人権尊重都市鳥取市の実現をめざして


ネット社会における「デジタル性暴力」を防ぐために

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 毎年11月12日から25日は、国が提唱する「女性に対する暴力をなくす運動」期間です。今回は、近年若い世代を中心に被害が増えている「デジタル性暴力」についてご紹介します。

 

デジタル性暴力とは

 デジタル性暴力とは、例えば、「同意をしていないのに、性的な写真や動画を撮影された」「撮影された性的な写真や動画がSNSやアダルトサイトで拡散している」など、デジタル機器などを用いた性暴力被害のことです。スマートフォンやSNSの普及により写真や動画を使ったコミュニケーションが身近になるにともなって深刻化しています。年齢・性別問わず誰もが被害者にも加害者にもなり得る問題なのです。
 

デジタル性暴力の特徴

 写真や動画などのデジタルデータは、ネット上に簡単に投稿でき、拡散されると完全に削除することが困難になります。
 そのため、デジタル性暴力の被害に遭うと、誰かに自分の性的な写真や動画を見られているのではないかという不安感や恐怖感がつきまといます。仮に、ネット上で見つからなくても不安をぬぐいきることができず、毎日のようにネットを検索してしまうなど、実生活に影響が出て、心のケアが必要になります。
 

どうして起こるのか

 ネット上では面識のない相手と簡単につながることができます。初対面でも親身になって相談を聞いてもらうと信頼してしまい、少しいやだと思っても、相手に要求されるまま画像を送ってしまい被害に遭います。また交際相手など信用する身近な人間から撮影を要求され嫌々でも応じてしまうケースもみられます。加害者は、被害者が断りにくい状況を作っていくのです。
 

大切にしたい考え方

 私たちは、成長するとともに自分と他人との境界線が徐々に形成され、境界線を越えて自分を脅かしてくるものをしっかりと拒むことができるようになります。子どものうちは、他人との距離感が近くなりやすく、さらに、実際に接することがないSNSでは、境界線が曖昧になります。 健全な人間関係を保つためには、心や身体における自分と他人との境界線(バウンダリー)を認識することが大切です。
 

DV・性暴力根絶に向けて

 本市では、毎年「女性に対する暴力をなくす運動」期間に合わせ、暴力根絶のシンボルであるパープルリボンにちなんで、市内数か所を紫色にライトアップする「パープル・ライトアップ」や、男女共同参画センターや中央図書館などでの啓発展示を行っています。性別などを問わず、性暴力は決して許されるものではありません。被害に遭われた人は、一人で悩まず、まずは相談をしてみませんか。
展示の様子

啓発展示︎

性暴力被害者支援センター
「クローバー鳥取」

  • 県内専用無料ダイヤル 

0120-946-328

  • 全国共通短縮ダイヤル

#8891
 
最寄りの支援センターに繋がります。

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