令和7年10月24日市長定例記者会見録登録日:
令和7年10月24日午前10時から、麒麟Square2階 多目的室1
令和7年10月24市長定例記者会見
会見項目
3 とっとり若者地方創生会議による「高校生が考える輝く未来のワークショップ」の開催について
4 第50回(令和7年度)鳥取市文化賞受賞者および贈呈式について
質問項目
市長
皆さん、おはようございます。
まず、会見項目に入る前に、クラウドファンディング型ふるさと納税について、改めて触れさせていただきます。
既に資料提供等でお知らせしていますが、今月2日から12月30日まで「鳥取砂のルネッサンス 鳥取の「SUNA」ブランドを市民の誇りに!」というテーマで寄附を募集しています。鳥取砂のルネッサンス実行委員会では、子どもや親子を対象に「あそびのすなば」や、幼稚園や保育園を対象に「すなばようちえん」を開催されているほか、高校生などを対象とした砂像制作の出張講座等の体験事業を実施し、砂に関わることを通して本市への愛着や誇りが深まっていくことを目指して活動されています。この実行委員会が行っている砂文化の醸成を図る事業や活動を支援するためのクラウドファンディング型ふるさと納税です。
また、今月20日から12月31日までは「千年紡がれた因州和紙の技を、未来へつなぐ。」をテーマに募集しています。本市では、伝統産業である因州和紙の魅力発信や技術継承に取り組む青谷地域賑わい創出実行委員会の活動を支援しており、今回は補助金の財源の一部を市民の皆様や全国の皆様からの御寄附で賄い、地域ぐるみで因州和紙を未来へつないでいくことを目的とした取組です。約1,300年の歴史を誇る因州和紙は、優しい手触りと自然な色合いに加え、丈夫で美しいことから、書道用紙をはじめとする多様な用途で国内外から高い評価を受けていますが、近年は後継者不足や需要の減少といった課題に直面しています。未来の子どもたちに、この貴重な地域文化と技術を引き継いでいけるように、皆様の温かい御支援をお願い申し上げます。
そのほかにも、ブックスタートフォローアップ事業、子どもたちの第3の居場所の運営事業、飼い主のいない猫の不妊去勢手術費の補助金と地域猫活動等支援事業について、それぞれクラウドファンディング型ふるさと納税による寄附を集っています。どうかこれらの事業に御賛同いただき、多くの皆様の御支援を改めてお願いしたいと思います。
会見項目
市長
砂の美術館第17期展示テーマは、「砂で世界旅行・スペイン」です。来年はスペインの世界的な建築家であるアントニ・ガウディの没後100年の節目であり、代表作サグラダ・ファミリアのメインタワーが完成予定とされており、ガウディの年として世界的に注目されることから、スペインをテーマとして選定しました。サグラダ・ファミリアや、イスラム教やキリスト教の文化が融合した建築、いわゆるムデハル様式の建築、またバルセロナのガウディの建築群やグラナダのアルハンブラ宮殿など、世界遺産がたくさんあり、太陽が沈まぬ国と言われた黄金時代の歴史等、また、芸術文化と世界有数の観光大国でもあるスペインを砂像で表現します。開催期間は、来年4月24日から令和9年1月3日まで、255日間の予定です。茶圓総合プロデューサーを中心に、世界トップレベルの砂像彫刻家をお招きして、作品を制作していただきます。
市長
砂の美術館プロジェクションマッピングについて、今年は11月22日土曜日から12月7日日曜日の16日間、砂と光の幻想曲(ファンタジア)「日本の美・四季」をテーマに開催予定です。例年は大体クリスマス企画として12月上旬から24日頃に開催していましたが、今年は展示テーマが日本ということで、日本の四季の彩り豊かな紅葉シーズンを開催時期に、11月22日から12月7日までとさせていただくものです。日曜日から木曜日は16時から19時まで、金曜日と土曜日、そして11月23日日曜日は16時から19時30分までを予定しています。また、11月21日金曜日16時から、内覧会を予定しています。オープニングセレモニーを、11月22日土曜日、15時55分から予定していますので、ぜひ多くの皆様にお越しいただきたいと思っています。チラシもお配りしていますので御覧いただければと思います。
3 とっとり若者地方創生会議による「高校生が考える輝く未来のワークショップ」の開催について
市長
とっとり若者地方創生会議の皆さんからの政策提言による取組で、若者会議が本市と連携し、「鳥取市のインバウンドの拡大に向けて」、これをテーマに「高校生が考える輝く未来のワークショップ」を開催します。高校生の皆さんがグループに分かれて、鳥取市の魅力や可能性を探り、若者会議の委員の皆様はファシリテーターとして加わって、一緒に鳥取市の未来について考えていただく取組です。日時は11月8日土曜日、午前10時半から午後1時半までで、会場は鳥取市役所本庁舎6階の第6から第8までの会議室です。参加者は、市内の7つの高校から高校生14名と、若者会議の委員の皆様13名が参加予定です。このワークショップでの議論や、色々な提言等については、これからの市政に限りなく、できるだけ反映させていきたいと考えています。
