デング熱の発生について
ID:1688016884613
提供年月日:2023年6月29日
担当課:健康こども部 鳥取市保健所 保健医療課
担当者:谷口・福本
外線番号:0857-30-8531
内線番号:6039
デング熱患者の発生
6月28日、鳥取市保健所管内の医療機関から、蚊媒介感染症であるデング熱患者の発生届出がありましたのでお知らせします。
なお、患者は、国内で蚊に刺されておらず、国内での感染拡大の恐れはありません。
また、本症の県内発生は令和元年以来で、令和5年度は初めての発生です。
項 目 |
内 容 |
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患 者 |
30歳代(男性) |
|
住所地 |
鳥取市 |
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経 過 |
6月10日~ 北インド周辺に渡航 6月20日 発熱、嘔吐・下痢、倦怠感、ふらつき、上腹部痛、右上腕しびれが出現 6月25日 帰国(県外空港) 6月26日 県外の医療機関Aを受診 6月28日 医療機関Aの紹介により鳥取市内の医療機関Bを受診 県衛生環境研究所で検査した結果、デング熱陽性 患者は回復傾向にあり、現在自宅療養中 |
※ 患者のプライバシーの確保に十分な配慮をお願いします。
報道機関各位におかれましては、以下の啓発についてよろしくお願いします。
≪デング熱流行地域へ渡航される方へ≫
○ 流行地域では、長袖、長ズボン等の着用や、蚊の忌避剤の使用など、蚊に刺されないように注意してください。
(流行地:東南アジア、南アジア、中南米等)
○ 国内での感染防止のため、症状の有無にかかわらず(感染していても症状がでない場合もあります。)、帰国後少なくとも2週間程度は、蚊の忌避剤を使用するなど、蚊に刺されないように注意してください。
○ 帰国後、発熱、発疹等の症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診してください。
≪蚊の対策について≫
○ 蚊媒介感染症の国内での発生予防とまん延防止ため、皆様一人一人の御協力をお願いします。
・蚊の多い場所に行くときは、長袖、長ズボン等を着用、虫除けスプレーを使用しましょう。
・やぶ、草むらをなくしましょう。(草刈り、草取りなど)
・不要なものは片付けて、たまり水をなくしましょう。(幼虫対策:媒介蚊であるヒトスジシマカは、小さな水たまりなどに産卵します。)
〈参考事項〉
1 デング熱の発生状況
(令和5年6月28日現在、ただし、全国は令和5年6月11日の速報値)
|
平成29年 |
平成30年 |
令和元年 |
令和2年 |
令和3年 |
令和4年 |
令和5年 |
全国 |
245 |
201 |
461 |
45 |
8 |
98 |
31 |
鳥取県 |
0 |
1 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 デング熱について
○ ウイルスを保有した蚊(ネッタイシマカやヒトスジシマカ)に吸血された際に感染し、人から人への直接的な感染はありません。
○ 人がデングウイルスに感染してもデング熱を発症する頻度は10~50%とのことです。
○ 潜伏期間は2~14 日(多くは3~7日)です。
○ 突然の発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、皮疹などが見られ、一部は重症化してショック症状や出血傾向を呈し放置すれば、致死率は10~20%に達しますが、適切な治療を行うことで致死率は1%未満に減少できます。
○ 特異的な治療法はなく、対症療法が主体となります。
○ 蚊は冬を越えて生息できず、また卵を介してデングウイルスが次世代の蚊に伝わることも報告されたことはありません。