて、実際に搬送された時点から、ある程度時間が経過したといいますか、年が替わって。そういったときに唐突に御家族の方に、何か搬送中にそういう適切でない処置がされたかのごとく伝えられたということで、御家族の方も非常に当惑しておられるということです。また、こういった処置については、当然搬送中に、医師の指示の下に救急救命士の資格を持った職員が行っていくわけですが、こういった処置について、全国的にどの程度事故が発生しているのか、メーカーのほうにも、これは一つの参考として聞いたわけですが、年間に全国で1例あるかないかといったことであり、この件については、そう頻度の高い確率で発生するようなものではないと確認しています。何かこれは、ここからは推測ですが、故意に、医療機関としての意思決定もないままに御家族に連絡をされたとしか考えられないと、そのときの報告を受けて、私も感じたところであり、もしそうであるとすれば、大変遺憾なことですし、救急搬送を担当している東部広域行政管理組合の消防局と、医療機関との信頼関係を損ねるような行為ではないかと、率直に申し上げて、報告を受けたときに感じました。

 医療機関としての検証、それから判断、そういったものがないままの、御家族への連絡であったことは事実であると思いますので、遺憾に思うところですし、非常に残念な行動だなと、率直に申し上げて感じています。

 

中島記者(読売新聞)

 まさに御遺族の視点に立ったときに、連絡というのは、当惑させる内容だったかと思います。

 

市長

 はい、おっしゃるとおりです。

 

中島記者(読売新聞)

 この問題は、指示要請の拒否に端を発して、パワハラという、医師から救急隊員に対するパワハラも指摘されたり、今回こういった問題が出ているのですが、この一連の出来事について、管理者としてどのように望まれるのかということと、背景はどんなことがあると、もしお考えがありましたら教えていただけますか。

 

市長

 2点についてのお尋ねです。

 まず、望まれるのは、これはやはり医療機関と消防局がしっかりと連携して、患者さんの生命、健康を守る、そこに尽きると思います。そういった状況になっていないとしか考えられないということですから、本来の姿に速やかに立ち戻っていただきたいということです。それが望むところです。

 それから、背景はどうかというお話で、先般の会見の場でも少し触れさせていただいたのですが、組織論でいきますと、病院としての、あるいは鳥取県としてのガバナンスが少し機能していないところがひょっとしてあるのではないかと、こういう感じも持っていますが、どちらかというと、やはり個別に担当の医師に属する、起因する、そういった事象ではなかったかなという見方を私自身はしています。先ほどの話に返りますが、やはり目指すところは患者さんの生命、健康をいかにして守るか、これは時間との闘いでもありますし、何よりも関係機関がしっかりと連携を図っていく、そのことに尽きると思いますので、そういった基本にまずは立ち返っていただきたいと考えています。

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