鳥取市

令和4年4月8日市長定例記者会見録登録日:

令和4年4月8日午前10時から、麒麟Square2階多目的室1

令和4年4月8日市長定例記者会見

 

はじめに

会見項目

1 株式会社日本能率協会マネジメントセンターとの包括連携協定締結式の開催について

資料1 (PDF/106KB)

2 いつでも、どこからでも利用できる便利な「電子申請サービス」を拡充しました

資料2 (PDF/270KB)

3 移住定住専用ポータルサイト「とっとりコネクト」がオープン

資料3 (PDF/414KB)

4 鳥取市SDGs未来都市計画の特設サイトを開設しました

資料4 (PDF/238KB)

5 子育ても介護も!きらっと輝く☆『かがやき企業』紹介リーフレットの活用について

資料5-1 (PDF/108KB)

資料5-2 (PDF/1897KB)

6 コロナ後“初”クルーズ客船が鳥取港にやってくる!

資料6 (PDF/800KB)

7 鳥取城フォーラム2022「鳥取城が今、問いかけるものVol.2」開催について

資料7-1 (PDF/102KB)

資料7-2 (PDF/2MB)

8 おかえりQRシール購入助成金について

資料8-1 (PDF/157KB)

資料8-2 (PDF/1291KB)

 

質問項目

9 ウクライナ避難民の受入れについて

10 小児の新型コロナワクチン接種について

11 3期目について

12 鳥取砂丘西側エリアの整備について

13 クルーズ客船の誘致について

14 ワーケーションに関するサイボウズのアンケート結果について

 

 

はじめに

 

市長

 おはようございます。

 今年度初めての定例記者会見となります。令和4年度が始まりました。本年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 現在、新型コロナウイルスが大変な猛威を振るっており、第六波と言われる状況でまだまだ収束が見通せない状況が続いています。本市保健所管内においても、2月、3月、4月の陽性例、感染例の発生状況を見ると、少しずつ減ってきている感じもありますが、一方でまた件数が増えたりと、一進一退の状況ではないかと考えています。今後の変異株等の対応も含めて、しっかりと対応していきたいと思います。

 また、ワクチン接種についても、希望される方に速やかに受けていただけるように、円滑な接種体制を構築し、引き続き取り組んでいきます。

 また、ウクライナ情勢は現在も大変な状況が続いています。本市としても、関係機関等と連携し、避難を希望される方の受入れについて円滑に対応できるように、例えば市営住宅の入居が必要になった場合、速やかに対応できるような検討を内部でも進めているところです。しっかり対応していきたいと考えています。

 会見項目に入る前に、3点ほど触れさせていただきます。

 まず、このたび、3月27日投開票の選挙において、多くの皆さんの御支持、御支援をいただき、3期目の市政運営に取り組ませていただくこととなりました。私なりに引き続きしっかりと全力で市政の運営に当たらせていただきたいと考えています。

 また、この4年間について、4つの公約を掲げました。「人を大切にするまち」「安全・安心なまち」「暮らしやすく住み続けたいまち」「にぎわいあふれ元気なまち」、この4つの政策公約を4年間でしっかりと取り組み、実現に向けて努めていきます。

 今、新型コロナウイルス感染症により、なかなか先行きが見通せない、不安な状況が続いていると思っています。そういったときだからこそ、行政でしっかりと取り組み、前進していけば明るい未来が見えてくるのだと、折々お示しすることも必要ではないかと選挙期間中も訴えさせていただきました。そのような考え方で、これからの市政に取り組ませていただきたいと思っていますし、国内外の情勢も日々、大きく変わっていこうとしています。そういった中で、何が真実なのか、本質をしっかり見抜いていく、見極めていくことが今まで以上に求められると思っており、鳥取市政を正しい方向に進めていくかじ取りも今まで以上に非常に重要なことになっていくのではないかと考えています。それが私たち行政に携わらせていただいている者の責務、責任ではないかと思っています。いま一度そのような思いでこの難局に当たっていきたいと考えています。

