鳥取市保健所管内の保育所における感染性胃腸炎の集団発生について

1　経緯

3月5日（月）、鳥取市内の保育所から鳥取市保健所に、「多数の園児に、嘔吐・下痢等の症状が発生している。」との報告がありました。

2　患者発生状況（4月5日（月）午後1時現在）

区分	在籍者数	累積患者数	現在の有症者数
園児	72名	9名	9名
職員	28名	2名	2名

• 施設名　：鳥取市立ひかり保育園（ 鳥取市気高町宝木937）
• 施設長　：園長　伊藤　正子（いとう　まさこ）
• 主な症状：下痢、嘔吐　※重症者なし
• 発症時期：4月1日

（注）集団発生とは、同一施設で一週間以内に10名以上もしくは全利用者の半数以上の患者が発生した場合をいう。

 

 3　今後の対応

• 原因究明のための有症状者の便検査
• 施設及び家庭での二次感染防止対策の徹底の指導
• 園児及び職員の健康調査の継続

＜感染性胃腸炎（五類感染症）＞

感染性胃腸炎とは、嘔吐、吐き気、下痢、腹痛などの胃腸症状を主とする感染症である。 原因としては、細菌性のものとウイルス性のものがあり、ウイルス性のもののうちノロウイルス及びロタウイルスが代表的なものである。 鳥取県感染症流行情報第12週（3月22日～3月28日）によると、西部地区で患者が散発います。

＜各施設における予防対策＞

嘔吐、下痢、腹痛などの症状があった場合は、早めに医療機関を受診すること 施設利用者等に用便後、調理前、食事前の手洗いの励行を徹底すること 下痢便や嘔吐物の処理をする場合は、使い捨て手袋、エプロン、マスクを使用するとともに、手洗い、十分消毒を行うこと　 手すり、ドアノブ、汚染衣服等の消毒を行うこと 施設内で予防対策を確認し、正しい知識を普及すること