鳥取市

令和2年4月3日の市長定例記者会見録登録日:

令和2年4月3日午前10時から、鳥取市民交流センター2階多目的室1

 

令和2年4月3日市長定例記者会見

 

はじめに

  資料1(PDF/184KB)

会見項目

1 新年度の始まりにあたって

2 男女共同参画センターの鳥取大丸への移転について

  資料2(PDF/512KB)

3 本庁舎1階の記念撮影コーナーの設置について

  資料3(PDF/361KB)

4 『FM鳥取』の可聴エリアを拡張しました

  資料4(PDF/302KB)

 

質問項目

5 砂の美術館の開幕について

6 鳥取大丸リニューアルオープンについて

7 新型コロナウイルス関連について 

 

はじめに

 

市長

 本日は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、いつものスタジオではなく、鳥取市民交流センター多目的室で会見をさせていただくこととなりました。まず、最初にこの新型コロナウイルス感染症について私からのメッセージを発したいと思います。

 新型コロナウイルスは全国で感染が拡大していますが、幸いにもこの鳥取市、また鳥取県においては、感染者が発生していません。これも市民、県民の皆さんに色々な対応をしていただいている、そういった結果ではないかと思っています。

 しかしながら、これからどなたでも感染する可能性がある状況となってきていますので、改めて、手元にお配りしているメッセージを発出させていただきたいと思っています。

 今までにもお知らせしていますが、鳥取市の保健所に相談センターを設置していて、皆様から何か気になることがあれば御相談いただくようにしています。昨日現在までの合計で相談件数1,493件と、多くの皆さんに御相談いただいており、検査についても、4月2日までの件数で合計、東部で95件です。県全体では、中部、西部含めて201件の検査件数であると聞いています。37.5度以上の発熱が続いたり、また、せきが出たり、そういった状況が4日以上続くときなどには特に注意していただき、受診が必要なときは、まずはこの相談センターに電話で御相談いただきたいと思っています。

 また、経済関係における影響も非常に大きなものがあり、市内の事業主の皆様には、なかなか先行きが見えない中で大変御苦労していらっしゃると拝察しています。

 本市では、国のセーフティーネットのほかに、県と協調した融資制度がございますので、こういった制度を活用していただきたいと思っています。補正予算で速やかに、もう少し預託金額を積み増ししていきたいと考えています。4月1日現在で、鳥取商工会議所で96件、商工会で6件、合計102件の申し込みをいただいており、これからもこの相談件数、申し込み等が増えてくると考えていますので、速やかに予算措置をしていきたいと考えています。

 また、近日中に商工会議所、また商工会連合会の皆さん、JAの皆さん、それぞれ会頭や会長、組合長にお願いし、色々な現在の実情、状況等をお聞きして、できるところから鳥取市としても対応させていただきたいと考えています。

 また、市民の皆様には、いわゆる三密である密閉空間、密集する場所、それから密接に人と接するような状況は、できる限り回避していただき、これからもマスクの着用や手洗い、うがい等をしっかり行っていただきたいと、改めて呼びかけさせていただきます。これからもしっかりと、この感染拡大防止に鳥取市として努めていきたいと考えています。

 

会見項目

 

1 新年度の始まりにあたって

 

市長

 昨年度は市制施行130周年の年であり、また、地元の念願であった山陰道鳥取西道路も5月12日に全線供用開始となりました。また、麒麟獅子舞のストーリーが日本遺産に認定され、また、連携中枢都市圏に香美町が参画いただいたということで、この鳥取県東部圏域が一体的に将来に向かって発展していく、そのような年となりました。

 新しい年度になり、私も任期後半に入りましたが、第10次総合計画、また平成27年9月に策定した鳥取市の創生総合戦略、この総仕上げの年であると考えています。あわせて、第11次総合計画の策定、また、創生総合戦略を新たなものにしていく、そのような年になると思っています。

 こういった計画の策定にあたっては、多くの皆さんに参画いただき、また、色々な御意見もいただきながら、限りなく反映させていきたいと思っています。中核市としての市政経営の視点、またSDGsの視点、ソサエティー5.0の視点、観点等も踏まえながら、新しい総合計画等の策定をしていきたいと思っています。本年度、鳥取市が新たに将来に向かって前進していく、改めてスタートの年となると考えていますので、私も精いっぱいそのような思いで市政運営にあたらせていただきたいと、思いを新たにしています。