 また、当面する課題だけではなく、10年、20年、30年先を見据えて、今何をしなければならないか、これも非常に重要なことであり、そういう視点を持ちながら、今後の市政を進めていくことが求められていると考えています。2025年問題と言われていた2025年も、もうすぐやってくるわけですし、また、団塊ジュニアの世代が高齢者、65歳に到達する2040年も、こういった時期・時代にどのような社会になっていこうとしているのか、想像力を働かせながらしっかりと考えて、今取り組むことも大切なことではないかと思います。

 また、何よりも、このコロナ禍の中で閉塞感がある状況を打開し、明るい未来をお示しすることが必要であり、昨年10月、新型コロナウイルス感染症からの復興・再生プラン、「明るい未来プラン」を策定してお示ししましたが、今年度も引き続いて、このプランに示している取組をしっかりと着実に進めていきたいと考えています。

 次に、今月、臨時市議会を招集させていただきたいと考えています。補正予算について、主なものは、このオミクロン株の影響等に対しての緊急応援金です。事業者の皆さんは大変な思いで今の状況に対応していて、本市としても、分野を問わず、様々な事業者の皆さんを応援したいと考えており、令和4年1月、2月の売上げが過去3年間に比べて30%以上減少している市内事業者の皆さんを対象に、売上規模に応じた支援をさせていただきたいと思っています。これが約3億1,900万です。

 また、新型コロナウイルスワクチン接種について、12歳から17歳の方の3回目の追加接種ですが、この接種を実施する体制を確保するための予算が2,500万余です。

 そのほか、先般、3月26日土曜日に暴風警報が発令され、大変な強風が吹きました。瞬間で34.2メートルという風速も測定されていますが、公共施設をはじめ農業用施設等に多大な影響が出ており、まずは学校関係、体育施設関係等の補修、修繕にかかる経費を、この臨時市議会で補正予算として計上していきたいと考えています。6月定例会を待たずして、必要なものは速やかに前倒しで予算化して取り組んでいきます。

 次に、ワクチン接種の状況について触れさせていただきます。

 4月7日、昨日時点での3回目の接種状況ですが、対象が12万6,499人のうち、3回目を終えた方は62.3%に当たる7万8,854人です。6割強の方に3回目の接種を終えていただいています。

 また、小児の接種状況について、5歳から11歳の方が、本市には1万1,521人いらっしゃいますが、このうち、1回目の接種を終えた方が12.2%に当たる1,404人、2回目の接種を終えた方は1.9%の224人であり、この5歳から11歳の方の接種は、割合的にはまだ進んでいませんが、色々な御判断があろうかと思いますが、希望される方には円滑に接種していただけるように、体制は引き続きしっかりと構築していきたいと思っています。現在、医療機関、集団接種会場とも予約していただける状況にありますので、御希望の方は早めに接種を御検討いただき、予約していただきたいと考えています。

 また、先ほど臨時市議会について少し触れましたが、追加接種の対象が12歳以上に引き下げられたので、これに関する経費をこの臨時会で計上し、補正予算が成立したら、速やかに接種が実施できるように準備を行っていきたいと考えています。今後も、このワクチン接種については円滑に受けていただけるように、初回、2回目、あるいは追加接種、また、さらに今後は4回目の接種をどうするかという議論も出てくると思いますが、いずれにしても、鳥取市で希望される方に速やかに受けていただけるような体制は引き続き構築していきます。

 

会見項目

 

1 株式会社日本能率協会マネジメントセンターとの包括連携協定締結式の開催について

 

市長

 鳥取市は、従来よりワーケーションについて取組を進めており、このコロナ禍において新しい働き方のスタイルということで、ワーケーションにふさわしいまちであると考えていて、交流人口、関係人口等を増やしていく一つの取組にもなろうかと思っています。

 このたび、このワーケーションの実施を通じた地方創生の推進として、包括連携協定を締結させていただきます。協定締結は4月14日木曜日、13時30分から、この麒麟Square多目的室で行うこととしています。当日は、私と日本能率協会マネジメントセンターの代表取締役社長でいらっしゃいます張士洛社長と協定を締結させていただくこととしています。

