本文

頂へ径まだ半ば花こぶし
一の谷公園はミツバツツジの群落で知られた自然公園である。中腹に狭くはあるが平地があって、山の急坂を登ってきた人が一息つく場所である。ツツジには時期がもう少し早いであろう、まだ固い蕾である。それだけに一本のコブシの白い美しさが目を引くのである。
谷口雲崖は明治三十六年河原町に生まれる。本名秋治。大正十三年小学校教員を振出しに、旧制中学校、新制高校、鳥取大学などで国語、漢文、書道教授を歴任した。昭和二十二年俳誌「踏青」を創刊。主宰として名実ともに鳥取県の有力俳誌に育て、昭和六十三年八月に第五〇〇号を刊行した。用瀬俳句同好会「ひなの里句会」の毎月の指導にあたり、またひな流し当日の句会の設営や選をするなど、町民との関わりも深い。昭和五十年と平成三年に鳥取県教育委員会の表彰を受けている。現住所郡家町。
[建立場所]一の谷公園中腹
[建立年月]昭和六十一年(一九八五)四月
[建立者]用瀬文学碑建設の会
[揮毫者]自筆
[寸法]高さ九十五 横幅一五〇 厚さ三十八 cm