 

2 男女共同参画センターの鳥取大丸への移転について

 

市長

 男女共同参画センターがいよいよ明日、4月4日土曜日の10時にオープンすることとなりました。開館時間等について、資料をお配りしていますが、月曜日から土曜日までは午前9時から午後9時、日曜、祭日については午前9時から午後5時までとさせていただきます。

 明日のオープン当日については、午前10時から男女共同参画団体、登録団体の方を中心に、見学、利用体験等を実施します。この新型コロナウイルスの関係で、オープニングセレモニー等は行わず、人数も少し限定的に参加していただく予定としています。また、同日午後からは、むつみカレッジ、ハングル・コスモスの皆さんが研修室等を早速利用される予定となっています。中心市街地の中の商業施設の一角にありますので、例えば仕事帰りの方に参加いただいてセミナー等を開催していくなど、利便性を一つのメリットとして、多くの皆さんに御活用、御利用していただくように、取り組んでいきたいと思っています。

 それと、鳥取市はもとより、この圏域の皆さんにも男女共同参画の拠点として御利用、御活用いただきたいと考えています。

 

3 本庁舎1階の記念撮影コーナーの設置について

 

市長

 本庁舎1階の一角、ハートフルコーナーに、「トットリー氏」を活用した記念撮影コーナーを今日これから設置します。例えば諸手続き、婚姻届等を含めた手続きで御来庁いただいた際に、こういったコーナーで記念撮影をしていただき、新たなフォトスポットとして多くの皆さんに御活用いただきたいと考えています。「トットリー氏」のパネル、スタンド等を用意していますので、多くの皆さんに気軽に御利用いただきたいと思っています。

 

4 『FM鳥取』の可聴エリアを拡張しました

 

市長

 このコミュニティーFMについては、地域情報をはじめ、鳥取市の情報、防災情報等を発信していただいています。これまでは本陣山に中継局を置いて、この市街地を中心としたエリアでFM鳥取をお聞きいただいていましたが、全市的に可聴領域を広げていこうと取り組んでいました。今年の3月に新たな中継局の整備が終わり、今月以降、毛無山の北側、また小倉山周辺を中心に聴取が可能なエリアが広がったところです。今年度の取り組みの防災ラジオを御活用いただく場合に、非常に有効な形になってきたと思っています。

 しかしながら、100%全エリアをカバーすることはなかなか難しく、実際に気象条件や地形等によって少し変化します。現在調べた伝搬調査では98.4%の世帯をカバーできるということで、ほぼ市内全域をカバーできるわけですが、カバーしきれないエリアが少しありますので、こういったエリア外となる可能性がある地域においては、ケーブルテレビとインターネット放送等で補完していただきたいと思います。それにより、ほぼ100%の世帯でFM鳥取を聴取することができると思っています。

 そして防災ラジオの販売ですが、これは予想以上に非常に好評、関心をいただいています。この年度始めで予定していた500台についても販売済みであり、これに加えて予約を800台あまりいただいていて、6月下旬には対応できるようになると考えています。

 また、多くの皆さんに御購入いただけるように、生産等についてもできる限り前倒ししたいと考えていますし、多くの皆さんに引き続き御活用いただけるように、これからも予約等を確認し、PRに努めたいと考えています。

 

質問項目

 

5 砂の美術館の開幕について

 

西山記者(日本海新聞)

 砂の美術館についてですが、依然として開幕18日というお考えに変わりはないでしょうか。

 

市長

 これから新型コロナウイルスの感染がどういう様相を呈していくか、少し予測ができかねる、そういった状況に現在あると思いますが、今の状況であれば、予定どおり4月18日にオープンできるように準備を進めていきたいと思っています。まだ砂像の制作中でもありますので、それまでには完成できるように、そのようなスケジュールで今、鋭意取り組んでいます。

 

西山記者(日本海新聞)