 また、具体的には、鳥取市の鹿野町内で行われている持続可能なまちづくりを舞台にした越境学習プログラム、ラーニングワーケーションのモニターツアーを実施することとしています。詳細内容は、また14日(木)、協定の締結当日にお知らせさせていただきたいと思います。いずれにしても、鹿野町の魅力、まちの特性を生かした、新しいユニークな取組になると考えており、また、このマネジメントセンターさんとの協定の中で、今までの研修等にないスタイルでの研修を企画していると伺っていますので、鹿野町ならではの、また鳥取市ならではの独自な、魅力あるラーニングワーケーションのモニターツアーになっていくと思っています。将来的には、そういったことが引き続き、この鹿野町、あるいはさらに鳥取市で行っていただけるようになることも期待しています。

 

2 いつでも、どこからでも利用できる便利な「電子申請サービス」を拡充しました

 

市長

 DX化の促進ということで、本市においても電子申請について、最終的にはほとんど全ての手続をしていただけることを目指して従来から取り組んできていますが、この令和4年度からは、従来の239の手続に加えて、776の手続が電子申請によって行えることとなり、1,015の手続については電子申請による手続が可能となっています。

 また、ほとんど全てと申し上げましたが、あと大体60近くぐらいの手続がまだ残っており、これについては今年度、電子申請をしていただけるような仕組みをつくっていこうとしていて、令和4年度をもってほぼ、ほとんどの手続は対面ではなく電子申請による手続が可能となると、そのように今、取組を進めています。

 今回、新たに電子申請で手続ができるようになったものは、介護保険の要介護認定の申請、後期高齢者の医療交付申請書、それから独り親家庭、小学校、また中学校の入学支度金の申請、鳥取市企業立地促進補助金交付申請、建物の新築届、小型除雪機の貸付申込、家屋の滅失の申告等があり、かなりの部分はこの電子申請による手続が可能になりました。

 また、オンラインの行政手続相談支援窓口も設置し、こういった電子申請、デジタルによる手続等に不慣れな方に対して、相談窓口を今年度から設置しています。この電子申請サービスがちょっと分かりづらいとか、利用したいが手続が見つからないとか、また操作が少し分からない、こういった方に対する相談窓口であり、窓口で色々相談して少し慣れていただき、便利な手続ができるようになっていただければと思っています。

 また、高齢者の方等のスマートフォンの講座も引き続き開催していきたいと思っています。これは地区公民館で行っていますが、順次、希望される地区から、全ての地区公民館で開催したいと考えています。このオンラインでの行政手続をはじめ、スマートフォンの操作方法等についても、ある程度慣れていらっしゃる方や、初めての方など、いわゆる初級編と、応用編としていますが、そういった形でこのスマートフォン講座も開催していきたいと考えています。

 

3 移住定住専用ポータルサイト「とっとりコネクト」がオープン

 

市長

 移住定住専用ポータルサイトを、本日オープンしました。「とっとりコネクト」というサイトで、今後、移住定住を希望している方が知りたい情報をより分かりやすく発信していくことで本市への移住者を増加させていきたいと思っています。従来から移住定住の相談窓口も設置していますが、今後、動画や画像、SNS等を活用して発信していきたいと思っていますし、また、麒麟のまちでの連携についての情報も発信していきたいと考えています。

 このコロナ禍の中で、なかなか対面での移住定住相談が開催しにくい状況にあります。こういったツールを活用して、移住定住を希望する方に情報を入手していただく、知っていただくことも必要なことであると考えており、今後もこういったポータルサイト、移住定住の相談窓口、また色々な形で移住定住を希望する方へ対応させていただきたいと考えています。

 

4 鳥取市SDGs未来都市計画の特設サイトを開設しました

 

市長

 これも本日からですが、鳥取市SDGs未来都市計画の特設サイトを開設しました。インフォグラフィックということで、インフォメーションとグラフィック、情報を画像やイメージ等で分かりやすくお伝えするものであり、SDGs未来都市に鳥取市は指定されていますが、これについての分かりやすい情報を大いに発信していきます。

