大雨による災害に警戒しましょう!



令和5年8月 鹿野町地内
災害から命を守るために
例年6月から10月にかけては大雨による土砂災害や河川の氾濫などの水害が発生しやすい時期です。大雨による災害から自分や家族の命を守るためには、日ごろの備えや情報収集、適切な避難行動をとることが重要です。いつ発生するかわからない災害に備えて、日ごろから身を守るための準備をしましょう。

日ごろの備えと自主的な情報収集が大切です | ||
日ごろの備え | 情報収集 | |
総合防災マップの確認 | 鳥取市防災アプリ | |
非常持ち出し品の用意 | 鳥取市防災ポータルサイト | |
非常備蓄品の用意 | 鳥取市防災ラジオ | |
雨樋、側溝、排水溝の掃除 | テレビ | |
あんしんトリピーメール | ||
防災行政無線 | ||
家族で連絡手段や避難場所について話し合っておくことも大切です。 | 日ごろからさまざまな手段で情報を取得する習慣を身につけておきましょう。 |
いざという時に備えて何を準備したらいい?
非常食、飲料水、医薬品、貴重品などを防災リュックにコンパクトにまとめ、非常持ち出し品としてすぐに取り出せる場所に保管しておきましょう。また、災害による物流の断絶に備えて、最低3日分の非常備蓄品を用意しておきましょう。詳しくは総合防災マップ(65ページ)を参考に、自分に合った備えをお願いします。
水害時にはどこに避難する?
まず自宅や職場などが、浸水や土砂災害のリスクがある地域か総合防災マップで確認しましょう。リスクがなく備蓄品などが用意できる状況であれば、在宅避難が可能です。リスクがある場合は水平避難が必要です。安全な知人宅や本市の開設する避難場所などへ避難しましょう。また、土砂災害警戒区域などでなくても、土砂災害が発生する場合があります。付近に「がけ地」や「小さな沢」などがあれば注意してください。
水平避難とは
建物を移動して、洪水浸水想定区域外の避難所などに避難することです。同じ建物の中で、浸水しない上階に避難することを垂直避難といいます。

マイタイムラインを作成しましょう
鳥取市防災アプリの機能を使ってお住まいの地域の災害リスクや避難行動を整理し、一人ひとりの防災行動計画(マイタイムライン)を作成しておきましょう。

本市は気象情報などをもとに、災害発生の危険性が高まったと判断した場合は避難情報を発令します。避難情報は5段階の警戒レベルのうちレベル3〜5で発令しますが、必ずしも順を追って発令されるものではありません。天候の急変などにより、一度に複数段階引き上げられる場合があります。避難情報の発令前でも、身の危険を感じたら自主的に避難行動を開始しましょう。
警戒レベル | 鳥取市が発令する情報 | 気象庁が発表する情報 | 状況 | 住民が取るべき行動 |
5 | きんきゅうあんぜんかくほ 緊急安全確保 |
大雨特別警報 | 災害が発生または切迫 | 命の危険、直ちに安全確保! |
警戒レベル4までに全員避難! | ||||
4 | ひなんしじ 避難指示 |
土砂災害警戒警報 氾濫危険情報 |
災害発生のおそれが高い | 危険な場所から全員避難 |
3 | こうれいしゃとうひなん 高齢者等避難 |
大雨警報 洪水警報 |
災害発生のおそれあり | 危険な場所から高齢者等は避難 |
2 | --- | 大雨注意報 洪水注意報 |
気象状況悪化 | 避難場所や経路を確認 |
1 | --- | 早期注意情報 (警報級の可能性) |
今後気象情報悪化のおそれ | 最新情報を入手し、災害に備える |
災害への備えを「防災リーダー」に聞きました
本市では、地域からの推薦に基づき、所定の研修を受講し、防災に関する十分な知識を習得した人を「防災リーダー」として認定しています。地域の要請に応じて防災の研修や訓練などを行うことで、防災力の向上に努めています。
現在は776人の防災リーダー(男性714人、女性62人)が活動しています。今回は、長年防災リーダーとして活躍されている磯部さんにお話を伺いました。

防災リーダー 磯部桂子(いそべ けいこ)さん
活動を始めたきっかけは何ですか?
私は、以前より消防団員として地域で活動していました。消防団員は有事の際に現場で活動することが多いですが、もっと日ごろから地域のために、何かできることはないかと考えていました。そんな中、防災リーダーの存在を知り、防災リーダー研修を受講することにしました。災害の発生メカニズムや防災に関する知識を習得し、平成28年度に防災リーダーとして認定していただき、以来10年間活動を続けています。
地域の防災活動で、力を入れていることは何ですか?

コロナ禍でなかなか思うように活動できない期間がありましたが、市や県が実施する研修に参加するなどして研さんを深め、その後の活動の糧としています。また、より多くの人に防災リーダーとして活動していただけるよう、地域の各種集まりやイベントなどに出かけた際に、声かけをするよう心がけています。
災害時、避難所などでどのような活動をされましたか?
高齢者や小さな子どもを連れた人など、支援が必要と思われる人や、不安そうにしている人に対して、声かけなどをしました。安心してもらえるように、優しく声をかけるよう心がけました。
普段からどんな準備が必要ですか?

また、災害は必ず家族が一緒のときに起こるとは限りません。総合防災マップや、鳥取市防災アプリのマイタイムラインなどを活用し、複数の避難場所や避難経路の確認、合流する場所を決めるなど、家族で話し合いをしておくことも大切です。
市民のみなさんへメッセージをお願いします
非常持ち出し品や非常食の準備、家具の転倒防止対策など、日ごろの準備が自分自身の身を守ることにつながります。また、災害発生時は、家族や友人、隣人と助け合うことが重要です。普段から地域の人たちとコミュニケーションをとることを心がけ、地域で行われる防災活動や防災訓練に積極的に参加してみてください。
みなさんも、今日からそれぞれができる災害への備えをしておきましょう。