特集 避難行動要支援者支援制度について
災害発生時の避難に備えて

問い合せ 駅南庁舎地域福祉課電話0857-20-3451ファクス0857-20-3404

「避難行動要支援者支援制度」は、災害が発生したとき、避難に時間がかかるなど、自力で安全な場所へ避難することが困難なひとり暮らしの高齢者や障がいのある人(「避難行動要支援者」)が、日頃から必要な支援の情報などを登録しておく制度です。本市ではこの取組をとおして災害時における情報伝達、安否確認などの支援を受けられる体制づくりを促進しており、6310人(平成30年3月末現在)が登録されています。

さらには、町内会などで「支え愛マップ」(※)を作成し、防災訓練の実施や、日ごろの見守り活動などのさまざまな取り組みが行われています。昨年7月には、家の中で倒れていた一人暮らしの高齢者を支援者が発見し、早期に病院に搬送し命を取り止めた例もあります。

制度への登録

写真 ※「支え愛マップ」とは、地域に住む支援を必要とする人の情報などを地図にまとめたもので、地域の現状が把握でき、地域での避難支援の仕組みづくりにもつながっています。

制度への登録を希望される人またはすでに登録済みで登録内容に変更がある人は、お住まいの自治会町内会長(自治会町内会未加入の人は、民生委員・児童委員)へご相談のうえ、申請書を提出してください。

登録申請書は、地域福祉課または各総合支所市民福祉課の窓口、本市公式ウェブサイトから入手できます。

昨年6月と10月に町内会の住民が集まって「支え愛マップ」をつくりました。地図に、標高、河川、消火栓、避難所、病院などに印を付け、避難経路について話し合う中で、「水害のときには、平屋の家は二階に垂直避難ができないため、支援が必要」などの意見が出ました。昨年の7月豪雨では、避難指示が出ましたが避難される方が少なく、要支援者だけでなく、助けが必要な人を日ごろから地域で把握し、誰が誰を助けるかを明確にしておくことが大切だと痛感しました。

美保地区 南大覚寺町内会さん

緑ケ丘1丁目は千代川流域にあり、台風の時期にはしばしば避難勧告が出ます。私は同じ町内会の2名の人の支援者になっており、昨年の24 号台風のときには要支援者の人に連絡を取って安否の確認をしました。お一人の方は入院中、もう一人の方もご家族の家に出かけておられ、私が一緒に避難するまでには至りませんでしたが、災害時には常に連絡をとりあっています。日ごろから、声かけをしたり、配食サービスを通じて、となり組福祉員や愛の訪問協力員、民生委員とも情報共有し、要支援者に変わったことがないか話もするようにしてます。

千代水地区の支援者さん

~避難行動要支援者支援制度~

この制度を築いていく中で、支援を必要とされている方を見守ることのできる地域住民同士の結びつきと、お互いに助け合える地域づくりをめざします。

図:支援制度の流れ