【祝上棟】鳥取城中ノ御門渡櫓門の上棟式について(2023.7.9開催)登録日:
祝上棟 2023.7.9 復元事業初の2階建て城郭建築の上棟式を挙行
鳥取城跡は、戦国時代の山城を起源とし、江戸時代には全国約300藩あるなかで上位12番目の規模を誇る鳥取藩32万石の居城でした。かつて大藩であった鳥取城の姿を後世にわかりやすく伝えるため、鳥取市は2005年に整備基本計画を策定し、現在、整備第一段階である大手登城路の復元整備を進めています。2018年に擬宝珠橋、2021年に表門が竣工し、現在は渡櫓門(わたりやぐらもん)の復元工事を行っています。
本年5月より現地工事が始まった渡櫓門の柱・梁の組立が完了したことから、2023年7月9日に古式にのっとった上棟式(お披露目式)を行い、昼より復元工事に用いた伝統技術を体験できるイベントを開催しました。当日は雨に見舞われるも式典中は天候に恵まれ、滞りなく棟上げの儀式を終えました。足もとの悪い中、たくさんのご来場ありがとうございました。
▼当日の様子はコチラ(日本海新聞YouTubeチャンネル)
◆復元工事中の鳥取城中ノ御門渡櫓門とは?
一階を門とし、二階に櫓を備えた中ノ御門渡櫓門は、全高9.2メートル、全幅10.6メートルにおよび、鳥取城復元事業としては初の室内空間を持った本格的な城郭建築の復元になります。このたびの工事は、伝統技術を駆使するだけではなく、専門家による時代考証・技術指導を重ね、材料の加工方法や仕上がり具合など、細部に至るまで江戸時代の城郭建築の再現に挑んでいます。
▼工事紹介はコチラ 【動画】鳥取城跡中ノ御門渡櫓門の復元(鳥取市公式YouTubeチャンネル)
▼もっと詳しくみる 【祝開門】鳥取城中ノ御門渡櫓門の復元について(2025.4.26開門式挙行)
表門と渡櫓門で構成される中ノ御門は、鳥取城の大手門として1621年(元和7)に藩主池田光政によって創建されました。1720年(享保5)の大火で焼失するも、同年中に表門を、1724年(享保9)に渡櫓門が再建されます。鳥取城は廃城令においても軍事的利用価値が認められ存城となりますが、1879年(明治12)にその役目を終えたことから、城内の主要建物は撤去されます。このうち、中ノ御門は1875年(明治8)に解体されました。
表門をくぐり抜けた先に位置する渡櫓門は、明治初期に撮影された古写真より切妻屋根であることが明らかとなっているほか、発掘調査では礎石控柱の上に台形状の切石礎石を二重に備えるなど、城内の他の櫓門とは異なる様相を見せます。表門、渡櫓門と枡形虎口いっぱいに築かれた城門を連続して配する個性的かつ独特な大手構えが、鳥取藩の威厳を引き立てます。(復元CG提供:戸田建設株式会社)
《2025年春の完成を目指して、私たちは鳥取城中ノ御門渡櫓門の復元工事をしています!》
鳥取城中ノ御門渡櫓門の地図
鳥取城中ノ御門渡櫓門
このページに関するお問い合わせ先
電話番号:0857-30-8421
FAX番号:0857-20-3954