 今、モニターに出している、こういうものであり、画像やデータを使って分かりやすく情報を発信させていただくものです。特に鳥取市が今、先導的に、先進的に取り組んでいる取組についても、ここで情報発信していきたいと考えていますし、そういった取組に御協力いただいている企業、団体等についても、ここで紹介させていただきたいと考えています。

 それから、このSDGsの鳥取市未来都市計画についてのイメージロゴを、近日中にこのサイトから募集したいと思います。全国でもSDGs未来都市に指定された自治体はありますが、それぞれユニークな、独自のイメージロゴを作っていますので、鳥取市も募集したいと考えています。

 

5 子育ても介護も!きらっと輝く☆『かがやき企業』紹介リーフレットの活用について

 

市長

 鳥取市では、従来から子育て、介護等を支援していただける企業について、現在44の企業を認定させていただき、広く発信していますが、その中で代表的な企業さんを、具体的にこういった取組をしていらっしゃるところを分かりやすくこのリーフレットでお知らせしています。

 子育てや介護は、これから鳥取市だけではなく、それぞれの企業、団体の皆さんで積極的に取り組んでいただくことが大変重要になってきますので、こういった取組を既に進めていらっしゃるところを分かりやすくお知らせするものです。これは2,500部作成し、市役所本庁舎、駅南庁舎、各総合支所、男女共同参画センター「輝なんせ鳥取」、市立図書館等、またイオン鳥取店、北店、経済団体等に設置して、多くの皆さんに御覧いただき、御活用いただきたいと考えています。引き続き男女共同参画の観点から、また男女を問わず、ともに自己実現ができる、輝ける、そのようなまちであり続けるためにも大変重要な取組ですので、企業の皆さんにもさらにそのような取組を進めていただけるように、こういったパンフレットをぜひ御活用いただければと思っています。

 

6 コロナ後“初”クルーズ客船が鳥取港にやってくる!

 

市長

 クルーズ客船が、コロナの関係もあり、一旦は計画されていたものが中止になるということがありましたが、いよいよ来年の4月、1年後になりますが、フランスの船会社であるポナンに所属している客船「ル・ソレアル」、この客船が来年4月に鳥取港に入港することが決定しました。今までも鳥取港振興会等が中心になって、このポートセールスを行ってきたところですが、それが実を結んだことになろうかなと思っており、外国船のクルーズ船は、平成24年の「クラブ・ハーモニー」、これは韓国のクルーズ客船ですが、これ以来11年ぶり、2回目の寄港となり、令和5年4月17日月曜日に、これは今後、コロナの感染状況等も踏まえて変更になる場合もあり得ますが、今のところ、1年後の4月17日月曜日にこの客船が入港することになっています。

 少し小型の客船であり、乗客定員が264名、乗組員数が140名で、この人数から見ると非常に高級なサービスをされるクルーズ客船ではないかと思いますし、トン数が少ないので、他の大型客船では寄港できない、入港できないような港に入港するのが一つの特性だと伺っています。

 平成30年の2月ですが、このポナン社の社長さんに直接鳥取にもお越しいただき、私も直接御案内させていただいた経過もあり、非常に鳥取の地を気に入っていただいて、それが今回の寄港に結びついていったのではないかなと思っています。今後も鳥取港をさらに活用していただけるように、活用が進んでいくように、クルーズ客船の誘致についても引き続き努めていきたいと考えています。

 

7 鳥取城フォーラム2022「鳥取城が今、問いかけるものVol.2」開催について

 

市長

 鳥取市歴史博物館やまびこ館の常設展示をリニューアルして1周年、これを記念して、鳥取市教育委員会と鳥取市、歴史博物館の共催により、鳥取城フォーラム2022「鳥取城が今、問いかけるものVol.2」というフォーラムを開催します。フォーラムの参加は無料で、会場は市民会館大ホール、密を回避するため定員を450名としています。これは先着順で、日時は5月5日13時から15時45分までです。歴史、特に城郭等の専門家でいらっしゃる奈良大学の千田嘉博先生をお招きして、鳥取県の公文書館で県史活用担当をされた岡村吉彦先生とトークセッションが行われる予定です。

