鳥取市保健所管内保育所におけるRSウイルス感染症の集団発生
ID:1631105663468
提供年月日:2021年9月8日
担当課:健康こども部 鳥取市保健所 保健医療課
担当者:大塚、羽田
外線番号:0857-30-8531
内線番号:6039
1 経緯
9月8日(水)、鳥取市内の保育所から鳥取市保健所に、「多数の園児に、発熱、咳、鼻水の症状が発生しており、
有症者の一部からRSウイルスが検出されている。」との報告がありました。
2 患者発生状況(9月8日(水)正午現在)
区 分 |
在籍者数 |
累計患者数 |
現有症状者数 |
園 児 |
223名 |
12名 |
10名 |
職 員 |
43名 |
0名 |
0名 |
施 設 名: 社会福祉法人鳥取福祉会 かんろ保育園
施 設 長: 園長 清水 幸江(しみず さちえ)
所 在 地: 鳥取市立川町6丁目172
主な症状: 発熱、咳、鼻水 ※重症者なし
発 症 日: 8月31日
(注)集団発生とは、同一施設で一週間以内に10名以上もしくは全利用者の半数以上の患者が発生した場合をいう。
3 今後の対応
(1)施設及び家庭での二次感染防止対策の徹底の指導
(2)園児及び職員の健康調査の継続
<RSウイルス感染症(5類感染症)>
○RSウイルス感染症とは、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。
○通常RSウイルスに感染してから2~8日、典型的には4~6日間の潜伏期間を経て発熱、咳、鼻汁などの症状が数日
続きますが、数日~1週間で軽快します。
○年齢を問わず何度も感染と発病を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上、2歳までにほぼ100%の児がRSウイルス
に少なくとも1度は感染します。
○乳幼児期において重症化しやすく、細気管支炎や肺炎などの下気道炎を起こします。
○高齢者においても、しばしば重症の下気道疾患を起こす原因となり、特に、長期療養施設内では集団発生に注意が
必要です。
○鳥取県感染症流行情報第34週(8月23日~8月29日)によると、RSウイルス感染症は、全域で患者報告数が増加し、
流行しています。全域で近年のピークレベルを超えており、なかでも東部地区では当該ピークレベルの2倍近い値です。
集団発生事例も報告されており、さらに流行が拡大するおそれがあるので、注意が必要です。
<RSウイルス感染症の感染予防>
○外出から戻ったときなど、こまめに手洗いをしましょう。
○感染経路はインフルエンザと同じですので、咳の症状がある場合には、マスクを着用するなど咳エチケットを守ってください。
○症状があった場合は、医療機関で診察を受けるようにしましょう。