因幡東照宮別当寺院 大雲院の至宝

―総合資料調査の成果を報告します―

大雲院全景
問い合せ先  本庁舎文化財課(58番窓口)
 
電話
0857-30-8421 
FAX
0857-20-3954

 本市立川町に位置する大雲院(だいうんいん)は、江戸時代には鳥取藩の寺社の筆頭とされた天台宗の寺院です。因幡東照宮(旧樗谿(おうちだに)神社、現鳥取東照宮)を管理する「別当寺院」で、初代鳥取藩主・池田光仲(いけだ みつなか)が、曾祖父にあたる徳川家康(とくがわ いえやす)を祭るために東照宮を創始した際、因幡東照宮と一体のものとして、現在の樗谿公園・鳥取市歴史博物館(やまびこ館)一帯に整備されました。明治維新で仏教と神道が分離されると、三十六歌仙の絵馬や奉納刀などは神社に残され、歴代徳川幕府将軍の厨子(ずし)などは大雲院とともに現在地に移転しました。
 大雲院には、膨大な量の東照宮や江戸時代の鳥取藩に関わる古文書、絵画、書籍、美術工芸品などが残されており、本市は平成29年度から本年度まで、9年間にわたって専門家による総合調査を実施してきました。
 この調査成果をもとに、「鳥取の至宝」大雲院資料の文化財的・資料的価値を紹介し、郷土の歴史と文化の豊かさに触れる機会として、報告会を開催します。
 

※大雲院の本堂の拝観は随時受け付けていますが、古文書や絵画などは通常非公開となっています。調査研究のための閲覧については、本市文化財課にご相談ください。

大雲院元三大師堂護摩壇

大雲院
元三大師堂護摩壇
(がんさんだいしどう
ごまだん)
(東照宮門前より移転)

木造千手観音像

大雲院本尊
木造千手観音像

徳川家康 門松図

徳川家康
門松図

大雲院資料調査 成果報告会
因幡東照宮別当寺院の至宝

日時

11月15日(土) 10:30~

会場

さざんか会館5階大会議室

参加費

無料・先着順(定員200人)

※関係図書の頒布などを予定しています

プログラム

10:30 開会
10:40~12:00   第一部 絵画資料編
      門脇(かどわき)むつみさん(大阪大学教授)ほか
13:00~14:20   第二部 工芸作品編
      井上一稔(いのうえ かずとし)さん(同志社大学教授)ほか
14:30~15:50   第三部 歴史資料・典籍編
      岸本覚(きしもと さとる)さん(鳥取大学教授)ほか
15:50~16:30   総括
      岸本覚さん・吉岡誠也(よしおか せいや)さん(文化庁文化財調査官)