シリーズ@じんけんVol.457

人権尊重都市鳥取市の実現をめざして


男女共同参画白書から考える固定的な性別役割分担意識

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 「男女共同参画白書」をご存じでしょうか。今回は白書をもとに、今も残る固定的な性別役割分担意識について考えていきます。
LinkIcon 男女共同参画白書

 固定的な性別役割分担意識とは、個人の能力とは関係なく、「男は仕事・女は家庭」というように性別を理由にして役割を固定的に分ける考え方のことです。
 内閣府は毎年、男女共同参画社会の現状などをまとめた「男女共同参画白書」を発表しています。令和7年版の白書の中で固定的な性別役割分担意識について言及がされており、調査結果を踏まえながら個人や地域にもたらす影響を考えます。

※男女共同参画社会とは
 性別にかかわらず、互いに尊重し合い、一人ひとりが個性や能力を十分に発揮できる社会のことをいいます。

 

調査結果から見る個人や地域への影響

 内閣府が令和6年12月に全国の18~39歳の男女1万人を対象に実施した意識調査において、固定的な性別役割分担意識の1つである「夫は仕事、妻は家庭」という考え方に反対する人の割合は、過去の調査と比べて増加していました。しかし、「家事・育児・介護は女性の仕事」という質問項目では、この考え方に基づく言動や扱いなどを経験したとの回答は変わらず一定数ありました。その回答割合は男性より女性の方が高く、さらに都市部より地方に住む女性の方が高いことが分かっています。
 近年は、若者が地方から都市部へ転出する傾向が強くなっており、特に若い女性が多い状況です。この理由の一つには、今も地域社会に固定的な性別役割分担意識が残っており、それに基づく経験をした結果として、地域に対して「生きづらさ」を感じていることが考えられます。
 図1は、この調査結果の抜粋です。女性だけでなく男性も、固定的な性別役割分担意識に基づく経験をしていることが分かります。性別による「こうあるべき」という無言の圧力は、性別を問わず重荷となります。こうして若者が離れていくことで、地方の活力が低下すると同時に、少子高齢化の加速にもつながります。


▼図1 出身地域における固定的な性別役割分担意識等の有無(男女別)

  • 令和7年版男女共同参画白書内一部抜粋
  • 「中学校卒業時点であなたが住んでいた地域で、質問項目のようなことはありましたか。最もあてはまるものをお選びください。(それぞれ1つずつ)」の質問に対し、「よくあった」「時々あった」と回答された割合。

出身地域における固定的な性別役割分担意識等の有無(男女別)グラフ



 

本市の取り組み

 本市では、鳥取市男女共同参画センター「輝なんせ鳥取」で、固定的な性別役割分担意識の解消に向けた啓発展示を行っています。また、関連する講座の開催や図書の貸し出しなど、男女共同参画への理解促進に向けた普及啓発活動を行っています。ぜひお立ち寄りいただき、こうした問題の解消に向けて、ともに考えましょう。