4 第50回(令和7年度)鳥取市文化賞受賞者および贈呈式について
市長
鳥取市文化賞は、昭和51年、仁風閣の大規模修復が完成したことを機に始まったものであり、昭和51年から鳥取市の芸術文化の振興に顕著な業績を上げた個人または団体を対象として贈呈しています。このたび3名の受賞者が決定しましたのでお知らせします。
まず、文化賞はお二方あり、山根亮海さんは書道家として、また指導者として活躍されています。文化賞の団体として一般社団法人アートスペースからふるさんは、文化活動ということで資料を記載していますが、障がいがある方のアート制作を中心に、共生の地域づくりを目指す活動に取り組んでいる団体です。また、文化賞特別功績賞の谷口伸さんは、声楽家として国内外で活躍されています。
贈呈式は、11月3日の文化の日、午前9時半から10時半まで、本来ですと仁風閣が会場になるのですが、今、復元修理の工事中のため、鳥取市役所麒麟Square2階の多目的室1を会場として行います。
なお、昭和51年から昨年の第49回までに、138名と6団体の皆様が受賞されています。
質問項目
中村記者(日本海新聞)
砂の美術館について、今期、第16期展示の入館者数の目標と、今の入館者は何人でしたか。
市長
大体50万人を目標にしていますが、少し、そこまでいけるかどうかという状況です。現時点で最新の入館者数は担当課長からお伝えします。
観光・ジオパーク推進課長
昨日時点で、30万8,000人というところです。
中村記者(日本海新聞)
ありがとうございます。
多分、今期中の50万人はなかなか難しいと思うのですが、コロナ禍前が50万人を超えていて、第15期、第16期と、ちょっと40万を切るような形です。なかなか50万人という目標達成が難しい中で、どうして達成が難しいのか分析をお願いします。
市長
コロナ禍のときは、開催期間が少し長かったこともありますし、それから、同じ開催期間でも50万人を達成した展示もありましたので、目標としては掲げていきたいと思いますが、やはり団体客が少なくなるなど、観光の形態が変化してきたことも、その理由の一つにあるのではないかと考えています。例えば先ほど触れたプロジェクションマッピング等でたくさんの方に来ていただくように、これから最終期間に向かっていくわけですから、色々なPR等も含めて、多くの皆様にお越しいただけるよう取り組んでいきたいと思っています。
阿部記者(共同通信)
会見項目にないことで恐縮ですが、来年3月の鳥取市長選についてお伺いします。
以前、市長は会見で、9月頃には大体固まるかもとお話をされたこともあると思うのですが、改めて現時点で鳥取市長選へ出馬する意向があるのか、お伺いできますでしょうか。
市長
以前申し上げたのは、大体通例で、早ければ9月市議会で質問されて、それに答えるという場面もありましたが、前回、私が3期目の表明をしたときは12月に入って表明させていただいたと思いますので、大体年内ぐらいまでにはやはり判断して、決めていかなければならないなと考えているところです。この10月、市議会も終わり、色々な行事もありますが、さてどうするかということをこれから考えようと、そういった状況です。
桝井記者(山陰中央新報)
ではちょっと関連して、重ねてすみません。
今、お一人、名のりを上げている方がありますが、聞いて差し支えなければ、その方が名のりを上げたことについて、どうお感じになっておられますか。
市長
市政を進めていくのは、色々と困難な課題や、たくさんの事業を推進していくということで、日々、即決即断で判断していくことが求められると思っており、そういった道をあえて選ばれて進んでいかれようと、志を持ってそういう判断をしておられるということで、敬意を表させていただきたいなというのが率直な思いです。
桝井記者(山陰中央新報)
ありがとうございます。
続けてすみません。今度は、御自身のことですが、先ほど申されたように、年内くらいには判断しないといけないだろうなというお気持ちでいらっしゃるということですが、仮に12月であれば、あと3か月ぐらいしかありませんので、普通に考えたら、かなり直前になってからの態度表明という形になるのですが、そのようにかなりギリギリというか、直前になっていることについて、どんなお気持ちですか。要するに、もうちょっと端的に聞くと、例えばですが、辞めますみたいなことになるとしたら、直前になってから辞めますだと、では代わりの人を探さなければいけないというバタバタが、たしか竹内市長のときにそういうことを私も記者で経験しました。ですので、そういうギリギリまで、判断を考えていることをどうお感じになっておられるか、すみません、ちょっと上手に聞けませんがお願いします。
市長
