鳥取市保健所管内保育所における感染性胃腸炎疑いの集団発生について(第1報)
ID:1573113452809
提供年月日:2019年11月5日
担当課:健康こども部 鳥取市保健所 保健医療課
担当者:山根・加賀田
外線番号:0857-30-8531
内線番号:6041
1 経緯
11月5日(火)、鳥取市内の保育所から鳥取市保健所に、「多数の園児に、嘔吐・下痢症状が発生している。」との報告があった。
2 患者発生状況(11月5日(火)午後2時30分現在)
区分 | 在籍者数 | 累計患者数 | 現有症状者数 |
園児 | 144名 | 14名 | 10名 |
職員 | 37名 | 0名 | 0名 |
- 施設名:鳥取市立賀露保育園
- 施設長:園長 川口 芽生(かわぐち めばえ)
- 所在地:鳥取市賀露町北二丁目2-15
- おもな症状:嘔吐、下痢 ※重症者なし。
- 発症日:10月31日
(注)集団発生とは、同一施設で一週間以内に10名以上もしくは全利用者の半数以上の患者が発生した場合をいう。
3 今後の対応
(1)原因究明のための有症状者の便検査
(2)施設及び家庭での二次感染防止対策の徹底の指導
(3)園児及び職員の健康調査の継続
<感染性胃腸炎(5類感染症)>
- 感染性胃腸炎とは、嘔気、嘔吐、腹痛、下痢などの胃腸症状を主とする感染症です。
- 原因としては、細菌性のものとウイルス性のものがあり、ウイルス性のもののうち、ノロウイルス及びロタウイルスが代表的なものです。
- 鳥取県感染症流行情報第43週(10月21日~10月27日)によると、県内では患者発生極少ですが、注意が必要です。
<各施設における予防対策>
- 下痢、嘔吐、腹痛などの症状があった場合は、早めに医療機関を受診すること。
- 施設利用者等に用便後、調理前後、食事前の手洗いの励行を徹底すること。
- 下痢便や嘔吐物の処理をする場合は、使い捨て手袋、エプロン、マスクを使用するとともに、手洗い、十分な消毒を行うこと。
- 手すり、ドアノブ、汚染衣類等の消毒を行うこと。
- 施設内で予防対策を確認し、正しい知識を普及すること。