 この間、茶圓プロデューサーに取材させていただいたときに、この状況の中で開幕しても、人がなかなか来にくいのではないかというお話があって、その辺の判断は、結局鳥取市になるので、大きな判断をお願いしたいという話があったのですが、それに関してはどうでしょうか。

 

市長

 仮にオープンができると判断した場合も、先ほどの3つの要件が重ならないようにしっかりと対応していかなければいけないと思っていますし、入館者の方に距離をとっていただくとか、消毒液を配置したり、マスクを着用していただいたり、そのようなことが前提となると考えています。これから時々刻々状況が全国的にも、国内外の情勢も変化していくわけですが、そういったことをしっかり注視しながら、この18日のオープンについても、これから判断していかなければならないと思っています。現段階の状況では、予定どおり18日にオープンしたいと考えています。

 

6 鳥取大丸リニューアルオープンについて

 

桝井記者(山陰中央新報)

 鳥取大丸のことでお尋ねです。先ほどお話にあった男女共同参画センターも移転してオープンするのですが、このセンターに限らず、鳥取大丸が明日、リニューアルオープンという形になるのですが、駅前の顔となるお店でもありますので、市長として、そのリニューアルされた大丸に何か期待されることや、こうなってほしいということはありますか。

 

市長

 期待もしていますし、リニューアルできる状況になったということで、よかったなと思っています。一時はなかなか、非常に厳しい状況もございましたが、営業を続けていただけるということですので、まず、そのことが非常によかったなと考えていますし、鳥取市としても、必要な支援をさせていただいています。中心市街地の駅前にあり、非常に中心となる商業施設ですので、これからも存続していただけるように期待していますし、また、多くの皆さんに御利用いただけるよう、そして中心市街地のさらなるにぎわいの創出等に鳥取市としてもしっかり取り組んでいかなければならないと思っています。

 

桝井記者(山陰中央新報)

 ちなみに屋上と5階は、市長はもうご覧になられましたか。明日は行かれないですよね。

 

市長

 まだ行けれておらず、明日行く予定はありません。新型コロナウイルスの関係もあって、先ほど申し上げたように、オープニングセレモニー等も予定していませんし、限定的に登録団体の皆さんに、少人数で見学や利用をしていただくという形でオープンさせていただきたいと思っています。何よりも、この新型コロナウイルスの感染が発生しないようにということが、まず第一であると考えていますので、オープニング等も限定的な形でやらせていただきたいと考えています。

 

桝井記者(山陰中央新報)

 以前にも伺ったことですが、この大丸の5階に男女共同参画センターを移すと、良い言い方はちょっと思い浮かばないですが、相乗効果で、センターに来た人も大丸で買い物するとか、逆に大丸に買い物に来た人がセンターに寄るなど、そういうものも期待されていますか。

 

市長

 そうですね、そういう人の動きといいますか、新たな動線が形成されていくことによって、駅周辺、あるいはこの中心市街地のにぎわいの創出につながっていくことも期待しています。

 それから、庁舎移転も一つあって、従前は旧庁舎から福祉文化会館ということで、近い距離にあったわけですが、庁舎移転で福祉文化会館が少し遠くなったということもあります。大丸がリニューアルされる際に、こちらに移転させていただいたらどうかということで、中心市街地のにぎわいの創出もあわせて期待しながら、そのような判断、取り組みをさせていただきました。

 

7 新型コロナウイルス関連について

 

今泉記者(時事通信)

 新型コロナに関連して、やはり市役所だと、多くの市民が来て手続きをして、それで手続きが終わるまで待ってということをしていると思うのですが、そういった面で、いわゆる3つの密を避けるための何か工夫はされていますか。あと、政府の専門家会議で、保健所の職員の疲弊が進んでいるという話がありましたが、市として保健所の職員を増員するとか、その疲弊具合というのはどのように捉えていらっしゃるでしょうか。

 

市長

 まず、1点目について、先ほども市民の皆さんに改めてメッセージとして発出させていただきたいとお伝えしましたが、この庁舎内においても、こういった密集状況、密接状況等については、できるだけ回避できるような工夫をしていますし、この会見のように少し距離を通常よりとったりと、そのような工夫もしています。特に庁舎内で感染が発生しないようにということについては、色々な形で注意を払っています。