 今、鳥取城についても非常に評価が高くなっていて、お城の好きな方はたくさんいらっしゃいますが、非常に興味深いフォーラムになるのではないかと思っています。先着順ですので、ぜひ多くの皆さんに申込みをしていただき、このフォーラムに参加していただければと思っています。

 

8 おかえりQRシール購入助成金について

 

市長

 本市においては、従来から認知症になっても住み慣れた地域で安心して自分らしい生活を送っていただけることを目的として、あるいは地域共生社会の実現に向けて取組を進めていますが、この一環として、「おかえりQR」シール、これを購入される場合に助成させていただきます。

 このシールについては、4月11日、来週月曜日から鳥取県東部の簡易郵便局を除く郵便局で、鳥取市の包括連携協定に基づく取組として店頭販売を行っていただく予定です。このQRコードは、12枚が一つのシートになっていて、それを認知症の方等がどこかに標示していただき、例えば少し道に迷われた場合、それを発見された方が連絡を取っていただける仕組みになっています。1回目の購入に対して、鳥取市として上限1万円まで助成させていただき、1シートが1,980円ですので、5シート購入していただけますが、少し仕組みが複雑で、このQRコードの有効期間が1年間ですので、5シートで5年間使っていただけます。万が一のときに安全・安心を確保できる仕組みです。

 中国5県の郵便局での販売は、鳥取県東部が初めてとなる取組です。御利用される方、あるいはサポートしていただける市民の皆さんにも、こういったことを今取り組んでいると御理解いただき、御協力いただければと思っています。これについても幅広くお知らせしたいと思いますが、申請等については、市役所本庁舎1階の長寿社会課が担当で、また、各総合支所でも受付していますので、ぜひ手続を行っていただければと思っています。

 

質問項目

 

9 ウクライナ避難民の受入れについて

 

大本記者(NHK)

 幹事社から最初に1点だけ質問させていただきたいと思います。

 市長、冒頭にウクライナの受入れについてお考えを示されたかと思いますが、これは、鳥取市としての受入れを表明されたということでよろしいのでしょうか。

 

市長

 はい。そのように御理解いただいてよろしいかと思います。

 避難を希望している方が現在いらっしゃるということではありませんが、そういう可能性があるので、いつでも対応できるようにしっかりと検討して準備していくことは必要だと思っています。

 御承知かと思いますが、国からの通知も既に出ていて、ウクライナからの避難民受入れに伴う公営住宅への入居についてということで、具体的には市営住宅等で対応させていただくこともあり得ますので、今からそういった準備をしていく、対応ができるようにしておくということです。

 

10 小児の新型コロナワクチン接種について

 

佐々木記者(日本海新聞)

 冒頭、3つ目の話題でワクチン接種について、5~11歳のワクチン接種は思うように進んでいないところだと思うのですが、これは、今の数字をどのように受け止められていらっしゃって、これから新学期が始まるところですが、どれぐらいまで上がるのが理想だとお考えになられているか、教えてください。

 

市長

 現在の状況をどのように受け止めているのかといった1点目のお尋ねですが、これは、接種率というか、接種を受けた方が少ないが、それをどう考えているのかといった御趣旨のお尋ねかと思います。

 これについては、やはり副反応もあること、それからメリットは感染防止ですし、そういったことをどう考えるのか、それぞれ色々な御判断がおありかと思います。他市の状況等も時々お聞きすることがありますが、アンケートをしたとか、色々聞いてみたけれど、希望される方がやはり3割ぐらいで、どちらにしようかという方がたくさんいらっしゃるなど、そういうことも情報として伺ったり、なかなか、かなりの割合の方が受けていただけるということには、今のところならないのかなと思っています。

