鳥取市

カンピロバクター食中毒に注意しましょう(令和7年度に3件発生中)登録日:

カンピロバクター食中毒が増えています!

 カンピロバクター食中毒は、全国の細菌性食中毒において、近年、最も多く発生しています。鳥取市保健所管内では、令和6年は0件だったところ、令和7年は5月に2件、6月に1件と連続して発生しています。

 カンピロバクター食中毒になると、下痢、腹痛、発熱、頭痛などの症状を呈し、時に「ギラン・バレー症候群*」を発症する場合があります。

 以下の予防方法を十分に理解し、対策を行っていきましょう。 

 ※ギランバレー症候群:手足の麻痺、顔面神経麻痺、呼吸困難等を起こす。

 ・鳥取市保健所管内の食中毒発生状況はこちら

 ・全国のカンピロバクター食中毒発生状況はこちら(厚生労働省HP)

1 予防方法

(1)中心部まで十分に加熱しましょう!(75℃1分間以上)

・分厚い食肉や冷凍のから揚げなどは、特に中心部まで火が通りにくいため、中まで火が通っているか目で見てしっかり確認しましょう。

・飲食店利用時には、生や生焼けのメニュー(特に鶏刺し、鶏のたたき、白レバ刺し、中心部まで火が通っていない焼鳥等)は食べないようにしましょう。

 

(2)食肉は他の食品と調理器具や容器を分けて処理・保管しましょう!

・特に鶏肉はカンピロバクターに汚染されていることが多く、新鮮な鶏肉を検査したところ、67.4%(91/135検体)の確率で、カンピロバクターが検出されています(平成1416年度 厚生労働科学研究報告「食品製造の高度衛生管理に関する研究」)。そのため、新鮮でも安全とは限りません。

・生で食べる野菜や最終加熱をして食べない食品とは、包丁、まな板、箸やボウルなどの調理器具やタッパーなどの保管容器を使い分けて、食肉を処理、保管しましょう。

(3)食肉を取扱った後は十分に手を洗ってからほかの食品を取扱いましょう!

・食肉はカンピロバクターなどの食中毒菌に汚染されているため、取り扱った後にほかの食品に触れてしまうと、手で食品を汚染してしまいます。そのため、取り扱った後は十分に石けんで手を洗ってからほかの食品を取扱いましょう。

(4)食肉に触れた調理器具などは使用後に消毒・殺菌をしましょう!

・食肉はカンピロバクターなどの食中毒菌に汚染されているため、食肉に触れた調理器具などは食中毒菌で汚染されてしまいます。そのため、使用後は必ず洗剤で洗浄し、消毒しましょう。

(5)その他(一般的な食肉を原因とする食中毒予防方法)

2 カンピロバクターの特徴

(1)生息

 カンピロバクターは、ニワトリやウシ、ブタ等の家畜・家きん類の腸管内に生息しています。また、犬や猫等のペットもカンピロバクターを保菌していることがあります。

(2)原因となる食品

 未加熱の食肉(鶏刺し)生焼けの食肉(焼鳥や鶏のタタキ)レバー(鶏、豚)等の臓器、カンピロバクターに汚染された飲料水等を飲むことにより人に感染します。
 また、ペットに触れた手で手洗いを十分にせずに調理をする等により、感染する可能性もあります。

※表面が炙ってある、表面だけ焦げ目がついていても、食肉の内部のカンピロバクターはやっつけられません。

(3)症状

 カンピロバクターに感染すると、比較的少ない菌数(数百個程度)でも腸炎を発症し、発熱、倦怠感、頭痛、吐き気、腹痛、下痢、血便等の症状を起こします。腸炎での死亡率は低いですが、まれに感染後に神経疾患であるギラン・バレー症候群を発症することもあります。

 

 

このページに関するお問い合わせ先

健康こども部 鳥取市保健所 生活安全課
電話番号:0857-30-8551
FAX番号:0857-20-3962

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