 また、2点目について、この対応は、長丁場になります。特に保健所の職員の皆さんの疲弊が非常に心配なところであり、24時間対応の職員もいるわけで、そのあたりのローテーションがしっかりと組めるように、保健所だけではなく、保健センターの保健師も、その中に加わっていく体制をとっています。

 また、長丁場になることも考えて、保健所はもとより全庁的に職員体制を改めてしっかり構築していかなければいけないと思っています。現状等については、担当の健康こども部からも聴取しているところですが、どれくらい増員が必要なのか、どういう体制が望ましいのかということも今確認中ですので、職員の皆さんが現場で疲弊していかないような体制を、これから早急に構築していきたいと考えています。

 具体的には、保健センターと保健所を、中核市として一体的に存置することになっていますので、そういうメリットも生かしながら、また、保健所の一般事務等の担当職員の増員等についても、全庁的な視点でこれから具体的に検討して決めていきたいと考えています。

 

野原記者(毎日新聞)

 今週末は、市内も桜が見頃で、多分花見に行かれる方がたくさんいらっしゃると思います。県のほうでは、花見はいいけど、飲食関連とか混むのはちょっと避けてというメッセージを出していますが、市としても、何か市民に向けてメッセージはございますでしょうか。

 

市長

 例えば花見になりますと、飲食等、集まって行われるというイメージがあるのですが、そういうことは回避していただきたいという呼びかけや注意喚起は行っています。三密の状態を形成しないようにという注意喚起をしっかり続けており、そういった状況は今出てきていないと考えていますので、引き続き、もう少し花見のシーズンですので、市民の皆さんに注意喚起をさせていただきたいと考えています。

 

落合記者(NHK)

 新型コロナの関連で2点あり、まず、結構報道されていると思いますが、鳥取砂丘に県外の方が観光に来ることが多く、知事会でも控えてほしいというコメントがあったと思うのですが、それについて市長として、何かコメントがあればいただきたいのと、あと、もうすぐ小・中学校が始まりますが、時短にしたりとか、あと給食があるかないかとか、変更点などがあれば教えていただけますか。

 

市長

 まず1点目について、知事会でそういうメッセージを発出しているということも承知していますが、現状、今年の2月の前年比で、鳥取砂丘の入り込み客数は22.1%の減です。先月の3月で22%の減で、2割強少ないといった状況であり、それぞれ市内の観光施設等も同様の状況があると考えており、これはまさに新型コロナウイルスの影響であると考えているところであり、感染者が発生していない鳥取市においても、非常に大きな影響があるという現状があります。

 そういった中で、鳥取市にお越しいただいた皆さんにおいても、感染防止にしっかり努めていただきたいと考えていますし、また、鳥取にお越しいただいたときに発熱が続いたり、せきが出たり、あるいは体のだるさとか、健康に少し異変を感じた場合には、先ほど申し上げた相談センターに御一報いただきたいと思っています。例えば空港等においても、そのような注意喚起をさせていただいており、引き続き御来鳥いただいた皆様においても感染防止に努めていただき、極力この鳥取市、また鳥取県で感染者が発生しないように取り組んでいきたいと思っています。

 それから、小・中学校の関係については、これからどういった状況に変わっていくのか、ちょっと予測ができませんが、時々刻々と様相が変化していく中で、的確に判断していくことがずっと引き続き求められると考えています。現時点では感染者が発生していませんので、予定どおり小・中学校については4月7日から始めるように考えています。これから、この4月7日までに色々な状況が出てくる可能性もありますので、その都度的確な判断をしていくことになると思いますが、現段階では予定どおり開校することとしていて、これも教育委員会とすり合わせながら、現場の状況も確認しながら、そのような判断を現段階ではさせていただいています。

 

桝井記者(山陰中央新報)

 コロナウイルスの関係で、もう1点お聞きします。色々イベントが中止になったり、それこそ聖神社や賀露神社の祭りなども延期になっていますが、こうやって色々なものがなくなって、しょぼんとなっている中で、何か鳥取のまちが元気になるような仕掛けをお考えですか。何ってなかなか、ぱっと聞いて浮かばないのですが。

 

