第50回(令和7年度)鳥取市文化賞受賞者登録日:
鳥取市では、昭和51年から鳥取市の芸術・文化の振興に顕著な業績を上げた個人または団体に対し、文化賞を贈呈しています。
第50回(令和7年度)は3名の方へ受賞が決定しました。
1 鳥取市文化賞の種類
(1)文化賞
ア 美術・音楽・芸能・文芸・学術等の発展に貢献し、特に最近の活動が顕著であったもの
イ その他とくに著しい業績があったと認められるもの
(2)文化賞特別功績賞(平成25年~)
主な活動拠点が鳥取県外にあって、その活動が全国的に高く評価され、本市の美術・音楽・芸能・文芸・学術等の発展に大きな功績があると認められるもの
(3)文化賞奨励新人賞(令和4年度~)
ア 美術・音楽・芸能・文芸・学術等において、特に最近の活動が顕著であり、将来活躍が期待されるもの
イ 年齢が概ね40歳以下であるもの
2 鳥取市文化賞の受賞者
【文化賞】
1 山根 亮海 (やまね りょうかい)氏 〔書道〕
【受賞理由】
毎日書道展では25歳の若さで会友・公募の最高賞である毎日賞を初受賞。二度目の受賞を経て若干35歳にして会員に昇格。独立書展では2019年に準会員賞を受賞し、2024年には最高賞である会員賞を40歳で受賞、審査会員へと昇格するなど若くして頭角を現す。
また、2009年に鳥取城北高校に着任。翌年書道部を創設し、顧問として後進の育成にあたる。全国公募書道展での文部科学大臣賞を始め上位入賞を果たす部員を多く輩出しており、特に、「書道パフォーマンス甲子園」における第16回、17回大会の優勝・文部科学大臣賞受賞という輝かしい成績を部員と共に掴んだことは、指導者として特筆すべき点である。
2 アートスペースからふる 様 〔文化活動〕
アートスペースからふる様(文化活動)資料(PDF/103KB)
【受賞理由】
障がい者が個性を活かし、働きやすく暮らしやすい地域社会とは何か。利用者の就労や仕事のあり方を考えつつ、「アートを仕事に」するという高い志を掲げ社会とつながるという仕組みづくりを目指して活動している。
利用者の意思及び人格を尊重し、常にその立場に立ったサービスの提供に努めることを方針に掲げ実践しており、利用者が自立した日常生活又は社会生活を営むことができるよう、通常の事業所に雇用されることが困難な利用者に対して就労の機会を提供するとともに、生産活動その他の活動の機会の提供を通じて、知識及び能力の向上のために必要な修練その他の便宜を適切かつ効果的に行ってきた。また、鳥取市美術展などの公募展でも利用者の作品が評価され多数の受賞を受けている。
設立目的に「障がい児者のアート制作を中心に、すべての人が主体的に社会参加し生きがいを持って自己実現に向けた地域生活を営めるよう支援し、共生の地域づくりを目指す」とあるように、「からふる」のアートを通じた障がい者福祉の事業は、障がいのある人々に光をあて、生きがいをもたらす活動としてその存在は大きい。
【文化賞特別功績賞】
3 谷口 伸(たにぐち しん)氏 〔音楽〕
【受賞理由】
声楽家(バリトン)、オペラ歌手であり、主にドイツで活動を行っている。音楽専攻ではない大学の文学部に在席し、大学のグリークラブで合唱をしながら声楽の道へと進み、国内では日本音楽コンクール入選を始めとする主要コンクールに入選、海外でも国際コンクールでの総合優勝など、数々の受賞歴をもつ。
1998年からウィーン国立音楽大学で研鑽を積み、2002年最優秀で卒業。その後ドイツの市立歌劇場と専属契約を交わし、今は州立劇場のオペラ歌手として活躍中である。その活動内容は新聞・雑誌紙上で常に高い評価を得ている。
その一方、数年単位で故郷の鳥取市に帰郷し、コンサート(鳥取県内で活躍するオペラ歌手たち)を行っており、2025年には、鳥取市民会館で「オペラーズ・コンサートWITH谷口伸」に出演し演奏。鳥取市にクラシック、特にオペラの文化を伝え続けている。
3 贈呈式
日時:令和7年11月3日(月・文化の日) 午前9時30分~10時30分
場所:鳥取市役所麒麟スクエア2階 多目的室1
4 歴代受賞者
昭和51年から第49回までに、138名と6団体が受賞されています。
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電話番号:0857-30-8021
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