鳥取市

エイズ・性感染症更新日:

12月1日は世界エイズデー

WHO(世界保健機関)は、エイズまん延防止とエイズ患者・HIV感染者に対する差別・偏見の解消を図ることを目的として12月1日を"World AIDs Day"(世界エイズデー)と定めています。HIV/エイズに関する正しい知識を広め、偏見や差別のない社会をつくるために、毎年12月1日を中心に、世界各国でさまざまな取り組みが行われます。

令和7年度は12月1日(月)に鳥取市医療看護専門学校の窓からレッドリボンを映し出し、鳥取駅前風紋広場とバードハットをイメージカラーの赤色でライトアップしました。

 

レッドリボンとは?

アメリカでエイズが社会的な問題となっていた1990年ごろ、アメリカ・ニューヨークのアーティストたちにもエイズがひろがり、亡くなる人々が増えていきました。そうした仲間たちに対する追悼の気持ちと、エイズに苦しむ人々への理解と支援の意思を示すためにレッドリボンをシンボルにした運動が始まりました。この運動は世界的な運動として発展し、NNAIDS(国連合同エイズ計画)のシンボルマークにも採用されています。

レッドリボンは、あなたがエイズに対して偏見をもっていない、エイズと共に生きる人々を差別しないというメッセージです。

世界エイズデーキャンペーンテーマ「U=U」とは?

U=UはUndetectable(検出限界値未満)=Untransmittale(HIV感染しない)を略したものです。

現在、HIVに感染すると体の中から完全にウイルスを除去することはできませんが、HIVの増殖を抑える薬で治療を続け免疫力を保ち、これまでと変わらない社会生活を送ることができます。(抗HIV療法)

抗HIV療法を始めた後、個人差はありますが1~6か月で検査ではHIVを見つけれない状態にまでウイルス量を抑えることができます。この状態を半年間続けたそのあとからの状態を「Undetectable 検出限界値未満」といい、HIV感染者にとって治療が順調に進んでいることを意味するだけでなく、性行為によってパートナーにHIVを感染させることは一切ない「Undetectable 性感染しない」ということも意味することが科学的に根拠づけられました。このU=Uという言葉をより一層浸透させることで、もう一度HIVとエイズのことをみんなで考えてみましょうというメッセージが込められています。

エイズとは?

AIDS(エイズ:後天性免疫不全症候群)とは?

エイズとは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染することによって免疫力が落ち、さまざまな病気を発症する状態のことです。

エイズは遺伝する病気ではありません。

HIV(エイチアイブイ:ヒト免疫不全ウイルス)とは?

HIVとはウイルスそのものを指します。HIVは、ヒトの体をさまざまな病原体から守っている細胞を壊し、免疫力を低下させていきます。

症状は?

1.初期症状

感染して数週間後に、風邪やインフルエンザに似た急性感染症状(発熱、リンパ節の腫れ、だるさ、関節の痛み、のどの痛み、頭痛など)が出る場合があります。

しかし、その後症状はなくなるため、感染に気付きにくいという特徴があります。

2.無症状期(キャリア)

感染しても、自覚症状のないまま数年から10年程度の潜伏期に入ります(※この期間には個人差があります)。

症状が出なくても、体内ではHIVが増殖を続けており、免疫力は徐々に低下していきます。HIV抗体検査をしない限り本人も感染しているかどうかわかりません。

3.エイズ発症

免疫機能が衰えてくると、免疫機能が正常に働いている人には何でもない細菌や、病原体、カビ、ウイルスなどに感染したり(※日和見〈ひよりみ〉感染といいます)、悪性腫瘍、神経障害などの様々な症状が起こります。

日本では厚生労働省が定めたエイズ診断基準であげられた23の指標となる疾患のうち、一つ以上が明らかに認められたときに、エイズと診断されます。

感染経路は?

(1)性行為による感染 

   最も多い感染経路です。STI(性感染症:クラミジア、淋病、梅毒、ヘルペスなど)に感染していると、性器の粘膜が炎症を起こすため、

   HIVに感染する確率がより高まります。

(2)血液を介しての感染

(3)母子感染

   母親がHIVに感染している場合、妊娠中や出産時に子どもに感染するケースや、母乳によって感染するケースがあります。

予防は?

性行為の際は必ずコンドームを使用しましょう。

コンドームはHIV感染を防ぐ有効な方法です。つけるタイミング、つけ方、はずし方など正しい使い方を覚えましょう。その他の性感染症を防ぐこともできます。低容量ピル(低容量経口避妊薬)では、妊娠を防ぐことはできますが、HIV感染や、性感染症を防ぐことはできません。

HIVに感染したか心配な時は?

感染しているかどうかは検査を受けなければ分かりません。

鳥取市保健所では無料・匿名で検査を受けることができます。

HIV(エイズウイルス)検査・性感染症検査についてはこちらから(サイト内リンク)

エイズについてもっと知りたい、相談したいとき

性感染症について

性感染症(STI;Sexually-transmitted Infections)とは、性器クラミジア感染症、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジローマ、梅毒及び淋菌感染症など、性的接触を介して感染する可能性がある感染症を指します。性的接触により、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します。オーラルセックス(口腔性交)やアナルセックス(肛門性交)などでも感染します。

性感染症は、かゆみや痛みのような症状が問題であるだけでなく、感染症の種類によっては、治療をしなかった場合不妊の原因や、深刻な合併症や後遺障害を残すこともあります。また、粘膜が傷つくことにより、HIVに感染しやすくなるなど、他の感染症に罹りやすくなることもあります。感染しても無症状であることもあるため、治療に結びつかないこともあり、気づかないままパートナーに感染させてしまうこともあります。

不安に感じたら検査を受けることが大切です。また、症状がある場合は速やかに医療機関を受診しましょう。

(出典)鳥取県感染症対策センター

梅毒(ばいどく)の感染者が増えています! (サイト内リンク)

性感染症全般についてもっと知りたいとき

HIV感染妊娠と母子感染予防:性感染症のことが簡単にわかる本やリーフレットをみることができます。

これって性感染症?:性感染症についてわかりやすくまとめた厚生労働省のサイトです。

このページに関するお問い合わせ先

鳥取市保健所 保健医療課 感染症・疾病対策係
電話番号:(0857)30-8533
FAX番号: (0857)20-3962

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