ごみの減量化とは?更新日:
ごみ問題が環境に及ぼす影響
1.地球温暖化
ごみを運んだり、燃やしたりすることは二酸化炭素などの温室効果ガスの排出につながり、地球温暖化のひとつの原因になります。また、リサイクルにも、リサイクルのためのエネルギーが必要となるので、これも地球温暖化の要因になってしまいます。
温暖化は地球規模の問題であり、非常に深刻な状況です。私たち一人ひとりの努力が求められています。
2.天然資源の枯渇
天然資源である石油は、近い将来に枯渇するといわれています。そして、石油の精製には何億年もの時間が必要であり、製造が困難な資源です。日常製品に欠かせないプラスチック製品やガソリンは、そういった限りある資源を消費して作られています。
こういった天然資源の枯渇を防ぐためにも、私たち一人ひとりが少しでもごみの排出を抑制し、資源を確保していくことが求められています。
3.処理施設・最終処分場の不足
ごみの処理には、焼却したり破砕したりする処理施設と、処理したものを埋め立てる最終処分場が必要になります。しかし、ごみの量が増えれば処理施設の能力をオーバーし、処理しきれなくなってしまいます。また、処理施設や最終処分場の建設には莫大な費用がかかります。
このままの状態が続けば、周りはごみだらけになってしまいます。それらを防ぐためにも、ごみを減量化が必要となります。
いずれの問題も、今すぐに訪れる危機ではないかもしれません。しかし、この問題を先送りにして、私たちの責任を今後を生きる子どもや孫たちに押し付けてはいけません。今後を生きる人たちが快適に暮らしていけるように、今を生きる私たちができることから取り組んでいきましょう。
「減量」より「リサイクル」?
全てのごみをリサイクルすれば「環境にやさしい」「循環型社会が形成される」と思っている方もいらっしゃいます。しかし、 リサイクルには、そのためのエネルギーや多額の経費が必要となり、万能とはいえないのです。また、分別を細かくすればするほど、収集運搬・処理等にたくさんの税金を使用することになってしまいます。
リサイクルの悪循環
普段意識されていない方もいるかもしれませんが、ごみの分別収集・リサイクルには石油などの天然資源(エネルギー:例えば収集車のガソリン、リサイクル施設の電気など)を大量に必要とするのです。限りある資源を再資源化する一方で、別の資源を消費しているということになってしまうのです。
このことから、 「ごみ問題は分別回収・リサイクルだけでは解決しない」ということを意識することが必要です。循環利用のためのリサイクルはとても重要なことですが、そればかりに頼ってはいけません。
ごみ問題の解決には、 「市民一人ひとりが大量消費・大量廃棄という今のライフスタイルを転換すること」必要であり、4R運動を強力に進めていくことが重要です。
4R運動の展開について
循環型社会を構築するために私たちに今求められていることは、市民一人ひとりによる4R運動の展開です。
4Rとは「リフューズ」「リデュース」「リユース」「リサイクル」 の4つの総称をいいます。
1.リフューズ(Refuse:発生回避)
必要以上に買わない、不要なものの受け取りを断るなど、ごみとなるものを家庭に持ち込まないことです。
2.リデュース(Reduce:排出抑制)
買う量や使う量を減らし、ごみとなるものを減らすことです。また、長く使えるものを選んで購入することもごみの量を減らすことに繋がります。
3.リユース(Reuse:再使用)
一度使用したものをすぐに捨てるのではなく、繰り返し使用します。
使用済みの製品から使える部品を取り出して、新たな製品を作ることも再使用につながります。
4.リサイクル(Recycle:再資源化)
不要になったものに手を加え、再び原材料として利用します。
「とにかく何でもリサイクル!」ではなく、まずはごみを減らしていくことから考えていきましょう。
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