鳥取市

鳥取市保健所管内におけるE型肝炎の発生

ID:1750994319320

提供年月日:2025年6月27日

担当課:健康こども部 鳥取市保健所 保健医療課

担当者:雁長、福本

外線番号:0857-30-8533

内線番号:6039

6月26日、鳥取市内の医療機関から鳥取市保健所へE型肝炎の発生届出がありましたのでお知らせします。

なお、令和7年の本症の県内発生は1例目です。

1 患者の状況

項 目

内    容

患 者

50代(男性)

住所地

鳥取市

経 過

6月14日  発熱、全身倦怠感が出現。
6月16日  医療機関(1)受診。
6月17日  症状が継続し、肝機能異常がみられたため、医療機関
      (2)へ紹介受診。入院治療。

6月26日  検査結果判明し、E型肝炎と診断。発生届提出。

 

2 今後の対応

  鳥取市保健所において、感染源や他の有症者の有無等について調査を行うとともに、感染拡大防止を徹底する。

  ※ 患者のプライバシーの確保に十分な配慮をお願いします。

 

 報道機関各位におかれましては、以下の啓発についてよろしくお願いします。

○豚レバー、豚・シカ・イノシシ等の肉の生食は避け、十分に加熱してください。
○海外において、衛生状態が悪く飲用水の管理が悪い地域では、生水、氷、生肉、生野菜、果物などから
 感染する可能性があります。十分加熱調理してあるものを食べましょう。
○妊婦や高齢者の方は特に注意が必要です。(E型肝炎ウイルスに感染すると、劇症肝炎を発症しやすく、
 死亡率が高いという報告があるため)

○調理をする際、食事の前には、十分に手洗いをしてください。

 〈参考事項〉

  1 E型肝炎の発生状況                       (単位:人)

区  分

令和2年

令和3年

令和4年

令和5年

令和6年

令和7年

全国

454

460

435

552

527

288

鳥取県

1

0

0

1

0

1

  ※令和7年6月26日現在。ただし全国の件数は6月22日現在。

 

 2 E型肝炎について

  ○本症は、E型肝炎ウイルスによる急性ウイルス性肝炎です。
  ○海外の途上国では主に生水を介した水系感染ですが、我が国では汚染された食品や動物の臓器や肉の生食による
   経口感染が指摘されています。
  ○ヒトからヒトへの感染は、くしゃみなどによる飛沫感染や接触による感染は報告されていませんが、輸血による
   感染例が報告されています。
  ○潜伏期間は平均6週間(2~9週間)で、症状はA型肝炎と類似しています。発熱、悪心・腹痛等の消化器症状、
   肝腫大、肝機能の悪化(黄疸等)が現れ、大半の症例では、安静臥床により治癒しますが、まれに劇症化するケース
   もあります。とくに、妊婦が妊娠晩期に感染すると劇症化しやすいとの報告があります。また、高齢者ほど重症化
   しやすいとされています。
  ○治療方法は、現在のところ急性期の対症療法しかなく、劇症化した場合は、血漿交換、肝移植などの特殊治療が
   必要となります。
  ○予防には、手洗い、飲食物の加熱が重要です。

ぜひアンケートにご協力ください

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