何か御質問の趣旨が、いま一つ、私の理解力ではちょっと難しい面がありますが、前回のことを例えとしてお話しさせていただきましたが、11月末ぐらいには判断させていただいたのが実情であり、バタバタというか、そういうことではなく、やはり前回のときはコロナの関係があり、そういったことを引き続き対応していかなければならないということもありましたし、色々なことを総合的に勘案して判断していくということになろうかなと思います。市政の課題は、先ほど申し上げたように、日々色々なことがありますので、そういったことをまず最優先に取り組んでいくことが現職の場合は求められますので、あまり自身の選挙をどうするかということは、どうしても後回しになるというのが一つと、それから、もう一つは、やはり今、国内外の情勢が非常に大きく変化していると思います。国政もちょっと先行きがなかなか、我々地方のほうから見ると見通せない状況にありますし、そういった中で、内政を支えているのがこの基礎自治体だと思っています。そういった中で、どう判断していくのか、鳥取市の将来のために、自分自身が立候補することが市政にとってどうなのか、そういったことを自分自身でしっかりと考えるような時間がまず必要かなと思っていますし、代わりの人というのは私自身としてはおこがましい話であり、やはりそれは有権者の皆様が御判断されるということに尽きるのではないかと、私自身は思っています。
本田記者(NHK)
万博が先日終わりましたが、鳥取砂丘を訪れたお客さんの数が、この5年間では今年4月から先月にかけて最も多くなったという統計データを県が発表しています。一方で、その周辺施設である砂の美術館は、残念ながら目標としていた50万人を達成できない見通しであるということで、万博で多くの観光客が県内を訪れる、あるいは鳥取砂丘に訪れた中で、目標を達成できなかった、周辺施設にまで経済効果が、経済効果というのは言い過ぎかもしれないのですが、人が訪れていない現状について、どのように、どういったところが課題だと今お考えでしょうか。
市長
これについては、定量的な分析や、もう少し詳細な分析が必要かと思いますが、総じてインバウンドのお客さんは、鳥取はもとより全国で増えている実感はあるわけですし、万博効果も確かにあったと思っています。その一つの証左として、例えば周遊タクシーや、大阪からのバス助成、こういったものが当初考えていた予算額を超えて利用があるので、たくさんの方が関西方面からこちらにお越しいただいているのではないかと思います。こういった数値については、まだ定量的な、具体的な数値で分析して確認していく必要があろうかと思いますが、確実に増えていると思います。それが砂の美術館の入館者数の増に結びついていないということは、もう少しPRなどを取り組んでいく必要があろうかと思いますし、また、40万から50万人という入館者数はなかなか、そう簡単ではない数字という思いが我々にはあり、50万を掲げていますが、大体40万から50万人を集客できる施設は、この山陰では、島根の足立美術館と鳥取砂丘砂の美術館、この2つだと思いますので、引き続きそういった高い目標を掲げて、多くの皆さんにお越しいただけるように、鳥取市はもとより、指定管理者の皆さんとも一緒に連携して、これからも誘客に取り組んでいきたいと考えています。
久保田記者(読売新聞)
先ほど、クラウドファンディング型ふるさと納税の件についてお話しいただいたと思うのですが、昨今、市ではクラウドファンディング型のふるさと納税を使うことが多いなという印象がありますが、クラウドファンディング型ふるさと納税を使うことは、通常のクラウドファンディングと比べてどういったメリットがあって、お使いになられているのでしょうか。
市長
やはり一つのテーマを掲げて、例えば動物愛護とか、先ほど申し上げた鳥取市の伝統産業である因州和紙など、こういったことによって、地場産業のPRを兼ねたメリットもあると思いますし、砂のルネッサンスについても、鳥取市の取組を理解していただく、PRしていくことにもつながると思っています。ふるさと納税でも、やはり使途、使い道を明確にして賛同していただくことによって、寄附していただく方も、そういう目的で活用してもらえるのだと考えていただける、そういうメリットがあるのではないかと思います。
久保田記者(読売新聞)
通常のクラウドファンディングよりも寄附しやすいところもあるのでしょうか。
市長
そうですね、やはり目標といいますか、使い道を明確にして、それに賛同していただける方、例えば動物愛護の場合でしたら、そういう取組、運動をしている方等で、県外からもたくさん賛同して御寄附いただいていますので、やはり目的を明確にすることによって寄附していただけるようになるメリットはあると思っています。
富田記者(朝日新聞)
砂の美術館について1点お尋ねします。第17期スペイン編ですが、来館者目標を、市のほうでもう決めている目標があるのか、あるいは市長御自身でどういう目標を掲げられるか、数字でもしお答えいただけるのであればお願いします。
市長
先ほども少し関連したお答えをさせていただいたと思いますが、目標は少し高めに、やはり50万人を目指したいと思っています。
