青少年育成鳥取市民会議では、青少年の健全育成には「家庭」の役割が重要であるという考えから、毎月第3日曜日を「家庭の日」と定め、啓発に努めています。その一環として、昭和57年から毎年、小中学生を対象に家庭に関する作文コンクールを行っています。令和元年度は、406点の応募がありました(入賞者は2月号19ページに掲載)。その中から、最優秀賞に選ばれた作文を紹介します。
わたしのいえでは、まい日あさかいとよるかいというのをします。
あさかいは、おかあさん、いもうと、わたしの三人でします。まず、日づけと天気をかくにんします。つぎに、おかあさんがみんなのきょうのよていをいってくれます。それから、きょうがんばりたいことをみんながいいます。さいごに、にっこりえがおをみんなでします。わたしは、このにっこりえがおが大すきです。あさねむたくても、すこしげん気がないときでも、みんなのえがおを見ると、しぜんと力がわいてきます。さっきまでぐずっていたいもうともわらいます。わたしは、みんなのえがおが大すきです。
よるかいは、おとうさんもときどきさんかします。その日にあったうれしかったことをじゅんばんにいいます。おとうさん、おかあさんがしごとをがんばっていたり、いもうとがほいくえんでともだちとなかよくあそんだりしていることがわかってうれしいです。わたしも学校でそだてているなすやあさがおのようすや、ぎょうかんたいいくでがんばってはしったことなどをはなします。みんなにこにこしてはなしをきいています。
はなすのは、うれしかったことだけではありません。かなしかったことやざんねんだったこともはなします。わたしもときどきかなしかったことをはなします。そんなときは、おかあさんが、
「そうかあ。そんなことがあったのかあ。おかあさんもね…。」
と、おかあさんが小さいときのはなしをしてくれます。おとうさんは、
「そんなこともあるある。だいじょうぶだ。」
といってくれます。いもうとは、あたまをなでてくれます。すると、うれしくてだんだんこころがかるくなります。わたしといもうとがおとうさん、おかあさんのなやみをきくこともあります。そのときも、
「だいじょうぶだよ。」
といってあげます。すると、
「ありがとう。げん気になるよ。」
といってくれます。うれしくて、えがおになります。よるかいのさいごは、みんなで、ぎゅっとだきあいます。とってもあんしんしてゆっくりねむれます。
わたしのいえは、みんながかえってくるじかんがちがうので、いっしょにごはんをたべることはできません。でも、あさかいとよるかいでみんながはなしをきいてくれるし、みんなのはなしがきけます。みんなのえがおが見えます。だから、あさかいとよるかいのじかんが大すきです。これからも、あさかいとよるかいを大じにしたいです。
家庭は、子どもに憩いと安らぎを与える場であり、人生に大切な「ものの見方」・「考え方」・「行動のしかた」(基本的生活習慣)を身につけさせる場です。
家族の団らんや家族そろっての行事などの体験を通して、子どもたちを心豊かにたくましく育てましょう。
善悪の判断や社会のルール、社会生活のマナーやエチケットは、幼児期から家庭でしっかり教え(しつけ)ましょう。
子どものしつけは、親の義務です。