とっとり市報 HTML版
2022.11 No.1147

【特集】令和3年度決算コロナを克服し、鳥取市の明日を切り拓く将来を見据えた持続可能なまちづくり

令和3年度決算が9月市議会定例会で認定されました。一般会計・特別会計の全てで黒字決算となり、健全な財政運営を行うことができました。その概要について一般会計を中心にお知らせします。

問い合わせ先 本庁舎行財政改革課(41番窓口)TEL0857-30-8111FAX0857-20-3948

一般会計

▶グラフの見方
費目(構成比)
金額(対前年度増減)
▶依存財源
国・県からの交付金など。
▶自主財源
市税など市が自ら調達できるもの。
歳入グラフ
歳出(目的別)グラフ
歳出(性質別)グラフ

用語解説

義務的経費
任意に減らせない硬直性の高い経費
消費的経費
支出の効果が短期間で終わるもので、将来に形を残さない性質の経費
投資的経費
道路や建物などの建設事業や用地購入などに関する経費
一般会計
基本的な行政サービスを行うための会計
特別会計
特定の事業(国民健康保険や介護保険など)を行うための会計

総括表(一般会計・特別会計)

区分歳入前年度比
伸び率(%)
歳出前年度比
伸び率(%)
一般会計1,241億1,056万円▲6.41,204億2,490万円▲7.3
特別会計415億8,897万円1.5400億7,606万円0.7
特別会計内訳土地区画整理費5,065万円▲43.34,870万円▲41.5
公設地方卸売市場事業費5,055万円18.45,055万円43.6
国民健康保険費181億6,360万円▲0.3179億1,985万円▲0.5
高齢者・障害者住宅整備資金貸付事業費80万円1.361万円3.4
住宅新築資金等貸付事業費7,042万円▲28.47,042万円▲17.2
土地取得費7万円▲80.67万円▲80.6
墓苑事業費4,176万円17.53,764万円30.5
介護保険費207億9,067万円3.5196億2,196万円2.1
財産区管理事業費1,436万円0.3333万円▲23.3
温泉事業費5,708万円20.95,660万円29.8
観光施設運営事業費3,613万円▲23.13,613万円▲23.1
介護老人保健施設事業費8,181万円0.08,181万円0.0
後期高齢者医療費21億1,905万円0.021億1,639万円0.0
電気事業費2,808万円▲3.52,798万円1.3
母子父子寡婦福祉資金貸付事業費8,394万円31.5402万円▲42.7
合計1,656億9,953万円▲4.51,605億97万円▲5.4
【グラフ(1)】一般会計における市債残高と実質公債費比率(※) の推移
グラフ
※ 実質公債費比率…地方公共団体の借入金(地方債)の返済額(公債費)が、その地方公共団体の財政規模に占める割合。早期に健全化が必要な数値は25%超。
【グラフ(2)】将来負担比率の推移
グラフ
※ 将来負担比率…特別会計や水道、病院、下水道などの会計の負債を合算して求めるもの。早期に健全化が必要な数値は350%超。

~ 令和3年度の主な施策~

◆重点施策
旧本庁舎・第二庁舎の解体工事と、跡地活用検討事業、新可燃物処理施設の整備
◆新型コロナウイルス感染症対策(市民生活支援)
子育て世帯および住民税非課税世帯などへの臨時特別給付金
◆感染リスク低減
PCR 検査の実施、新型コロナウイルスワクチン接種
◆経済対策
プレミアム付き地域振興チケットの発行、制度融資、各種金融対策利子補助金
◆ひと・しごと・まちづくり
商店街の魅力発信と市街地のにぎわい創出事業、麒麟のまち圏域の一体感を醸成するエリアプローモーション
◆防災・減災
総合防災対策事業、治水対策事業

歳入では、コロナ禍の影響があったものの、切れ目のない経済対策などにより税収が伸びたほか、国の臨時経済対策による地方交付税の増があった一方で、特別定額給付金事業および制度融資などの減により、国庫支出金、諸収入は、減となりました。

歳出では、旧本庁舎・第二庁舎の解体工事、跡地活用の検討などの重点施策や、子育て世帯などへの臨時特別給付金、制度融資などの新型コロナウイルス感染症対策、生活困窮者等包括的支援や鳥取駅周辺にぎわい創出など「ひと・まち・しごとづくり」の推進を行いました。

一般会計と特別会計をあわせた歳入総額は歳出の総額を上回り、黒字決算となりました。

中長期的な財政運営の指標「実質公債費比率」【グラフ(1)】や「将来負担比率」【グラフ(2)】は、国が示す基準を下回り、健全財政を堅持しています。

引き続き、財政健全性の維持向上を図りながら、コロナ禍からの復興・再生、本市の明るい未来づくりに向け、全力で対策を進めてまいります。