気高町日光　特別天然記念物コウノトリの孵化について

　気高町日光の人工巣塔でコウノトリが孵化したことが確認されました。

　孵化した日は令和3年4月6日、ヒナの数は4月8日時点で2羽と見られます。

　特別天然記念物の保護を目的として、現状についてお知らせします。コウノトリの孵化は鳥取県では3例目、いずれも鳥取市気高町の同じペアによるものです。

 これまでの経過

3月5日　気高町日光　個人設置の人工巣塔に昨年と同じ親ペアが営巣し産卵している旨、巣塔所有者　椿壽幸（つばき　としゆき）さんより市文化財課に連絡

3月7日　　巣塔所有者より、行動記録を兵庫県立コウノトリの郷公園に報告。孵化は4月7日ごろの見込とのコウノトリの郷公園の所見

3月18日     市文化財課が巣塔付近にコウノトリ観察の注意事項について掲示

4月6日　　鳥取県緑豊かな自然課が、正午ごろ親鳥の「吐き戻し行動」（ヒナにエサを与える行動）を確認

4月7日　　巣塔所有者が親鳥の「吐き戻し行動」を確認

4月8日　　少なくとも2羽のヒナが孵化していることを県緑豊かな自然課が確認

 対応状況

市文化財課が巣塔付近にコウノトリ観察の注意事項について掲示しました。

巣塔所有者、兵庫県立コウノトリの郷公園、鳥取県ほか関係機関と、今後の対応について協議しています。

コウノトリ観察の際の注意事項

　 特別天然記念物コウノトリは、現在野生復帰事業が進められており、鳥取市でも令和元年度に4羽、令和2年度に3羽のヒナが巣立っています。令和3年も、3月初旬に気高町日光のコウノトリ人工巣塔（個人所有）でコウノトリの営巣が確認されています。コウノトリを見かけた場合、下記の点に注意して観察するようにしましょう。人工巣塔のコウノトリについても、同様の注意をお願いします。

静かに見守りましょう。

　コウノトリを驚かせないように優しく静かに見守りましょう。コウノトリの観察・撮影等は、コウノトリが遠ざかったり飛び立ったりしないように、150m以上（自動車の中からでは100m以上）離れて行いましょう。

地域に迷惑をかけないようにしましょう。

　コウノトリは集落周辺の水田、草地、河川、水路などでエサをとり、巣塔や大木等に巣を作ります。観察する時は、無断で私有地や農地に立ち入らないようにしましょう。なお、人工巣塔周辺に駐車場はありません。

巣に近づかないようにしましょう。

　2月から7月は、コウノトリの繁殖期です。この時期に人が近づくと、巣づくりや子育てに大きな影響を与えますので、コウノトリの巣には近づかないようにしましょう。巣の近くを通る時は、立ち止まらずに通り過ぎるようにしましょう。

エサを与えるのはやめましょう。

　エサを与えているところを見かけた場合は、やめるようにお願いしてください。

送電線鉄塔や電柱、携帯電話アンテナに巣作りをしているのを見かけたら

　事故の危険性が高いため、巣づくりを回避する等対策を講じる必要がありますので、教育委員会文化財課まで連絡をお願いします。

コウノトリが死んでいたり、怪我をしていた場合

　教育委員会文化財課まで連絡をお願いします。