とっとり市報 HTML版
2020.7 No.1119

特集 熱中症に注意しましょう!

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気温が高くなるこの時期は、熱中症への注意が必要です。熱中症の正しい予防法や応急処置を知り、自分や周りの人を熱中症から守りましょう。

熱中症ってなに?

熱中症は、気温や湿度が高いことなどで、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなることによって、体内に熱がこもり、体温が異常に上昇して起こります。屋内・屋外を問わず発症し、重症になると、意識障害を起こしたり、死亡することもあります。

熱中症は予防が大切です!

重症化すると命にかかわることもある熱中症ですが、予防法を知っていれば防ぐことができます。今年は、新型コロナウイルス感染防止のため、マスクの着用や、「3つの密(密集・密接・密閉)」を避けるなどの『新しい生活様式』を実践する中での熱中症予防対策が求められています。十分な感染症予防を行いながら、熱中症にもこれまで以上に注意しましょう。

【熱中症の予防法】

  • 室温をこまめに確認し、エアコンや扇風機を上手に利用する
  • こまめな水分補給、休息を心がける
  • たくさん汗をかいたときは、水分だけでなく塩分なども含んで補給する
  • 通気性のよい涼しい服装をし、外出時は日傘や帽子などで直射日光を避ける
  • 適切な食事、十分な睡眠、適度な運動で暑さに負けない体づくりを心がける
  • 適宜マスクをはずす

※ 気温・湿度が高い中でマスクを着用すると、熱中症のリスクが高くなるおそれがあります。人と距離を十分にとって、適宜マスクをはずしましょう。また、マスク着用時は、負荷のかかる作業や運動を避けましょう。

高齢者の注意点

  • のどが渇かなくても水分補給
  • 部屋の温湿度をこまめに測る
  • 暑い日は無理をせずこまめに休息

年齢を重ねると温湿度やのどの渇きに対する感覚が鈍くなり、暑さに対する体の調整機能が低下するため、自覚症状がなくても熱中症になる危険があります。

熱中症とみられる救急搬送者で、最も多いのは、65 歳以上の高齢者です。

そのうち、「住居」での発症が40%

室内や夜間でも、室温や湿度が高い時には熱中症になる場合があります。

天気予報や鳥取県が発令する熱中症警報などの情報を活用し、十分な対策をとりましょう

環境省
熱中症予防情報サイト

熱中症のかかりやすさを「暑さ指数」として示しています
鳥取県
あんしんトリピーメール

熱中症警報などの発令時に登録者に情報が配信されます

小さな子どもの注意点

  • 顔色、汗のかき方など健康観察をする
  • わずかな時間でも、車内に乗せたままにしない

小さな子どもは、体温調整機能が十分発達していない上、身長が低い(地面に近い)ので大人が感じる以上に暑い環境にいます。また、夏の車内はすぐに高温になり非常に危険です。

こんな症状があったら熱中症を疑いましょう!

【軽症】
めまい、立ちくらみ、筋肉痛、汗がとまらない

【中等症】
頭痛、吐き気、体がだるい( 倦怠感(けんたい))、虚脱感

【重症】
意識がない、けいれん、高い体温である、呼びかけに対し返事がおかしい、まっすぐ歩けない、走れない

熱中症になったときには

「もしかして熱中症かも……」と思ったら、すぐに応急処置が必要です。

①涼しい場所へ移動
エアコンが効いた室内や車内、屋外の場合は風通しのよい日陰に移動し安静にしましょう。
②衣服をゆるめ、体を冷やして体温を下げる
氷枕や保冷剤で首筋の両側やわき、足の付け根などを冷やしましょう。皮膚に水をかけて、うちわやタオルであおぐことでも体を冷やすことができます。
③水分・塩分の補給
冷たい水、スポーツドリンクなどを飲みましょう。意識がない場合や、吐き気を訴える、吐く場合は、無理に水分を飲ませてはいけません。
④医療機関へ相談、または救急車を呼びましょう
意識がなかったり、呼びかけや刺激への反応が異常な場合には、すぐに救急車を呼びましょう。