鳥取市保健所管内で発生したヒスタミン食中毒の発生
ID:1597222749573
提供年月日:2020年8月12日
担当課:健康こども部 鳥取市保健所 生活安全課
担当者:清水
外線番号:0857-30-8551
内線番号:2076
1 経 緯
8月12日(水)午前9時頃、市内医療機関から鳥取市保健所に、「8月11日(火)に鳥取市内の飲食店で魚介類を食べた患者がヒスタミン食中毒を発症した。」との連絡があり調査を開始した。
2 調査の概要
患者は、8月11日(火)に鳥取市内の飲食店「おはよう堂」が調理して提供した食品を喫食していた。同日、発赤、じんましん等の症状により鳥取市内の医療機関を受診したところ、ヒスタミン食中毒と診断された。翌日、診察した医師から鳥取市保健所に食中毒の届出があった。患者がヒスタミン食中毒の原因食品となる赤身魚を喫食したのは当該施設が提供した食品だけであることから、この食品を原因とする食中毒と判断し、本日、「おはよう堂」に対して、食品衛生法に基づき8月12日(水)から営業禁止の処分を行った。
有症者の詳細は以下のとおり。
- 患者:3名(20歳代~30歳代 男性 3名)
- 有症者の状況
1名は軽症で、医療機関の受診なし。
2名は8月11日(火)に入院したが、現在快方に向かっている。
(3)原因施設
屋 号:おはよう堂
業 種:飲食店営業(一般食堂)
所在地:鳥取市南安長二丁目690
営業者:中原 健一
(4)病因物質:ヒスタミン
(5)原因食品:かつお炙り
(6)主な症状:発赤、じんましん等
(7)喫食日時:8月11日(火)午後7時30分頃
(8)発症日時:8日11日(火)午後8時~午後9時30分
(9)営業禁止期間:8月12日(水)から食中毒の再発防止措置の完了を確認するまでの間
参考情報 ヒスタミン食中毒について 1 食中毒の原因 原因となる主な食品は、「ヒスチジン」というアミノ酸を含む赤身魚(まぐろ、ブリ、サンマ、サバ、イワシ等)やその加工品です。ヒスチジンを多く含む食品を常温で放置する等、不適切な管理を行うとヒスタミン産生菌が増殖し、ヒスタミンが生成されます。 2 食中毒の症状 食べた直後から1時間以内に、顔面、特に口の周りや耳たぶが紅潮し、頭痛、じんましん、発熱などの症状が出ます。 3 住民への呼びかけ ・魚を購入した際は、ヒスタミン産生菌の増殖を抑えるため常温に放置せず、速やかに冷蔵庫で保管しましょう。 ・ヒスタミン産生菌は、エラや消化管に多く存在するので、魚のエラや内臓は購入後、できるだけ早く除去しましょう。 ・鮮度が低下したおそれのある魚は食べないようにしましょう。ヒスタミンは、調理時に加熱しても分解されません。 ・ヒスタミンを高濃度に含む食品を口に入れたときに、唇や舌先に通常と異なるピリピリした刺激を感じることがあります。この場合は、食べずに処分してください。 厚生労働省ホームページ(ヒスタミン食中毒について)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/00000130677.html |