とっとり市報 HTML版
2021.03 No.1127

特集 新型コロナウイルス感染症に関する偏見や差別を防ぐために
鳥取市の子どもたちが考えた「今、私たちにできること」

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、不安な気持ちになることはやむを得ないことですが、差別や偏見、いじめなどはあってはならないことです。コロナ禍でも誰もが思いやりの気持ちをもち、差別のない鳥取市をつくっていくことを市民のみなさんへ呼びかけるメッセージを、中学生が作成しました。

本庁舎学校教育課 0857-25-3060 0857-26-3878

Smile(スマイル)プロジェクトとは

本市が平成26年度から進めている「鳥取市Smileプロジェクト」は、学校でのいじめや日頃の人間関係について子どもたちが考え、行動を起こすことで、いじめを許さない風土を子どもたち自身でつくっていく取り組みです。

毎年6月から7月に定めているSmile月間には、各小・中・義務教育学校ごとに、児童生徒が主体的かつ、保護者や地域を巻き込んだ取り組みを意識したさまざまな活動を行っています。

また、学校内の枠を超え、各学校の代表者が一年間の取り組みを紹介しあったり、テーマを元に話し合いなどを行う、「鳥取市小学校・中学校Smileサミット」を開催し、笑顔あふれる学校をつくっていこうという気持ちを高め合っています。

毎年「鳥取市Smile月間」に合わせて、わたしたちのSmile10箇条をリーフレットにして児童・生徒に配布しています。

中学生からのSmileメッセージ

今年度は、全国で新型コロナウイルス感染症とともにさまざまなな不安が広がり、誹謗中傷や差別、いじめなどが発生しています。

今年度のSmileプロジェクトの取り組みでは、市立中学校、義務教育学校の生徒たちが「鳥取市をみんなが互いのことを思い、安全・安心に暮らせるまちにしたい」という思いを込めて、市民のみなさんに向けたメッセージを考えました。各学校での意見をまとめたものが上記の『鳥取市民の皆さんへ〜中学生からのSmileメッセージ〜』です。

このメッセージにある「今、私たちにできること」を市民のみなさんと一緒に実践し、人には温かい心で、この感染症と正しく向き合っていけたらと思います。

湖南学園の取り組み

湖南学園では7年生から9年生の生徒が「今、私たちにできること」をテーマに話し合い、「湖南学園Smileメッセージ」にまとめました。コロナ禍の状況を踏まえて改めて一人ひとりの人権の大切さを考えるとともに、医療従事者をはじめ、市民の命や健康を守るために働く人たちを応援したいという思いを強く持ちました。

高草中学校区の取り組み (高草中・大正小・東郷小・明治小・世紀小)

高草中学校区では毎年、各小中学校の代表が集まってリーダー研修を行っています。今年度は「これからの生活において、新型コロナウイルス感染症についての偏見や差別、いじめなどがない学校にしていくために必要なこと」をテーマに意見交換を行いました。小中学校の取り組みを共有し、中学校区でコロナ禍を共に乗り越えていこうと思いを一つにしています。