市長

 そういうことも非常に大切なことだと思います。なかなか世の中全体が落ち込んでばかりではいけませんので、そういった中で明るい話題が、今だからこそ求められるのではないかと思っています。例えば、小さなことかもしれませんが、袋川あたりに夜間照明をして桜を楽しんでいただくとか、例えば先ほどの砂の美術館についても、これから状況が変わっていきますので、予定どおりにオープニングができるかどうかわかりませんが、砂像を楽しんでいただいたりと、そういったことによって、このまちに、またこの国に少しずつでも明るさが戻ってくることを我々は期待したいと思いますし、色々なことをこれからも考えて取り組んでいきたいと思っています。

 

今泉記者(時事通信)

 砂丘の話が先ほどありましたが、そもそも市長として、人の往来ということについて、どうお考えかということを1点お聞きしたいのと、あと、鳥取は感染者が出ていない状況がずっと続いていて、そうすると、最初の感染者、1人目に対するプレッシャーというのは非常に大きく、周りから注目もされる状況になってくると思います。中には、例えばネット上で、鳥取市内に住む外国人の方が発信しているのですが、まちを歩いているときの視線が怖くなってきたと。外国の方なので、その人が何かコロナウイルスを持っているのではないかというふうに見られているような気がするという発信をされていたり、排他的な空気が漂ってきているのではないかなと思うのですが、そのあたり、どのようにお考えでしょうか。

 

市長

 まず、人の往来をどのように考えるかということですが、やはりこれを全部、移動等を禁止するということにはならないと思います。経済活動や、日常生活を送るために必要なことというのはありますので、これをストップすることは不可能です。一定の人の往来は、必然的に出てくるものだと思っていますので、例えば先ほど知事会の話もありましたが、不要不急なものについては差し控えていただくことは、これは必要なことだと思いますし、こういったときだからこそ、みんなで共通理解しながら、感染防止、感染拡大防止に取り組んでいくことが必要ではないかと考えています。

 鳥取市においても、そういったことをこれからも折々、市民の皆さんに発出していきたいと思っていますし、やはりこの国の国民一人一人がそういう認識を持って行動していくことによって、諸外国と比べて感染者を少なくする、感染拡大を防止する、終息ができたら一番よいのですが、そういったことをこれからみんなで一緒に取り組んでいくことが必要ではないかと思っています。そういった中で、人の往来が感染のリスクにつながるような場面もあろうかと思いますが、人の動き、物資の流れなど、これからも必要な部分は必要だと、そのように考えていて、市として、例えば人の往来に少し制約をかけたり制限していくということではなく、この感染防止等について、一人一人が認識を持って、みんなで取り組んでいくことがむしろ必要ではないかと思っています。

 それから、私もちょっと実情があまり把握できていませんが、外国から来ていらっしゃる方が、視線が怖くなったということですが、具体的にどういう状況かわかりませんが、新型コロナウイルスの感染拡大に際して排他的にならないような、それは非常に大切なことだと思います。一つの差別や偏見につながるような話ですので、そういうことはあってはならないことであるという認識です。

 

西山記者(日本海新聞)

 先ほどの砂丘のお話で、やはりコロナウイルスの影響で、全体として2月、3月の入り込み客数が減っているというお話があったのですが、その中でも、鳥取県でコロナウイルスに感染している人が見つかってないということで、安全だということで一定数の方が来られているという報道も先日ありましたが、そういった方や、そういう現状を市長としてどう捉えていらっしゃいますか。

 

市長

 感染者が発生していない都道府県は数少なくなり、今のところは山陰両県と、岩手県ですかね。ただ、これがずっと続けば非常にいいのですが、残念ながらそのようにならないことも予見しておかないといけないと考えています。そういった中で、鳥取県は安全だからとお越しいただいているということですので、そういった方においても、先ほどの繰り返しになりますが、感染防止にしっかりと留意していただきたいと、呼びかけは色々なところで今していますので、引き続き御理解をいただきながら、鳥取市にお越しいただきたいと思っています。

 

桝井記者(山陰中央新報)