 やはり体調もあろうかなと思いますし、副反応がどの程度のものかという医学的な知見もまだまだ国のほうでまとまりきっていないのではないかと思います。色々な情報を重ね合わせて、それぞれ御判断いただくので、これについては、2点目のお尋ねがどれくらいの割合で受けられるのかという趣旨のお尋ねだったと思いますが、そこに重なると思います。その辺りについて、どれぐらいかということはなかなか、もちろん目標設定もしていませんし、予見しづらいところがありますが、効果もかなり高く、例えば感染された場合は、例えば味覚や嗅覚に少し障害が発生したということも伺ったり、あるいは重篤化する場合も当然あり得ますので、そういったことと副反応との兼ね合いでどうかというところになります。いずれにしても、そういった関連の正しい情報を、でき得る限りお知らせして、その中で御判断いただくことになろうかと、今のところは考えています。まずは国が示す医学的な知見等も、しっかりと我々は確認しながら正しい情報発信に努めていくことになろうかと思います。

 

佐々木記者(日本海新聞)

 4回目接種のことについても触れられたと思うのですが、これは、3回目までと同じように、全員が無料で受けられるようになるのかとか、あるいはどういう接種体制を取っていくのかということが今、国でも議論されているところだと思いますが、これは予防接種法のことも含めて、どのように対応していくのか、高齢者の多い鳥取市ですが、どのように対応していくのがいいと思われているか、市長個人のお考えを教えていただけますか。

 

市長

 個人ですか。そうですね、個人となるとなかなか難しいわけですが、4回目がどうかということについて、あるいはどのような間隔で、さらには抗体価が3回目の追加接種からどれぐらいの期間でどれぐらい下がるかという医学的な知見もまだはっきりと示されていない状況にあるのではないかと考えています。やはりその辺りをしっかり見極めていくことが、まず前提として必要ではないかと考えています。

 そういった中で、国のほうでは先月、3月25日には4回目接種の体制の構築について関連した事務連絡等もあるわけですが、私は、体制を整えることは非常に大切なことですが、どういった間隔で、どのような効果を期待して接種を行うのかということをしっかりと、それを前提として整理して進めていくことが必要であると考えていて、もう少し国の情報等も確認していかなければならないと思っているところです。

 準備は迅速に進めていく必要があります。しかしながら、そういった基本的な情報もしっかりと我々は見極め、確認しながら進めていくことも求められるのではないかと思っています。現在のところはなかなか難しいわけですが、多分、3回目接種を受けた方全員が対象になることは、まず想定されるところですし、また、予算については、必要な予算は国が全額負担することになると、現在のところそのように想定しています。

 また、その先に、例えば今、2類相当の取扱いをどうするかということも併せて議論されていくのではないかと思っていますが、いずれにしても、今後の国の動向等をしっかり見極めていかなければならないと思っています。

 

11 3期目について

 

岸本記者(山陰中央新報)

 市長選を終えて、3期12年が一般論だという御発言も、これまで聞いたこともあったのですが、この3期目、いよいよ始まりましたが、3期目で必ずこれはやりたいというものであるとか、6月の肉付け予算でどういうところに重点を置いた予算配分をしたいかというのを、今の段階のお考えを教えてください。

 

市長

 必ずこれはやりたいというのは、実を言うとたくさんあります。それは、市政の課題を解決して、必要な事業も進めていくことになろうかと思いますが、それは一般論となります。具体的には、例えば公設地方卸売市場、これをリニューアルすることが従来からの大きな課題でしたので、これについては実質的なスタート、整備のスタートはこの令和4年度になると思います。この4年間で、この事業を進めていきたいと考えています。

 また、重層的な支援体制の構築で、従来から取り組んできている色々な取組を改めてしっかりと整理して、制度と制度のはざまにある方への支援もしっかり鳥取市として行えるような体制を構築していきたいと思います。それがいわゆる地域共生社会の実現につながっていくと考えていますし、また、あわせて、2025年が本当に目前にやってきます。地域包括ケアシステム、後期高齢者の皆さん、在宅での医療や介護、暮らしのサポート、そういったことがトータルで可能になる仕組みづくりを鳥取市としても引き続き進めていく、深化していく、そのような取組がこの4年間で必要ではないかと思っています。

 また、具体的な取組ですが、市役所本庁舎の跡地の利活用についても、専門家委員会の皆さんの提言等を基に、早速具体的に進めていく、そのスタートになるのがこの令和4年度ではないかと思っています。

