ギャラリーの今を発信する 
コロナ禍中でのネット上では人を許さないような誹謗中傷を多く見かけました。そのような情報に触れるとつらい気持ちになり、「想像力」がもっと豊かであれば違った考え方もできたのではと思うことがありました。みなさんも同じように感じられたのではないでしょうか。
生きる上で大切な「想像力」には、周りの環境や文化芸術が深く関わっていると思います。文化芸術とは、非日常のようでいて実は想像力を培う大切なツールのひとつであり、人と人の間にあるさまざまな問題を解決する糸口になると思います。
新たな挑戦へ
ギャラリー運営はここ数年は順調に推移していましたので、新型コロナウイルス感染症の影響で街もギャラリーも閑散とした日が続くことになるとは思いも寄りませんでした。予定していた個展やグループ展、県外からの作家さん全てに連絡を取り合い当分の間、中止や延期としました。先が見えない状況ではありましたが、今後のギャラリー運営についてじっくりと考えることができました。
前を向いてできることからやってみようと新たなことに挑戦する力が湧いてきました。
作家さんと一緒に
以前から構想は練っていましたが、今回のコロナ禍がきっかけとなり、ユーチューブ動画「ギャラそらチャンネル」をスタートさせ、同時にインターネットショップも開設しました。情報発信の幅が広がったことで、これまでより多くの人とつながることができ、鳥取の手仕事品やアート作品、作家さんたちの魅力を伝えていくことができると思っています。
ギャラリーと作家さんは、ある意味運命共同体です。
作家さんも新たな作品作りに挑戦しておられますので、ギャラリーとしても楽しい企画をたくさん考え作家さんたちと一緒にアートの力で地域を盛り上げたいと思っています。みなさん、期待してください。
安井 敏恵 / Toshie Yasui
2003年にギャラリーそら開設。2013年に併設のギャラリーショップそらをオープン。五感を刺激する素敵なモノとの出会い、新しいつながりが見つかるギャラリー。鳥取市の文化の発信基地として、心地よい空間の提供を目指す。
YouTube で「ギャラそらチャンネル」公開中。
鳥取市文化芸術活動緊急応援プロジェクト
文化芸術の担い手による民間ギャラリー活用支援事業
市内にある民間の常設ギャラリーを活用し、美術・工芸等の担い手作家が作品展を実施する場合に奨励金を交付することで、本市で活動する作家の発掘・育成につなげます。
- 対象者
- 市内在住の美術・工芸の担い手作家
- 奨励金額
- 市内在住作家の個展等開催に対する経費を助成。(上限額:10万円/年2回)
- お問い合わせ
- 文化交流課(電話:0857-30-8020)
