重症熱性血小板減少症候群(SFTS)症例の発生について
ID:1598765133595
提供年月日:2020年8月25日
担当課:健康こども部 鳥取市保健所 保健医療課
担当者:加賀田
外線番号:0857-30-8531
内線番号:6032
令和2年8月25日、重症熱性血小板減少症候群(SFTS:Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome)の発生届出がありましたのでお知らせします。
項目 |
内容 |
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患者 |
70歳代(男性) |
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住所地 |
鳥取市 |
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経過 |
8月21日 発熱(39℃台)、吐き気、下痢 8月23日 症状継続。医療機関を受診し、そのまま入院。 血小板減少、白血球減少、肝機能障害等を認める。 8月25日 県衛生環境研究所で検査を実施し、SFTS確定。 現在、患者は入院治療中 |
※ 患者は発症前、山で複数回作業を行っている。
山林での作業、農作業及びレクリエーションで野山や畑等に出かけるときは、マダニに刺されないよう次のことに注意してください。
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<参考>重症熱性血小板減少症候群について
1 発生状況
平成23年に中国で初めて特定された、SFTSウイルスに感染することにより引き起こされる病気で、ウイルスを保有しているマダニに咬まれることで感染します。
ウイルス自体は以前から国内に存在していたと考えられますが、平成25年1月に山口県で国内初の感染事例が確認されて以降、毎年60~90名前後の患者が報告されています(平成25年3月には感染症法上の四類感染症に指定)。
令和2年5月27日現在、517名の患者が報告されており、うち70名が死亡しています。
なお、県内では令和2年6月8日に初めてSFTS症例が確認されています。
2 感染経路
多くの場合、ウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染しますが、稀に血液等の患者体液との接触により人から人への感染も報告されています。
3 症状
マダニに咬まれてから6日から2週間程度の潜伏期間を経て、主に発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が出現し、時に頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸器症状(咳など)、出血症状(紫斑、下血)を起こします。
4 対処方法
治療は対症療法しかなく、有効な薬剤やワクチンはありません。