 また、鳥取市の文化芸術の振興にも引き続き、さらに取り組んでいきたいと思いますし、この鳥取市の様々な資源を生かした取組、歴史や文化を生かしたまちづくり等もこれからさらに進めていきたいと思っています。

 まだまだたくさんあります。そしてもう一つは、この新型コロナウイルス感染症の感染防止、感染拡大防止には引き続き強力に取り組んでいきたいと思っていますが、こういったパンデミックのような状況は、本当に数年前まで誰しも予見できなかったわけです。予見し得ないことが起こり得ると考えなければならないわけで、そういったことについても迅速、的確に対応していくことが、この4年間で当然求められると考えています。

 順不同になりましたが、とにかく色々なことをやっていかなければならないと思っています。

 

岸本記者(山陰中央新報)

 ありがとうございました。

 先ほどの聞いた中の、6月で肉付け予算を想定されていると思うのですが、何か、どういった事業をやりたいというのが今のところあったりしますでしょうか。

 

市長

 まず、30億円ぐらいの予算規模になろうかと思っていますが、具体的には目の前の話として、先般、3月26日に大変な風が吹きました。これにより農業用施設が大変なダメージを受けていますので、そういった手当て、支援策をまず計上していくことは必要だと思いますが、できればもう少し早めに、これは行っていくことになろうかと思っています。

 また、社会的に孤立している方の支援サポーターも新たに取り組んでいくことが必要ですし、また、このコロナ禍の収束後も見据えた色々な取組も、この中で位置づけていきたいと思っています。今、全庁的にその集約をしていこうとしているところで、コロナ禍の対応、またコロナ収束後の取組等、それから災害対応等も含めて、位置づけていきたいと思っています。

 具体的に今これをということは申し上げることができませんが、基本的にはそういった考え方で編成作業をこれから始めていきたいと思います。

 

12 鳥取砂丘西側エリアの整備について

 

佐々木記者(日本海新聞)

 現在、鳥取砂丘の西側エリアでキャンプ・グランピング場の整備に向けた事業者の公募が行われているところだと思いますが、一方で、砂丘の家サイクリングターミナルが閉鎖になって、市内には宿泊のできる社会教育施設がなくなるような状況になると思うのですが、今後、そういった機会だったり、あるいは場所をどういうふうに確保していくお考えなのかを教えてください。

 

市長

 まず、砂丘西側、柳茶屋キャンプ場、また県のこどもの国キャンプ場等を併せて、グランピングも可能となる提案を受けさせていただきたいということはありますが、サイクリングターミナル等の青少年の皆さんの活動拠点という機能、性格、そのようなものは提案の中でも当然求めていきたいと考えていて、まずは従前の機能等については、やはり提案していただく内容の中にも含めて提案していただきたいと考えています。そこの機能を全部なくしてということではなく、当然今ある機能については提案の中にも求めていきたいと思います。

 

佐々木記者(日本海新聞)

 一方で、どういった新しい施設が、どういう魅力的な施設ができるのかというのももちろん興味のあるところなのですが、公募に対する応募の状況はいかがでしょうか。

 

市長

 まだまだこれはこれからだったですか。

 

観光・ジオパーク推進課長

 まだ今受付をしている最中です。12日ぐらいに受付を終了して、今月中に審査をするという状況です。

 

市長

 まだこれから、今募集していますので、これからになろうかと思います。

 

大本記者(NHK)

 すみません、ちょっと関連で、今時点だと応募は、ざっくりとした件数でいいのですが、どれぐらい寄せられているのでしょうか。

 

観光・ジオパーク推進課長

まだ複数社という表現にさせていただきたいと思います。

 

大本記者(NHK)

 分かりました。

 

13 クルーズ客船の誘致について

 

大久保記者(朝日新聞)

 クルーズ船の件で2点お伺いします。関係人口や交流人口、将来を見据えたときに、このクルーズ船というのは一つ有効なものになると思うのですが、その辺り、期待される点と、もう1点は、逆に、コロナ禍もあって今後、大きな豪華客船は多分寄港できない、物理的な話だと思うのですが、こうした小型で、トレンドとしては、恐らくより富裕層というのですか、よりリッチな人たちがこういう規模の船で来ることが増えてくることが予想されると思うのですが、一方で、今回、寄港地を見ても、もう本当に誘致間競争というか、各港のもう本当、競争になってくると思うのですが、今後必要なこと、努めていかなければいけない点みたいなのは、どのように見ていらっしゃいますか。この2点をお願いします。

