鳥取市保健所管内で発生したカンピロバクター属菌による食中毒
ID:1671608173777
提供年月日:2022年12月21日
担当課:鳥取市保健所生活安全課
担当者:瀧田
外線番号:0857-30-8552
内線番号:4435
1 経 緯
12月20日(火)午後3時50分頃、市民から鳥取市保健所に「12月15日(木)に職場の仲間4人でやきとりのこころ屋で会食した後、18日(日)から参加した4人全員が体調不良となった。」との通報があり調査を開始した。
2 調査の概要
有症者は、12月15日(木)に「やきとりのこころ屋」で会食しており、会食に参加した全員が下痢、発熱等の食中毒様症状があったことを確認した。
有症者の便からカンピロバクター・ジェジュニが検出され、有症者の共通食事として当該施設での鶏肉料理があったことから、この調理提供を行った施設を原因とする食中毒と断定した。有症者の詳細は次のとおり。
(1)有症者 4名 (10代男性1名、20代男性2名、30代女性1名)
(2)症 状 下痢、腹痛、発熱、頭痛
(3)有症者の状況 有症者は、回復又は快方に向かっている
(4)原因食品 12月15日(木)に原因施設で提供された食事
3 措置
原因施設である下記施設に対し、12月21日(水)から12月25日(日)までの5日間の営業停止を命じた。
(1)施設名 やきとりのこころ屋
(2)所在地 鳥取市弥生町263-3 1F
(3)営業者 株式会社 MORIZO(もりぞー) 代表取締役 森 雅道(もり まさみち)
(4)業 種 飲食店営業(一般食堂)
(5)病因物質 カンピロバクター・ジェジュニ
(6)喫食日時 12月15日(木)午後7時頃
(7)発症日時 12月18日(日)午前9時~午後4時頃
(1)カンピロバクター属菌の概要 カンピロバクター属菌は、家畜、ペット、野生動物に生息しています。特に鶏の保菌率が高くなっており、少ない菌量でも発症します。また、ギラン・バレー症候群との関係が指摘されています。 主な原因食品は、鶏料理であり、加熱不十分な鶏肉によるものが挙げられます。生の食肉から野菜など他の食品が二次汚染を受けて感染した例も見られます。 (2)食中毒の症状 カンピロバクター属菌による食中毒は、2~5日の潜伏期間の後、主症状は水溶性の下痢で、腹痛、吐き気、発熱を発症します。 (3)予防方法 食中毒の予防には、次のことに気をつけてください。 (1) 食肉を取り扱った手指や調理器具はその都度洗浄・消毒する。 (2) まな板、包丁、容器は生肉用、調理済食品用など使い分ける。 (3) 食肉(特に鶏肉)の生食は避ける。 (4) 調理や飲用水などとして、未殺菌の水は使用しないようにする。 (5) 食肉は中心部までしっかり加熱(75℃、1分以上)する。 |