富田記者(朝日新聞)
引き続き50万人、17期も目指されると。
市長
はい。
富田記者(朝日新聞)
市長選ですが、鳥取市の市政運営においては、長期の課題といいますか、人口減少対策がありますし、それから鳥取駅前の再整備ですとか、鳥取城跡では二ノ丸三階櫓の復元に向けた歩みをどう進めていくかという、ちょっと長期的な課題もあろうかと思いますが、次の4年間、どなたが市長になられるにしても、鳥取市の市政運営において、次の4年間はどういう4年間になるというのを今、市長御自身はお考えでしょうか。
市長
引き続きといいますか、この4年間、5年ぐらい、これから非常に重要な、大切な時期になると思っています、私自身は。先ほど触れていただいたように、中長期的な色々な課題や取組を実際に具体的に進めていく時期になると思います。また、折しも新しい総合計画、地方創生総合戦略がスタートする、そのような節目の年が令和8年度です。この総合計画の基本構想については議決案件になっていますが、令和8年度から10年間の鳥取市のまちづくりをお示しするものですし、計画については5年間であり、この総合計画の5年間がちょうど次の任期の4年にほとんど重なりますので、国のほうがなかなか先行きが、国内外の情勢の見通しがしづらい中で、やはり鳥取市としての機能や役割を発揮していくことが求められてくると思いますし、そのためには、やはりしっかりとした財政基盤を構築していきながら、やるべきことをやっていく、そのスタートになる期間ではないかと思い続けています。
富田記者(朝日新聞)
ありがとうございます。
思い続けておられるということで、今の段階で、その施策を市長御自身はどれぐらいの割合で自らの手でやりたいと思っていらっしゃるのか、100を満額とした場合に、いかがでしょうか。
市長
私の手でというよりも、仲間といいますか、一緒に市政を進めてきた職員の皆さんと一緒になってやるということだと思いますので、自分の手というよりも、そういったことをやっていくことが、今、本当に必要な、重要な時期だなというのが実感としてはありますので、自分の手でやるかどうかよりも、まずそういった客観的に見て非常に大切な、重要な4年、5年であるという認識があります。これはもちろん職員の皆様もそういった思いでいると思っていますので、何か自分の手でというおこがましい、そういう考えは自分自身にはありませんが、いずれにしても、非常に重要な時期だなと。大げさに申し上げると、鳥取市の方向性といいますか、将来を決めていくような時期になるのではないかと思っています。
桝井記者(山陰中央新報)
また便乗してすみません。今のお話を聞いて思うのですが、そういう重要な4年間だと、やはりここまで土台を作ってきた人が引き続きされたほうがいいのかなと思うのですが、それについてはどう思われますか。
市長
それについては、やはり有権者の皆さん、市民の皆様がお考えになってお決めになられることがまず基本ではないかと思います。非常に重要な時期だから自分が、みたいなことではなく、それはやはり有権者の皆さんの御判断ではないかなと思います。
桝井記者(山陰中央新報)
重ねてすみません。有権者の皆さんが御判断しようと思ったら、まず名のりを上げなければいけない気もしますが、そういう意味とは多分違うおっしゃり方だったと思うのですが。
市長
ちょっと何か難しい御質問ですが、やはりそういったことも含めて、新しい方も名のりを上げておられるということで、これから具体的な政策や市政についての思いやお考えをお示しになられると思いますので、そういったことを市民の皆さんがどういうふうにお考えになられるかということで進んでいくのではないかなと思います。
保田井記者(日経新聞)
砂の美術館でもう一回聞きたいのですが、お客さんが減っているという話で、団体客ですよね。私が指定管理者から聞いたところでは、要は、それを運ぶバスの運転手が不足しているので、行きたいけど行けない、そこがちょっとジレンマがあると聞いて、そこはどうなのですか。
市長
やはりドライバーの皆さんの働き方改革といいますか、2024年問題と以前から言われていましたが、なかなかハードな時間でドライバーさんが今まで頑張っておられた、それを見直していこうということ、そういった影響もあるのかなと思いますし、もう一つは、観光客の皆さんが、今まで団体で観光しておられたのが、個人個人でデータを取得されて、色々なところに行かれるという、観光のスタイルそのものが変化してきたことも影響しているのかなと思っています。
例えば大型の観光バスでたくさん来ていただけるのは、入館者数がどんどん増えていくことにつながって、我々はありがたいわけですが、個人で行動されることになると、まず選んでいただくことと、なかなか個人個人では数字として積み上がっていかない、そういったこともあるのかなと思っています。色々な要素、要因があると思います。
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