 

市長

 このクルーズ客船の誘致については、先ほども少し触れさせていただきました。鳥取港の振興という視点から、物流の拠点でもあり、クルーズ客船の誘致によってにぎわいの創出と、それから鳥取市の観光地としてのPRにつながっていく、こういったメリットもあり、今後も引き続き、基本的にはクルーズ客船の誘致活動は続けていきたいと考えています。

 鳥取市の港湾としての特性ですが、大きなトン数の船は入船できないと、大型のクルーズ客船については、これは物理的に入港できないということで、3万トンまでぐらいでしょうか。そうなると、クルーズ客船としては小型な船ということになります。特に今回は総トン数1万700トンで、そのような小型の船でなければ入港できないような港を選定されていて、いわゆる定番的な港等には既に行ったことがある、そういった方を対象とした、あるいは富裕層を対象とした客船ではないかと考えており、そういったところに鳥取港、この鳥取の地がマッチするのではないかと思っています。ですから、また新たなクルーズ客船の分野ではないかなと思っています。

 この「ル・ソレアル」は、多分、ソレイユと、フランス語の太陽と、新しい道を切り開いていくという組合せの造語だと思いますので、まさに船の名前にもそのようなことが表されているのではないかと思いますが、新たなクルーズ客船の取組ということだと思います。特に寄港地を見ますと、京都の伊根や、萩は有名ですが、佐渡、それから酒田とか、大きな客船が寄港しないところがあえて選定されている、そのうちの一つが鳥取港なのかもしれませんが、その辺に鳥取の特性、よさを発揮していく、鳥取のよさを知っていただく、発信していくことにつながっていくのではないかなと、期待しているところです。

 

14 ワーケーションに関するサイボウズのアンケート結果について

 

佐々木記者(日本海新聞)

 クルーズ船だったり、あるいは今日、ほかの会見項目の中でも、関係人口・交流人口の創出に向けた項目が並んでいるのですが、先日、サイボウズという会社が行ったアンケートで、コロナ後にテレワークで住みたい、テレワークが全面的に可能になれば住みたいまち、ワーケーションをしてみたいまちの都道府県別のランキングが出ていて、私たちも見てショックだったのですけれど、鳥取県はテレワークのほうが47位、最下位ですね、ワーケーションのほうは45位という結果だったのですが、こういう結果はどのように受け止められますか。

 

市長

 まだまだ情報発信や鳥取市の魅力について知っていただく取組が足りていない、不足していると考えるべきだと思います。テレワーク、リモートワーク、それからワーケーションにふさわしい地であると、鳥取市の特性等を考えても、そのように考えることができますので、これからさらに鳥取市のよさや魅力を知っていただく、発信していくことが必要ではないかと思います。そのような数字ではないかと思っています。

 

佐々木記者(日本海新聞)

 同じように全国の地方都市がこのコロナ禍を契機に、関係人口や交流人口、ワーケーションやテレワークなどをフックにして取り組んでいかれることになると思うのですが、鳥取市としての、ならではの魅力というか、そういったことを打ち出すためにはどういうことが必要でしょうか。

 

市長

 やはり豊かな自然環境でリラックスしながら集中して仕事をしたり、あるいは食でも優れたものがたくさんあります。そして、大都市圏、東京圏とも非常に時間距離は短いことが案外知られていないこともあろうかと思っています。様々な魅力、温泉もあり、豊かな自然環境があることや、色々な魅力をさらに発信していきたいと思っています。

 それから、このコロナ禍を一つの契機として、リモートワーク、テレワーク、ワーケーション等、まだまだこれから始まったところだと思いますので、これからの取組によって、また鳥取市のよさが評価していただけるようになると思いますし、そうなるための取組をこれから進めていくことになると思います。

 

 

 

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