とっとり市報 HTML版
2022.3 No.1139

特集 デジタル技術で生活の利便性を向上進む!鳥取市のDX

スマートフォンやインターネットの普及などにより社会のデジタル化が進行し、デジタル技術は生活に欠かせない存在となっています。デジタル社会の中で、みなさんの生活がより便利で豊かになり、本市が将来にわたって発展していくための取り組みをご紹介します。

本庁舎地方創生・デジタル化推進室(33番窓口) TEL0857-30-8014FAX0857-20-3040

DXとは…

Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション))の略。 デジタル技術による変革のこと。

鳥取市が取り組むDXがめざすものは?

DXは、デジタル技術を活用し、社会のさまざまな仕組みを変革することで、社会問題を解決したり、生活をより便利で豊かにしていこうとする取り組みです。

新型コロナウイルスの感染拡大により、テレワークや電子決済、学校でのタブレット端末を使った授業など、デジタル技術による新しい働き方や生活様式が急速に普及し、生活の中に浸透しました。

本市も積極的にDXを推進し、デジタル技術が日常生活に溶け込み、快適な生活を縁の下で支えてくれるまちをめざしています。

DXでどう変わる?

例えば農業の場面では、無人飛行機( ドローン)による農薬散布や、鳥獣の捕獲罠のセンサー管理を導入することで農家の負担軽減につながります。また生活の場面では、都会から地方に移住して遠隔地で仕事をする(テレワーク)といった多様なライフスタイルの実現や、窓口などで対面で行っていた相談や手続きを、スマートフォンを使ってどこにいても完結できるようになります。このように、生活の中のさまざまな場面でDXの取り組みが進むことで、私たちのまちや暮らしは良い方向に変わることが期待されます。

以下で、本市が進める「地域社会のDX」「行政のDX」の取り組みをご紹介します。

本市は、子どもから高齢者まで、全ての市民がデジタル化の恩恵を受けることができる「一人ひとりにやさしいデジタル化」をめざし、「地域社会のDX」と「行政のDX」を推進する、さまざまな取り組みを展開しています。

「地域社会のDX」で持続可能なまちづくり

スマート農業で後継者不足の解消や生産性を向上

梨の繊細な剪定(せんてい)技術を眼鏡型のカメラで映像として記録し、後継者にノウハウを伝える実証事業や、温泉熱と ICT(情報通信技術)機器を活用したイチゴの高収益栽培モデルの実証事業を実施しています。また、GPS連動トラクターやドローンなどのスマート農業機器を導入する農家への支援に取り組んでいます。

谷上農園 谷上(たにがみ)さん

自分の梨栽培の技術が、子どもの世代にスムーズに引き継がれるので嬉しいですし、安心できます。

※ ロボット技術や ICT を活用して、省力化・精密化や高品質生産の実現を推進している新たな農業

無人自動運転技術で持続可能な公共交通を確保

交通事業者の運転者不足が深刻化し、路線の縮小や廃止が続く中、持続可能な利便性の高い公共交通を確保するため、路線バスなどの公共交通機関への無人自動運転技術の導入に向けた検討を進めています。

鳥取砂丘周辺で実証実験が進められている自動運転バス

児童生徒の情報活用能力を育成するGIGA(ギガ)スクール

市立小・中・義務教育学校で、児童生徒全員にタブレット端末を配布して学習に活用しています。調べ学習や協働学習などに端末を活用し、情報活用能力を育成するGIGAスクール構想の実現に取り組んでいます。

公民館での高齢者スマホ講習会で利用を促進!

高齢者などを対象とした、スマートフォンの操作方法や利活用を学ぶ講習会を、地区公民館で順次開催しています。令和4年度は開催箇所をさらに広げ、学びの機会の充実を図ります。

電子母子手帳とオンライン相談であんしん子育て支援

子育て世代に役立つ情報をスムーズにお届けできるスマートフォンアプリを3月に導入します。アプリでは妊婦・乳幼児健診の結果や予防接種を電子母子手帳で管理できたり、オンラインでどこからでも、保健師や助産師に子育ての相談を行うことができます。

「行政のDX」で市民サービスを向上

マイナンバーカードで手続きがますます便利に

市役所のさまざまな手続きをインターネット上でいつでもできる電子申請は、マイナンバーカードを持っていれば、より多くの手続きを行うことができます。電子申請できる手続きの数は、令和4年度から大幅に拡充します。

また、マイナンバーカードがあれば、全国のコンビニやイオン各店舗などで住民票の写しなどの証明書が取得できる「コンビニ交付」を利用できます。

コンビニ交付は安くて便利!

早朝や夜間、休日でも利用でき、手数料も窓口交付に比べ 50円~100円お得です!

【取得可能な証明書】

住民票の写し、印鑑登録証明書、戸籍謄(抄)本、戸籍の附票の写し 、所得課税証明書

【利用可能時間】

6:30~23:00 ※戸籍謄(抄)本、戸籍の附票の写しは平日 9:00~17:00

転出手続きは来庁不要!

マイナンバーカードがあれば、市役所に来庁することなく手続きが完了します! ※児童手当など、一部の手続きは来庁しての手続きが必要です。

◀電子申請(転出届)

道路や遊具の不具合にスピード対応

昨年7月からスマートフォンによる通報投稿システム「みつけたろう」の運用を始めました。みつけたろうでは、町内会長などが、道路の陥没や遊具の破損などの不具合情報をシステムに投稿すると、市が写真と位置情報から状況を把握して対策を行います。従来の電話やメールでの方法と比べ、迅速な対応につながっています。

稲葉山地区自治会長(あたらし)さん

道路の陥没などがあれば「みつけたろう」で簡単に連絡できて、とても便利です。

本市のDXの取り組み内容は、とっとり市報4月号から連載でご紹介していきます。

通信速度最高1Gbps

DXの推進基盤を整備!~超高速光インターネットサービスを4月から提供開始~

本庁舎情報政策課(35番窓口) TEL0857-30-8026FAX0857-20-3943

市が中山間地域のサービス未提供エリアで整備を進めていた通信施設が完成しました。これにより、市民のみなさんが市内のどこからでも超高速の光インターネットサービスをご利用いただける環境が整います。

4月以降、各エリアを担当するケーブルテレビ事業者が、加入申込者宅の接続工事を行った後、サービスをご利用できます。利用の申し込みは、配布されるチラシをご確認いただくか、担当のケーブルテレビ事業者へお問い合わせください。

【サービス提供事業者とサービス地域】

NCN:日本海ケーブルネットワーク株式会社

TEL0857-21-2255(9:30~17:00)国府(一部)、福部、気高(一部)、鹿野、青谷

いなばぴょんぴょんネット

TEL0857-22-6111(9:00~17:15)河原(一部)、用瀬、佐治、明治・豊実(一部)