 ちょっとこれは色々な意味があるのでお答えしにくいかもしれませんが、例えば、おっしゃったように、今、山陰両県と岩手県だけが地図で白いままだと思いますが、仮に鳥取県だけがコロナが出ていない最後の1県、真っ白なまま残る状況になったとしたら、そういうふうになったほうがいいなと市長としては思われますか。当然、記者の質問にもあったように、とても注目されるとは思うのですが、最後の1県として。いい面、悪い面があると思いますが。

 

市長

 いや、悪い面はないと思います。やはり我々の究極の使命は市民の皆さんの生命を守ること、安全・安心を確保することだと思っていますから、感染者が出ないということになれば非常にいいことだと思います。人の動き、流れというのは都道府県を超えて、あるいは国を超えてありますので、なかなか容易ではないのですが、鳥取市として感染防止を、これからもどのようにしたら感染者が発生しない状況が続いていくのかを考えながら対応し続けていくことが非常に大切ではないかと思っています。

 

宮城記者(朝日新聞)

 4月以降の小・中学校の再開について、3月の頭から約1カ月間は学校に通っていなくて、久しぶりの学校という子たちだと思うのですが、そういう子どもたちに対するケアですとか、学校の職員の方々も1カ月分のカリキュラムをまた組み直していくということで、負担になると思うのですが、そのあたりは、どういうケアをしていくのでしょうか。

 

市長

 子どもたちも色々な状況が、子ども一人一人で異なっていると思います。学校に行けないことによって少しストレスがたまったり、そういった児童生徒もいらっしゃると思いますので、個別具体にそれぞれの学校、担任等でケアについては対応していくことになると思います。

 また、カリキュラムの関係について、3月2日から休業とし、そのまま引き続き3月25日から春休みに入りました。24日には出校日ということで学校に登校していただきましたが、そういった学習の遅れや影響はありますので、3月2日からの休業を決定するにあたって、その前週の2月28日だったと思いますが、そのあたり教育委員会からも色々現場の声を聴取してもらいながら、どういう形でこの遅れを取り戻すかということも検討して対応していただくようになっています。具体的には新年度に、遅れた令和元年度の学習についてはカバーをしていき、それにより通常の新年度のカリキュラムが押されることになれば、例えば夏休みを少し短縮するなど、そういう対応をしていくことで、トータルでこの新年度で対応していける体制をとっていただく準備は進めていただいていると考えていますので、その辺は支障ないと思っています。

 

宮城記者(朝日新聞)

 今の時点だと、夏休みを短縮する、実際に可能性というのもありますか。

 

市長

 例えばそういう方法があるのではないかということを、今検討してもらっているところです。予想以上に学習が進んでカバーしきれたらいいと思いますし、細かく見たら、小・中学校でその辺は支障がないというところもあるようですし、学校の数もたくさんあり、学校によって学習の進み具合が異なっていますので、その辺は個別具体に各学校で対応していただくことになると考えています。いずれにしても、この新年度、令和2年度で学習の遅れはカバーしていただけると考えています。

 

西山記者(日本海新聞)

 現状、先ほどのお話の中で、市保健所のPCR検査が4月2日までで95件と確認できたのですが、ここまでいずれも陰性ということですが、以前から市長は、いつ出てもおかしくないと言われていますが、今のところは全部陰性というこの現状を率直にどう考えておられますか。

 

市長

 日々、今日はこの検査、検体が何件あって、検査の結果、陰性だったという連絡を毎日受けながら、陰性でよかったなと安心をしているのが実情です。

 冒頭申し上げたように、色々なお願いを市民の皆さんにさせていただきました。感染防止に係る色々な取り組みです。そういったことに取り組んでいただいた結果も、この陰性がずっと続いている、感染者が出ていない、そのことにつながっていると理解しています。引き続きこのような形で検査件数は毎日何件か上がってきますが、何とか陽性という結果にならないように期待といいますか、願っているところです。

 

このページに関するお問い合わせ先

企画推進部 広報室
電話番号:0857-30-8008
FAX番号:0857-20-3040

ぜひアンケートにご協力ください

Q1. このページの内容は参考になりましたか?
Q2. このページの内容はわかりやすかったですか?
Q3. このページは見つけやすかったですか?
Q4. このページはどのようにしてたどり着きましたか?